茶鬼さんのレビュー一覧

紫炎 小説

橘かおる  サマミヤアカザ 

結局は体目当てだったのか

この作品、前回出た『蒼炎』のスピンオフだったんですね。
読んでいたら私設警備会社CAPSSの名前が出てきて、おや?
前回のイラストが小山田あみさんだったので、気がつかなかった!
その『蒼炎』に電話で登場していたヨーロッパ支部長のアンリが現役だった頃のお話ということで、そこに登場していたラウルもアンリの遠縁ということでチラと登場、尚人の様子を訪ねていました。
でも、その『蒼炎』は自分的に今一…

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ライラライラ コミック

阿仁谷ユイジ 

波根くんが攻め~♪♪

少年マンガ家を挫折した男性マンガ家が、男性であることを隠して覆面作家としてBLマンガを描いている。
その作中作品が『喜劇で恋は進化する』の波根くんと良二!
しかも作中作品では受け攻めが逆転して、波根くんが良二をエロエロに攻めておりまして、何ておいしいグリコ状態www
こうしたネタ入れって、たまに見かけますけど、それが実はたまらなく好きだったりする自分には、萌えが二倍で満足の極みなのであります…

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どこにでもある恋の話 書き下ろしショートストーリーペーパー 特典

くすぐったい甘さ

攻めの日吉目線のショートストーリー。
恋人になってから、秀夜はどんどんと変わっていってるようです。
それを温かく見守る日吉のスタンスは変わらないんだけど、
もっと甘えて欲しい、自分にすべて預けて欲しい。
ただでさえ優しい男なのに、もっと甘やかしたいのか!?
秀夜の遠慮が何気に想像できるだけに、彼の願いはまっとうなものでしょう。
それにしても、親のように(秀夜の親は違いますが)慈愛に満ち…

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どこにでもある恋の話 小説

柊平ハルモ  宝井理人 

トラウマを乗り越えて、自分の性癖を認める

作者さんお休み後の二年ぶりの作品。
トラウマを抱えた後ろ向き健気受けの教育実習生が主人公。
一方、お相手は学校の先生で、静かに優しく、しみじみとしみわたるように展開し、そのトラウマを乗り越えていくといったお話。

同じ過ちを犯したのに、従兄弟の奈々生は罪を被り家を出て音信不通に。
一方の秀夜は、親に逆らうこともできず、奈々生を亡くしたことを心の傷に持ち、自分の殻に閉じこもり亡くなった奈々…

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Citron VOL.4(アンソロジー著者等複数) コミック

今回も満足の仕上がり

前号は雲田はるこさんのインタビューでしたが、今回はえすとえむさん♪
大好きな作家さんなんで、目を皿のようにして細かい文字のインタビュー読みましたとも!
うう~ん、実に商業BLに囚われていないからこその男同士という、その絆に萌えるという、根本を語ってくれておりまして、そうなんだよ!腐の原点はそこにあるのよ!!と、その魅力的作品の元を知ることができました。
また、えすとえむさんはデジタルは使わず…

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神をも畏れぬその所業 コミック

諏訪絢子 

無自覚天然誘い受けが絶妙!

この作家さん全然知らなくて、表紙のとぼけた絵に目を惹かれて手に取ったのですが、初BLですか!?
何だかおいしいところはずしてないですねww
「無自覚天然誘い受け」が流されまくって、あれよあれよと、たくさん奪われております♪♪
しかも、それがわざとらしいとか、満腹ゲップ状態とか、エロ追求型でストーリーナッシングじゃないので、すごくエンタメ性が高くて楽しめました。
キャラクター設定が上手いんだ…

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疵 スキャンダル3 小説

かわい有美子  杜山まこ 

いよいよ気持ちが動きだしました!

旧大蔵官僚エリートを主役にした、ドロドロした愛憎の世界も佳境に入り、現実生活の疲れから互いの必要性を、互いに認識しだした3巻は、気持ちのすれ違いがより切なさを呼び、胸が痛くなりました!

2巻で司馬を出しぬいて秘書官として出向した為に険悪なムードになった桐原と司馬でしたが、和解をし、桐原の隠れ家での穏やかな司馬との逢瀬の時間を過ごした所から3巻は始まります。
今回の読みどころは、司馬が桐原の…

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ハッピーエンドにしちゃわない? コミック

松木加斎 

ヘタレネガティブに激しく同化

中学時代までのポジティブだった性格が、高校に入って怪我をして夢破れた為に、人生投げ出して転落してしまったネガティブヘタレのニート。
同窓会で再会した、当時いじめられっこ=現ベンチャー企業社長に告白されて人生を変えようとヘタレなりに頑張る話。

もう一編の『ワーストラブ』も死にたい男が、自分は世界一不幸で、他人の幸せが妬ましく、というネガティブ傾向のお話。

こうして見ると、主人公のネガテ…

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薔薇の刻印 小説

夜光花  奈良千春 

アニメにして見たい!

今作は、連作モノのまだ1冊目なので、色々と背景が見えてきた「序」といった役割の部分ですね。
いつも、小説を読む時頭の中で映像になってそれが動くのですが、今回はそれが際立って明確に奈良絵のアニメになって頭の中で登場人物達が動いてくれているので、二段組文章だけどすごく読みやすい!
アクションも多いし、登場人物はカッコイイし、色々謎があるので、ゲームのような感覚もあり、すごく楽しいです♪

圭の…

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オーナー指定の予約席 小説

  須賀邦彦 

あっまーい、甘い!

ひたすら健気でひたむきな受けちゃんに、思わずもっと酷い目に会えー!!と、読者的Sを発動したくなった一冊でしたww
しかし、洸さん優しいですねー、甘くて思わず苦笑いしてしまったですよ。
でも、幸せな気分になりたい方にはちょっと、性別受けな感じがしないでもないですが、いいかも?ですね。

小さい頃から両親の離婚、奔放な母親、という環境だった為に、いつも自分は捨てられると思い込んで、人との関係に…

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