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佐田三季 麻生ミツ晃
茶鬼
二カ月連続刊行の新人作家さん佐田三季さんの2冊目は、またまた胸に突き刺さる痛さ! どこですれ違ってしまったのか、歪んだ登場人物の執着表現に、ちょっと木原音瀬風の痛さを感じます。 イライラを感じながら、どうして!って理不尽を感じながら、木原作品や水原作品の痛さが好きな方には読んでもらいたいな、と思います! 高校3年の時、笠井に告白した同級生の及川が登校できないようになってしまったのは、笠井…
DUO BRAND.
この下巻が本当の本編です。 尊敬していた師匠と再会した月夜は、再び師匠に捕えられようとされるのですが、勒歌と草薙の援護により、主人とイヌではなく、草薙本物の恋人となるという展開。 幼い頃師匠に拾われ見出された月夜は、盲目的に師匠を慕っていたのですが、それは月夜の才能があるが故の、師匠の飼いならしだったということ。 師匠はキメラを創りながらも、何でも言うことを聞く自分だけの犬に月夜を仕立て…
上下巻同時発売はよかったです。 この作家さんの続きものは、一巻が序章的あつかいで次からが怒涛の展開を迎えるので、上巻だけだったら不完全燃焼で燻ること間違いなく焦れてしまったでしょうねw 上巻と下巻を並べると、表紙カバーの絵が続きになるようにできていて、雰囲気を伝えています。 自らの意思を持たず、人間に奉仕するためだけに創られたモノ。 主人の命令をどこにいても聞き分けられるように、そして…
木村屋かこ
ネタバレ
表題は同人に加筆修正した書き下ろしで構成されている作者さんの初コミックです。 最初にさらっと読んだ時、印象が薄く何となくわかりづらい感じの登場人物達の気持ちだったのですが、2、3度読み返して何気に味わいがあるな、、と。 実際のところ、モノローグやセリフは、各章ごとで視点が変わるから、その視点の言葉だとは思うのですが、どちらのものかわからない部分があったので、じっくり読んで初めてわかると言った、…
桜遼
男にモテて、痴漢にもあってしまうという仕事のデキル眼鏡リーマン・秀一が、年下ワンコの福士に懐かれて、いればうっとうしい、いないと寂しいというツンデレを発動させて、ワンコを飼い犬にするという(?)お話。 作中では不明だったんですが、秀一ってゲイ?それともノンケ? 利き手を福士のせいで怪我をした為に、福士が面倒みますと止まりこんだ時、亨という男とキスしているところを見られてしまい口封じに、一晩…
凪良ゆう 海老原由里
題名からして人を喰ったような、、一体この題名の意味はと読み終わって、なるほどな~!語呂合わせもありますが。 評価としては、神に近い萌え。 主人公のすれ違う思いに、その優しさと淋しさに、思わず同化してしまい涙も誘われてしまいました(ウルウル、、) 早くに母親を失くし父子家庭で育った如月は、大学生の時に唯一の肉親の父親をなくして一人暮らし。 目下の家族は淋しいだろうと父親が買ってくれたロボ…
天音友希 檜原まり子
原作付きマンガです。 といっても、小説を下敷きにしたのでしょうがどちらかというとシナリオをというところでしょうか。 3編入っているのですが、どれも戦争を通して国が変わってという転換期を舞台にしているので、設定としては割と壮大な感じ。 特に表題は、戦争をはさんでの下剋上もので、伝えたいことはよくわかるし、ポイントポントの抜き出しはいいと思うのですが、それがコマ切れで、スムーズな連続性を感じられ…
かわい有美子 杜山まこ
読み終わって、痛いよ、痛すぎるよ、コレ!! まだ愛とか恋とかそんなところまで行ってません、っていうか行くのか? 90年代の大蔵省官僚(現在なら財務省)、エリート街道をばく進する為に自己を犠牲にして、うっ屈を溜めた男達のエゴむき出しのお話。 最初の『雑踏の中で』では、司馬と桐原という男が北の温泉場で秘密の逢瀬をしているような描写。 でも全然好きとか愛しているとかいう言葉もなく、甘い雰囲気…
サガミワカ
小学校時代のイジメを恨みに思い、ちょっとした新進気鋭の注目会社の社長になった御城井が、そのいじめっ子・美馬の勤めるホテルへ出向き、コケにしてやろうと企むのですが・・!? 大人になった今更仕返しかよ?って、思いますが、ここで恋愛云々は抜きにしておきましょう。 ただ好きだから苛めたい、のいじめっ子がどんなドSになっていたか、というのと、いじめられっ子はそれゆえにやはりいじめられるだけの天然ヘタレぶ…
倫敦巴里子
待ってました!!やっと、やっと「長生きにゃんこ」のシリーズ続きが嫁ました!! 表題及び2編は人間モノですが、題名にネコがついているのが長生きニャンコシリーズ、やっとさくらに会えました♪ しかし、やっぱり切ないね、胸を打つお話です。 表題は15歳からずっと付き合って同棲しているほとんど夫婦のようなカップルの倦怠期のお話。 三村は片桐の呑気さにつまらなさを覚え、片桐はこの安定がいつまでもつ…