茶鬼さんのレビュー一覧

非BL作品

少年よ耽美を描け ~BOYS BE TAMBITIOUS~ コミック

ミキマキ 

ある意味の腐女子バイブル?

これはBLではありません。
し か し!!
初めてBLに接したものの衝撃とか、心得とか、知識とか、そんなモロモロが、BLに足を突っ込んだ少年達によってギャク漫画で展開されます。
この本は、自分が腐界に再突入した際に真っ先に購入した一冊でもあります。
歪んだ方向から腐に足を突っ込んだ少年達でありますが、そこに萌えを見ることは充分に可能ですし、BLを舞台にした作品としてこれは自分にはバイブルで…

3

その気持ちに名前をつける コミック

桃山なおこ 

みんな、その恋心ゆえに苦しむのですね

「恋の中」が大変に心に残り気になってしまった作家さんでしたので、速効読みです。
登場人物たちの過去があって、現在の気持ちの行方を静かに魅せている、その作風は大人な仕上がりで、じわじわと心に染みいるものがあります。

表題は、高校時代からの友人の結婚式をきっかけに、当時のつるんでいた仲間の一人の気持ちにあらためて気が付くノンケ男の話。
この主人公が、デリカシーがないと自分も自覚するストレート…

1

トラさんと狼さん コミック

春野アヒル 

これぞツンデレな一冊

昨年、大変に人気のあった作品なので今更ですが・・・
とにかくツンデレが解りやすく、動物ケモミミファンタジー仕上げにしていることで、その特徴が顕著に表現された優れた作品だったと思います。
しかも、ちゃんとキュン処を掴んでいて優しい気持ちにもさせてくれる。
これが人間ワールドでの設定作品だったら”よくある”で終わって埋もれていてしまったかもしれないですね。
狼と虎という生態系の違う適応環境の違…

3

白の輪舞曲 上巻 小説

音羽井廉  ぷりん&海こんぶ 

ゴスエロのエロエロです♪

昨年発刊になった新レーベル・タナトス文庫の第一弾小説『闇に小夜曲』のスピンオフ。
『闇~』で主人公だったイリヤと対で地上の活動をしている輝神のキースと、その話の中では悪神に殺されてしまったレイテナのその運命を綴るお話になっております。
ゴスエロがテーマだけに、再びエロエロに、喘ぎがものすごい登場しております!
ってか、喘ぎはイリヤの恋人アーシェが頑張っている気も・・・(汗、)

19世紀…

0

課長の恋 映像

原作をより生かす素晴らしい出来上がり

まさか、まさか、この「課長の恋」がよもやDVDになるなんて、誰が予想したでしょう!
しかし値段を見てください、2940円!!
低コストのフラッシュアニメでの制作、しかも”MADE in KOREA”ですが、その出来は原作の魅力を十二分に引き出し、というか、原作以上の出来栄えにしあがっております。
制作は、ギャグマンガのアニメには間違いなく力のある、あの「ピューと吹くジャガー」を制作した会社で…

1

椿の下で 小説

火崎勇  佐々木久美子 

思わせぶりが沢山で苦労しますわな

最初にこの本をパラパラっとしてすぐに気が付いたこと。
イラストが少なっ!冒頭2ページと最後1ページのみ。
ページ都合だったんでしょうか?
今回も火崎さん特有の謎解きな展開を含ませて、俺様でヘタレな攻めさまが受けちゃんを翻弄いたしました。

光美は年上で幼馴染の克己がオーナーである、今はラブホになっている「宵月」というホテルで、同じく年上で幼馴染の勝男と働いています。
克己の祖母が切り盛…

0

酔っぱらったらものにしろ 小説

樹生かなめ  ジキル 

BL史上最強の酒乱!

続編が最近出たので、本編をば。
最初このジキルさんのイラストを見て、??と思ったのですが、野々村の色っぽい顔がそれにぴったりで納得いたしました。

野々村は全くアルコールに免疫のないゆえ、たった少量で意識がなくなり数々の奇行をしでかすのです。
同期で入社した色男の伍代が気に入らなくて歓迎会の席で絡むんですが、酔っぱらった野々村を嫌がりもせず家に連れ帰ってくれたことから見る目が代わり、どんど…

1

ジンと猫は呼ぶと来ない コミック

SHOOWA 

どれも続きが気になる終わり

本作は「向日性のとびら」のスピンオフで、作中の脇役だったマリとジンが主人公です。
SHOOWAさんの作風は好きなのですが、黒髪同士の描き分けが今回はちょっと見にくくて、どっちが誰なのか判別つきにくい部分があったものの、それでも引き込まれる気だるい感が魅力です。

題名の『ジンと猫は呼ぶとこない』これは句読点を”猫は”の後ろに付けるとわかりやすいです。
要はジンはそんな奴なんですよ。
前作…

7

恋の中 コミック

桃山なおこ 

心に余韻を残す心理描写がキュンキュンさせる

雑誌掲載時から気になっていた作家さんです。
全て東京漫画社での掲載ですが、何故にシトロンレーベルから?という詮索はしないようにしましょう(汗)

どの話も、過去を振り返ったり、心の奥の想いに囚われたり、迷ったり、切ない想いを抱えた主人公が、現在を見直すことで、その心を吐きだすことで、立ち直ったり、現在の幸せを再認識する話になっています。
エチや色気は全くないのですが、心を表現する、心を登場…

6

幾千もの夜の秘めごと 小説

華藤えれな  梨とりこ 

アラブだけどやっぱり華藤えれな

華藤さん、初めてのアラブものだそうです。
傲慢、俺様、金持ち、媚薬、陰謀、砂漠。
アラブものの条件は揃えていますが、やっぱり華藤流になっていて、それはいい意味での裏切りでした。
ただ、読んでいてこれは時代は一昔前、現代じゃないじゃないか?って思えるような設定に、ムムムム、、、
国家を賭けた武装勢力争いに、簡単に切り抜けて平定するラストにムムムム、、、
そんな甘さはありますが、初ということ…

1
PAGE TOP