茶鬼さんのレビュー一覧

蜜猟区 小説

今城けい  小路龍流 

計画的捕食

従兄弟同士の攻め2人と、彼等に執着された受けの3Pモノ。
3人の絡みである3Pがみどころではなく、この話は”サイコパシック・ロマンス”と書かれているように、受けが落とされるという攻め達の心理作戦にありそうだ。
そして、訪れる結末も当人の意思であるとはいえ最後の最後まで二人に嵌められて、その選択を無意識にしてしまったのでは?とも・・・

ただ、その心理作戦と心の変遷がほの暗く興味は引かれはす…

2

知ってるよ。 コミック

ひなこ 

ブラコンの弊害

作者さんのデビュー単行本なのですね♪
表題をはじめとしたブラコンシリーズも短編もとっても面白かったですv

表題の受けちゃんが眉毛がないのですよ。でもって髪がデコ丸出しのギザギザ頭で~思わず某忍びの砂の国のひょうたんを背負ったあのお方なのかと(汗)
寡黙で目付が悪くて、でも話して見ると全然普通でかわいくて、こめかみに「愛」っていれてもいいですか?って思っちゃった(爆)
こちらの話しは、星…

9

色街淫花 小説

矢城米花  小山田あみ 

男前でエロい身体

購入予定じゃなかったのですが、表紙イラストの美麗さに惹きつけられました。
緋色格子の奥にいる二人の艶やかさが際立つ表紙ももちろんですが、何と言っても一番ひきつけれるはカラー口絵!!
絶品なんです☆☆☆
主人公に食い込む荒縄、黒い布でされたさるぐつわ、ほのかに色づく乳首に緋襦袢が♪
最近小山田イラストが神かかっていて、もう眼福ったらないのです!!

さて、お話のほうですが娼館が舞台で主人…

8

はなだま人魚 小説

沙野風結子  乃一ミクロ 

人魚伝説

少し古い時代、伝説を絡めた島での出来事、兄弟の禁忌に人外と、それらのバランスがとてもよく、ぐいぐいと物語に引き込まれます。
なんといっても、ラストの終わり方!心憎いではありませんか。

唯一の家族であり兄弟である身体の弱い弟・八尋と、彼の為に教師を諦め宝石商で奉公している兄・正梧。
天然真珠の産地であり、彼等兄弟の母親の地元である常月島で花珠の真珠が採れなくなってきている。
それを調べる…

11

「熱砂と月のマジュヌーン」初回限定封入特典 特典

ハッサンの猫

本編から2年後、二人はロンドンで生活しています。
ハッサンは通信機器の会社で働き、ファウジは3度の手術をして眼鏡をかければもののありかがわかるくらいには回復。
しかし、ファウジは何もできないので猫と一緒にベッドの上で一日寝て過ごしているようです。
ここでのファウジは、一見何もかわっていない我儘な甘えん坊(強力なツンデレ?)でハッサンに頼りきっているよな~な様子。
一緒に外出した時、ファウジ…

6

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

ぶれのないアラブ

『FRAGILE』が08年で、この作品の同人発表が06,07年だとすると、ひょっとして『FRAGILE』はこの作品をたたき台にして出来たもの?
そう思えるほどに、主人公が重なります。
しかし舞台がアラブだけに、その内容は日本が舞台のものとは比べ物にならないくらい残酷で容赦なく、徹底して救いがないように思えます。
しかし、書き下ろしが付いた事でその最後の最後に訪れるほんのわずかの未来への光にと…

22

ぼくとネコと初恋交差 コミック

みよしあやと 

順序が逆になっちゃいましたが~

家が隣同士の幼馴染モノ。
お話の順番が
最初のきっかけ【恋愛模様】→すれ違い【恋愛交差】→やっと!【煩悩事情】→ハプニング【おじゃま虫】→将来の進路【未来予想】
題名もその通りにとても解りやすい進展をしていき、キュンもあります。
身体が先だった為に、ちょっぴりすれ違ったり悩んだり、
でもずっと一緒にいて大切な互いだったからこそのこの恋愛。
受けになるたいちゃんの父親が荒れると暴力をふる…

5

魅惑の甘い毒 小説

ふゆの仁子  亜樹良のりかず 

嘘と真実

作者さんが、今回は絶対攻めキャラを最後までヘタれさせないと決めて書かれたそうで。
全編通してシリアス展開の、謎を秘めたサスペンスタッチで、甘さはラストまでおあずけ・・・な感じで進行する物語でした。

総合商社の社員である神部が元防衛省から成り物入りで入ってきた他部署の篠井という男に、ゲイなのをたてに取られて無理矢理同行させられることになったモナコでの平和国際フォーラムという名を借りた兵器見本…

2

キスマイブラッド コミック

海野サチ 

できそこないの吸血鬼

手描き感満載の線描写がゴツゴツしていて、あれ?この表題は古い作品なのかなと思ったらこちらの方が新しくて、少し前の作品のほうが線がしゅっとしているのに驚きました。
吸血鬼モノです。
作者さんによって色々な設定が作られてそれが楽しいのが吸血鬼モノの醍醐味ですね。
海野サチさんの吸血鬼は幼馴染モノでもあります。
しかも吸血鬼が高校生で、受けが年上で先生!?おまけに吸血鬼ができそこないとか、ちょっ…

4

狂愛 小説

櫛野ゆい  陸裕千景子 

愛が狂わせる

前作『凶愛』と同じ遊郭を舞台にその10年程前の設定。
その作品で主人公だった雅もちょこっと登場してますが、10年前設定って!?雅は幼くして客を取っていたのかと、ちょっと憐れに。
さておきこの題名、まさに”狂う程の愛”なのか”愛ゆえに狂ってしまった”なのか
読み終えてそのどちらも存在していたように思います。
本当は想いが通じ合っていたはずなのに、
過去にこだわり歪んでしまった攻めと、純粋が…

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