crystさんのレビュー一覧

リバーズエンド 小説

木原音瀬  小椋ムク 

素晴らしい表現力

十亀の過去が痛く重いらしかったので、読むのを敬遠していましたが思い切って読んでみました。

思いのほか淡々と描かれていたのでさほど苦も無く読めたのでほっとしました。
2回の骨を撒くシーンが効果的に使われていて、金がないからという理由を映画に関連付けた気持ちを十亀は身をもって知ることで、彼の少年時代は終わりを告げたんだなと思いました。そういう描かない部分が深く、大人の作品という印象を受けました…

4

COLD FEVER(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

コールドシリーズ真骨頂

シリーズ中一番読みごたえがあり、好きです。

突然記憶が元に戻り、6年間の記憶を失った透の苦悩が真に迫っていて、混乱と孤独と言葉にできないアンビバレンツに慟哭する姿には胸を打たれました。
これまでのお話にどこか虫のいいありがちな印象をぬぐえませんでしたが、このお話のおかげでこのシリーズは価値あるものだと思えました。

痛さは私はあまり気になりませんでした。描写がどこか淡々としていて、すべ…

5

エンジェルヒート ~in Love~ 小説

西野花   

最高級のエロス

自ら「エロ作家」とおっしゃる西野花さんの真髄を見た気がしました。

これだけエロ描写が多いにもかかわらず、バリエーションが豊かで飽きないです。
前回は凌辱3Pから始まりはしたものの、攻め二人が優しくて七瀬も喜んでるし、ひどいという印象はそれほどなかったんですが、今回はだいぶSM色が強くなっておりハードになっていました。
エロ描写って難しくてそういうシーンを増やすほど、一辺倒だと途中でおなか…

2

リナリアのナミダ―マワレ― 小説

崎谷はるひ  ねこ田米蔵 

散りばめられたギャップが面白い

崎谷作品、安定して面白いですね。このシリーズはどれをとっても平均以上に面白いなぁと感心します。エロと読みやすさを言われる作家さんですが、実力あってのことだとしみじみ。

展開はパターン化していて、この辺で紹介、この辺でもめて、この辺でちょっと濡れ場・・・というように、シリーズつづけて読んでいるせいかもしれませんがなんとなくわかるし、だからこそ読みやすい・理解しやすい。
でも、その詳細の部分が…

3

ヒマワリのコトバ ― チュウイ 小説

崎谷はるひ  ねこ田米蔵 

大人になったら自分の責任

読んでいる間もやもやとして、ラストで晴らされるんですがその後もしばらくもやもやの消化に時間がかかり、今はすっかり賢者タイムに。そんな読後感のお話でした。

年少組よりも実は臆病でヘタレだった昭生のお話でした。これほどヘタレだとは思わなんだ・・・。かわいくていじめたくなる、弄びたくなるようなかわいさで、かなりな大物のツンデレ。

相馬家(というかほぼひかり)関連は本当に罪つくりですね。読んで…

3

オレンジのココロ‐トマレ‐ 小説

崎谷はるひ  ねこ田米蔵 

栢野の守り方が好き

読んでいる途中に「好きだーーー!」と叫びたくなってしまいました。
誰に、とかでなくなんだか無性にwこんなに興奮できる作品は久しぶりでした。

皆さんの評を読むと、主に相馬家が理解できないとのことで、そこには私も同意です。何考えてんだ?としか。ただ、家族というのは本当にブラックボックスで他の人にはとうてい理解できないなんてままあることだし、栢野が一度だけ相馬の家族について批判したことで栢野はそ…

2

ニューヨーク・ニューヨーク 2 コミック

羅川真里茂 

奇跡のような

なかなか一生を通して描かれたBLは少ない上、雰囲気で流すことなく「描き切った」と言える数少ない作品ではないでしょうか。

特筆したいのは、猟奇事件の解決をもって物語の終わりとならないところです。その後の彼らの生活もきちんと書いてあり、家族をはじめコミュニティと共存していく部分も入っています。
そして、彼らの周りの人たちのことも。けしてゲイカップルの愛だけが素晴らしいのではなく、周囲の人たちも…

8

ニューヨーク・ニューヨーク 1 コミック

羅川真里茂 

セクシュアリティを越えた愛

BLかと聞かれるとちょっと違うのかもしれません。また、羅川さんの作風とも少し違う気がします。これが描かれたのは、「赤ちゃんと僕」の連載中でした。なぜこれを描きたいと思ったのか、知りたいなぁと思いました。

お話はアメリカを舞台にゲイカップルの出会いから二人が人生の幕を閉じるときまでを描いた、非常にシリアスなものです。
セリフ回しが多少芝居がかっていますが、真摯に二人の気持ちがつづられていて胸…

4

500年の営み コミック

山中ヒコ 

泣いた

なんという物語を書いてくれたのか。

泣きました。読み終わってもあとからあとから涙が止まりません。
号泣というのではなく、いつまでもぽろぽろと止まってくれないのです。

タイトルに小さく添えられた英題「HIS ROMANCE OF 500YEARS」。確かにそのままの意味であろうと思います。その先の意味は、言葉にできない。言葉にしようとしても、涙になっていくばかりです。

「火の鳥」…

37

是 -ZE- ファンブック コミック

志水ゆき  新也美樹  北沢きょう  橋本あおい  未槻直  雨隠ギド  カキネ  三池ろむこ  立野真琴  木下けい子  ねぎしきょうこ  阿部あかね  小椋ムク  津守時生  門地かおり  夏目イサク  南野ましろ  麻生海  二宮悦巳  草間さかえ  北上れん  小鳩めばる  藤川桐子  金ひかる  木原音瀬  栗城偲  一穂ミチ  久我有加  榎田尤利 

堪能♡

ほんとに超豪華ゲストでした。
描き下ろし短編は、いつもの4人で温泉旅行編。氷見と玄間がラブラブなのはもちろん、隆成の思いやりは空回り?w玄間の溺愛はとどまるところを知らず、それに包まれてほどける氷見がほんとに素敵でした。

ゲスト陣のお話では、小説は雷蔵×紺を扱ったものが多い中、木原音瀬さんのものが印象的でした。氷見を引き取ったのは誰だったんだろう?

漫画では、ちび氷見のと、言霊様幼稚…

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