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沙野風結子 朝南かつみ
cryst
最初は単なる時代・忍者ものかと思っていたら、とんでもなかった! さらにSFファンタジーやらエログロっぽい雰囲気まで取り込んだ、娯楽大作でした。 この詰め込み方、漫画黎明期の「カムイ伝」やら「どろろ」やらの時代に通じる荒唐無稽のエンタテイメント性があって、思わずBLということを忘れそうになるほど懐かしい気持ちになりました。(いや、私もリアルタイムで知ってる年代ではないですけども。) 忍者のもつ…
沙野風結子 実相寺紫子
ネタバレ
もふもふ系という部分に惹かれて読んでみました。(獣姦に、ではない) 軽い気持ちで読んだら、二人とも健気で切なくて、持っていかれました! 家族の縁が薄い尚季と、猟獣として道具のように利用される飛月。淋しい境遇の二人が必死に貫こうとする純愛が切なくて切なくて。 獣姦を書きたかった沙野さんが周到に用意したのがこの展開で、そっちにがっつり気持ちを持っていかれてしまい、獣姦?いいんじゃないの?…
座裏屋蘭丸
いや~美しかった!! 「萌えよりエロス!」とあとがきで作者さんがおっしゃってますが、確かにお話の筋はそっちのけでエロ満載なんですが。 それでも必要最低限の設定はわかるようになってますし、その説明・導入も自然で特に違和感は感じなかったです。 何よりも、美しいイラストがこれでもかと眺められる!それだけで、私は十分に満足できました。 ほんとにどのコマをとっても美しくて、1ページずつみっちり眺…
吉田珠姫 笠井あゆみ
私はこれ、好きでした。 突き抜けた作品を書く人だなとは思ってましたが、その集大成的な感じで。あらすじを読んで、トンデモナイであろうことは予測していたので、予想を上回る変態ぶりに「そうきたか」とにんまりしてました。(だって、「鬼畜」書いた人だもの)ここまでくると、完全にファンタジーとして何でも来い!と思えるから不思議です。 世界観に挿絵が本当にぴったりで、このお話に笠井さんのイラストを選…
いとう由貴 小路龍流
評価はあまり高くないようですが、私にはドンぴしゃでした。(少数派なのか?) これ、チョベリバ的3Pをいとう由貴が書いたらどうなるか?って感じで3人の関係性が非常に面白かったです。それも、はじめは混沌としていた三人の関係がゆっくりと変化していき、最後は3人の閉じた輪に収まって安定してゆくという構成が非常に美しかったです。美しいと感じるのは、そのどこにも無理を感じさせないように、心情がねっとりと…
いとう由貴 門地かおり
腹黒・執着・ヤンデレ、そしてあふれるほどの蜜で溺れさせていくようなやり方。どこをとっても好みでした~♪ 門地かおりさんの病んでる系が好きならぜひお勧めしたい逸品。 レビューを読んで、好みっぽい予感にシリーズ2・3作目をすっ飛ばして読んでしまいました。大まかな流れはレビューで入っていたし、友人たちも登場はするのですが、ほとんどはレナードとの甘々で埋められているので、まったくシリーズを知らなく…
山藍紫姫子
いやー、牙神さんがどんどんかっこよくなっていくのがよかった! あんな飄々としていながら仕事もできて余裕も遊び心もあって、だけど恋にも溺れる粋でアツい人でした。 そんな大人な牙神さんに翻弄されてしまう月弥ちゃん。無理もないねw 鬼平犯科帳を意識されたんだろうなぁという舞台で、大人が若い子に溺れながらも粋なやり取りをしていくうちに、いつの間にか大人の魅力に月弥が絡め取られてしまいます。 ・…
山藍さんの独特な文体と世界観が存分に楽しめました。 BLというよりも、もっと耽美色の強い、古典のコスチュームプレイを観るような感覚で読むと大変面白い作品だと思います。 言葉選びや語尾の言い回しなど、乱歩くらいの時代の妖しさといかめしさがあって、アンティークの重厚さと退廃的なロマンティシズムに酔わされました。 手を変え品を変えの濡れ場はもちろん素晴らしいのですが、なにより闇雲に煽るだけの描…
西野花 緒田涼歌
これは圧巻。 複数凌辱でありながら、エロ以外の部分はドロドロがないようにきれいにまとまっているので、悲壮感がない。つまり、気持ちよく純粋にエロを楽しめる、ということです。 西野作品の良いところであるのはいつもの通りですが、これはその中でも特にキレイにまとまっていると思いました。 エロのバランスもよかったです。いろんなプレイがあるので分量非常に多いのですが、最後まで飽きませんでした。最初も凌辱…
木原音瀬 禾田みちる
天使であるがゆえに、人の情を知らないカイルは無情にも天界に戻ってきてしまいました。けれど、決してそこは幸せな場所ではありませんでした。 アガサの言動がどうとでも受け取れて、最初に天使試験を行ったときからすでに、こうなる運命を予見して、堕天せずとも二人が出会えるように、カイルが愛を知ることができるように心を砕いていたのかも?と思わせるものでした。だから、カイルは「顔だけ?」と絶望してしまったけ…