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良かった!もう言葉で言い表せないくらい良かったです!
今まで読んだ沙野さんの作品は自分の中で高評価なものがほとんど。その中でもこの「獣の妻乞い」はダントツです!
沙野さんが素晴らしい作家さんであることを再認識しました。
萌えるシーンが山ほどありすぎて全部書き出すことは不可能!もう始終萌えていたと思って頂ければ(笑)
皆さんのレビュー同様、飛月が尚季の精液がついたタオルをしゃぶりながら自慰をするシーンはイチ押しです。
あと、更に私のツボだったのはお互いが初めて同士でのエッチです。というか飛月が尚季以外とはしない、という気持ちを持っていたのがすごく嬉しい。
中に出す時に切羽詰まってる飛月の台詞に萌え滾りました。
両想いになって幸せな二人ですがそれも長くは続きません。日に日に自我を保てなくなっていく飛月。獣医の与野に促され尚季を傷つける存在になる前に離れることを決意し、尚季の前から姿を消します。
もう切なくて!このあたりから私の涙線が危険な状態に。
尚季は野犬の情報を元に辿り着いた場所で立派な森林狼と遭遇します。一目でそれが飛月だと分かった尚季はそこで飛月と生活を始めます。
完全なる狼の姿ですが飛月は自我を失っていないのです。尚季に感謝をされると尻尾を振って喜ぶ飛月が可愛すぎる。
怪我をした尚季の為に食べ物を調達したり、人間に深手を負わされながらも鎮痛剤を持ってきたり…このへんずっと泣いてました。
野犬に尚季が襲われるシーンからの盛り上がりが物凄いです。尚季の飛月への深い愛に感動。野犬にあちこち噛まれ満身創痍になりながらも、飛月を抱きながら最期を迎えようとする尚季の姿に涙が止まりませんでした。
月貴と睦月により危機を救われますが、この先に待っているのは残酷な未来を知らされることに。ここで尚季はある決断をします。
そして本作品最大の山場、獣姦シーンです。口絵を見てからこのシーンをどれほど心待ちにしていたか。肉体的にはすごく痛そうなんだけど、それでも尚季が幸せを感じているのがすごく伝わってきます。
そして二人の愛が奇蹟を起こします。恥ずかしい表現ですが読んだ方には分かって頂けるかと思います。本当に感動しました。
ラストも良かった。結局の所、飛月がいつ堕ちてしまうかは分からない状態なんですよね。そんな日が来るまで寄り添いながら生きていくのだろう二人の未来に幸あれ。
あとがき後は月貴と睦月。こっちもなんて切ないんだろう…!早く月隠りも読まないと。
読後すぐで興奮が止まない状態でした。長すぎる感想申し訳ございません!
獣姦ものにおいて外せない要素といえば、獣の姿と人間の姿、両方でのエロシーンがあること。
(だと個人的には思っている)
その点、この作品には獣姦萌えの自分を黙らせるに相応しい、激濃の獣姦シーンがたっぷり詰まっていました。
だいたいが、口絵からしてトバしてます。いきなりクライマックス。
細々した説明はしないので、獣姦好きにはぜひ読んで欲しいですね。
攻の猟獣・飛月の言動や思考はまさにワンコという感じで、精悍で大きいなりして中身はひたすら一途で、必死に受の愛情を得ようとするさまが可愛くて、大いにギャップ萌えしました。
元々沙野さんの作品はどれも大好きですが、今回は本文二段組ということで、沙野作品特有の薄暗くどこか刹那的で排他的な世界観をたっぷり堪能することができました。
沙野作品は、たいがいにおいて設定が濃い。そしてエロシーンも激濃。
この作品も冷静に考えればトンデモ設定なんですが、ご都合主義もするっと受け入れさせられるというか、なんか強引な説得力があるんですよね(笑)
挿絵があまり好みでないので読むのを躊躇してたんですが、物語性や萌え要素ぎゅうぎゅう感により、ずっと取っておきたいお気に入りの一冊になりました。
この作品のスピンオフ作「獣の月隠り」も読みましたが、そちらは獣同士カプ。本作「獣の妻乞い」の獣×人間カプのほうがより禁忌感が高いので、私はこちらのほうが断然好きです。
マイ殿堂入り決定です。
蛇恋シリーズでもブットビ展開に度胆を抜かれましたが…。
思うに、沙野先生のスゴいところはタブーに近い挑戦をしながら、
エロスとともに誰かを強く思う気持ちをきっちり書きだすバランスの良さです。
序盤は正直、単なる人外系ファンタジーのもふもふテンプレかと思いましたよ。
しかし、そこから徐々にダークな世界が映し出されます。
犯罪率が高まり、凶悪犯罪者が闊歩する近未来。
孤独な少年・尚季は、通り魔に殺されそうになったところを謎の青年・飛月に助けられます。そこから飛月のなかば強引なアタックにより、二人は同居するようになりますが、
飛月の正体は、かつて尚季が助けた手負いの黒犬だった…。
しかも極秘の国家プロジェクトとして作られた「猟獣」のトップ。
凶悪犯罪者を秘密裏に始末していく役目を負わされた人と狼の遺伝子混合体が「猟獣」なのですが、人と狼の変化を繰り返すうち、人に戻れなくなる運命でもあります。
その運命を知ってか、飛月は尚季を激しく求めますが、
殺戮を繰り返しつつ怪我を負う飛月はついに人の姿に戻れなくなります。
狼の姿のまま、尚季と激しいセックス(=交尾)をするシーンは、
ヒリヒリと焼け付くようなタブーを感じますが、決して暴力的ではありません。
それどころか、セックスのあとに尚季が狼の飛月を縊り殺そうとするくだりは
涙ナシには読めません。
人獣系の悲恋ストーリーは人と豹の変化体「キャット・ピープル」や
人とハエの混合体を主人公にすえた「ザ・フライ」など
80年代の映画にもたびたび出ていますが、その文脈に近いでしょう。
ただ、これらと違う新しさとして、「猟獣」があくまで社会的な都合で作られた産物であり、猟獣には積極的に人を殺める意志はないこと、そして最後は人として生きる決意をすることがあげられるでしょう。
(「キャット・ピープル」は血統的な宿命だし、「ザ・フライ」は偶然の産物)
なにやら、そこにメッセージ性を感じるのはワタクシだけか?
なにかと物騒な世の中、しかもクローン技術などバイオ的な技術が空想物語でなくなってきている今日とあっては、本作品の背景に妙なリアリティがありますね…。
狼がおる~~~
まんま狼ってなかなかないと思っていたのを、実現したっ
リアル獣姦でしたっ
そして、切ないっ
何度も泣いてしまいました。
次どうなるのだーと泣きながらページをめくっていた記憶があります。
私がただの痛い子みたいになってますが、
本当に泣けます。
障害がでかすぎるっし、多いっ
乗り越えて生きていく二人が大好きになりました。
まんま狼で、切なくて、本当に`神´な作品でした。
もふもふ系という部分に惹かれて読んでみました。(獣姦に、ではない)
軽い気持ちで読んだら、二人とも健気で切なくて、持っていかれました!
家族の縁が薄い尚季と、猟獣として道具のように利用される飛月。淋しい境遇の二人が必死に貫こうとする純愛が切なくて切なくて。
獣姦を書きたかった沙野さんが周到に用意したのがこの展開で、そっちにがっつり気持ちを持っていかれてしまい、獣姦?いいんじゃないの?二人が幸せになれれば!と、まんまと思惑に乗せられてしまいました。
ケモノっぽい飛月の行動もなかなかにおいしく、タオル咥えて…のシーンは絶品でございました。
テンポがよいので、二段組みのボリュームもむしろ満足。イラストも秀逸で、どこにも突っ込むところがないという秀作。
私は大満足でした。獣姦はどっちでもいいけど、それを成立させるためにこんな濃いお話を書いてくれるのなら、ウェルカムです!