crystさんのレビュー一覧

甘い生活 小説

木原音瀬  石原理 

泥の中から生まれるもの

全く甘くないらしいというレビューを踏まえて読んでみて、こういうことかと納得。
小学生を強姦、しかも常習化。罪悪感も最初だけで、いつになったら勉強教えるのかと思って待っていても結局何も教えないまま。
自分の都合で勝手に関係を終わらせたりと、本当に鬼畜な藤井。しかも自分がやれらた時には、痛がって打ちのめされる。ちょっとまて、体格的にお前の方が楽だったはずだろ、と苦々しい気持ちに。本当に人の痛みには…

11

蜜を喰らう獣たち 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

今までの宮緒作品で一番こなれてバランスが取れた作品

なんか、宮緒さん一皮むけました?って感じでした。これまでの宮緒作品にみられた荒削りな部分がすっかり鳴りを潜め、持ち味を生かし好きなものを入れながらもしっかりプロの作品になっていて驚きました。
これまでも宮緒作品は好きだったのですが、それは好きなものを才気に任せて無邪気に爆発させているところをほほえましく見ている感覚で、この個性がどんな風に成長していくのか見守りたい気持ちだったんです。それがこの作…

13

告解の死神 小説

今井真椎  雨隠ギド 

素晴らしいSM作

読んでいて何度も苦しさに打ちのめされて、そこに何らかの救いがあることを求めて最後まで息をつめて読むことしかできませんでした。
深沢の生があまりに苦しく、それを愚かだと断じることはできないが故の苦しさでした。深沢を愚かだと思えないのは、同じ愚かさ(間違っていることをわかっていながらもやめられない、本当は求めているのにそれを認めることができない、一番欲しかったはずのものを自分を欺いているために壊さざ…

3

心まで縛りたい 小説

砂床あい  小山田あみ 

上品で艶めかしい背徳感が絶品

「調教は媚酒の香り」が良かったので、砂床さんのSMということで期待して読みました。
まさに期待を裏切らず。SMモノに求めているのはこれだよ!わかってる!と歓喜しました。

お話の中でも彼らは緊縛を楽しんでいるだけであってSMではない、と言っていてその辺の線引きもよかったです。あくまで、緊縛師と被縛者という立場がよかったです。

緊縛師の攻め様の徹底した美意識がまた素晴らしかったです。表の…

7

片思い 小説

木原音瀬  伊東七つ生 

門脇の和風美人ぶりにやられました

木原作品は本当にハズレがないですね。購入するときに迷う必要がない数少ない作家さんです。

「片思い」
読み始めてすぐに、頭の中を「ツンデレ」という単語がぐるぐると・・・(笑)
高校来の付き合いである三笠に結婚すると告げられて激しく動揺する吉本。彼は三笠のことを密かに好きだったわけですが、三笠の結婚の決意表明後、七転八倒しながらも素直になれない吉本の様子がいじましくもかわいらしい。素直になれ…

10

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

愛と赦しと救いと

すでにたくさんの素晴らしいレビューがある中に今更私なんぞが書き込むのもおこがましいのですが、あまりに素晴らしい作品だったので賛辞を贈りたくて。

木原作品は好きだし評価も高いし期待が大きすぎてもしも裏切られたらとの心配と、きっと名作だろうから心して読まねばとの気負いから、購入後数か月読むことができませんでした。
やっと読んでみたら、まったく期待を裏切らないばかりか評価以上かと思われるほどの出…

3

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

バッハが似合う

壊れた柴岡は普通を擬態して生きてきた。その裏で、「心の闇」なんてない。そこにはその人自身があるだけだと言う。ならば、柴岡の行動の中に柴岡自身がある。そのことに気づいた河瀬は少しずつ柴岡を理解していく。
破綻して見える柴岡の行動は、かつての恋人に対する深く複雑な思いとそれに反する河瀬への思いがタナトスとエロスとして軸をなして、もつれながら柴岡という人と物語を構成している。
普通でない自分自身を禁…

10

明日も愛してる 小説

安芸まくら  深井結己 

終わらない物語

面白そうな設定とタイトルに惹かれて読みました。

櫂は記憶の保持ができません。記憶がないことで時間軸もおかしくて、時間感覚は記憶によって裏打ちされてるんだ、なんてことを思いました。
記憶力を失った櫂の生活はゆっくりと進む逆行性健忘のおかげで、普通の人とは逆の時間の中を生きているかのようで、まるで映画「ベンジャミンバトン」みたいだと思いました。

出口も終わりもない毎日を支えているのは、し…

5

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

アラブだろうと獣姦だろうと木原作品

3部立てになっていて、2部までは同人誌、3部のみ描き下ろしとのことでした。

2部までは父親の代わりに罪を償えとファウジがラージンのもとで復讐を受けます。復讐を遂げるまでは生かしておかねばという理由から、ファウジに希望として与えられるのがハッサンがファウジに思いを寄せているという嘘。それを発端にお話は締めくくられていきます。

ファウジに与えられるのは復讐のための凌辱なので、それはそれはひ…

25

エンジェルヒート ~Blood~ 小説

西野花   

最高レベルの受×受

えーこの評価は、受×受に捧げさせて頂きます。

本編は、改めて七瀬と二人の気持ちを確かめるようなお話で、三人のラブっぷりを堪能できました。これはこれでよかったです。エロ方面はというと、今回は人前Hがテーマだったのかな?いつものお部屋を飛び出して、ハプニングバーや車中、病室でいたしておりました。ちょっかい出してきた北城は、もしかしてちょっとうらやましかったのかな?三兄弟仲がいいみたいですが、べっ…

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