ふばばさんのレビュー一覧

吐息よりも優しい コミック

水名瀬雅良 

マコちゃん推しで。

絵柄は大変美しく、ストーリーは言ってみれば王道、だから非常に読みやすく、適度にハラハラし、適度に萌えられて。
Hも盛り込まれ、心でも結ばれ、ちょうどいいハッピーエンドで適度に穏やかな読後感。
「適度」といっても「そこそこ」という意味じゃないです。モデレート…節度を感じるのです。
真人(受け)は、2年前に一度行きずりで寝た男性・風岡(攻め)が忘れられず、ずっと探し続けて彼の出入りする喫茶店でバ…

2

デートしようよ 小説

小林典雅  麻々原絵里依 

女子あるある

表紙と口絵は爽やかカップルみたいな絵柄だけど、内容はちょ〜っと違う。
ひとひねりした紆余曲折がありますよー。
表紙左がハイスペック好男子の詠介なんだけど、合コンで知り合った女子との初デートを控え、実は全く女性との会話に免疫がない。
思い余って幼馴染(年上)の紘斗にデートの予行演習を頼み込むのだが…という展開。
そこに紘斗がゲイで、カレとの「現場」を詠介に見られてから疎遠で、という背景と、紘…

3

ショートカット・ラブ!! コミック

水名瀬雅良  秀香穂里 

広告業界のスピーディな恋

秀香穂里さん原作、水名瀬雅良さん作画、のコミック。
内容は、スタイリッシュな広告業界を舞台に、クリエイター同士の火花の散るような恋。それを水名瀬さんの美麗な絵柄で魅せる。
…のですが、やはりどうしても駆け足感が否めない。
ストーリーに対して、コミックとしてのページ数が足りないという事なんでしょうかね…
倉田が激情に駆られて秋野を押さえつける所まではいい。その後の秋野の葛藤もまあ良い。
た…

2

映画館で逢いましょう(2) 小説

鳩村衣杏  山田ユギ 

「映画館」続編

「映画館で逢いましょう」の続編です。
前編だけでも綺麗に終結していたと思うので続編があることが意外でもありました。
本作では、前編で神尾と恋人になった周が、自分の弱さ・小ささに押しつぶされて甘い恋人関係に浸りきれず足掻く模様が描かれます。
神尾が昔付き合っていたというアジアのスター、イライアス・ウォンの華やかな魅力に気後れし、ふとした仕草で島が神尾へ想いを抱いていることに気づいてしまって動揺…

1

哀しくて、愛しい 小説

愁堂れな  小山田あみ 

愛が生まれる不思議

愁堂れなさんというと、2時間ドラマ的なエンタメ色豊かな作風のイメージがあります。
本作はそこから少し外れて、底辺に「死」の静けさ、寂しさを湛えた物語だと感じました。

2人の出会い編「声」。
2人の結びつき編「夏」。
攻め・安原の方にも転機が訪れる「恋」。
安原視点の短編「愛」。
…の4編で構成されています。

「声」の冒頭、いきなり妻子が事故死し、何もかも麻痺してしまったような…

2

春を抱いていた ALIVE(4) コミック

新田祐克 

安定の

今さら何も言う事もない香藤x岩城のCP。
本当にこの2人の関係はストロングだ。
私個人の好みからすると、霧胡と翔の存在はもうホントにゲンナリで、確かに岩城さんは元はストレートで野心的なAV男優だったわけで、「こういうこと」もアリですよね、とは理解できるんだけど、翔が登場してDNA鑑定のあたりはもう気分は萎え萎え…だったんですよね。
この展開だと、まだ父子関係が世間的にバレるバレないの話は続く…

5

となりの快楽主義者 コミック

梶本潤 

シックスパックどうし。

タチxタチのカップリングですが、不思議と攻めx攻め攻防にはなっていない作品。
主人公は芸術家の灯夜。
高校時代からの腐れ縁・靭世(ジンセイ)は性欲過多で、単細胞で、エロ魔人で、セクハラしてくるから仕方なくヌキあいしてたのに、実は!
という展開。
でも靭世ってば、本気で灯夜の事好きな割にはデリカシー無いんです。
タチなのに友達に抱かれて喘がされる灯夜の葛藤とかそんなものみーんな無視。そのく…

1
非BL作品

ストレンジ コミック

つゆきゆるこ 

多彩な友情のかたち

非BL書籍ながらどのストーリーもBL展開になり得る可能性アリです。
何気ない日常系の話だけど、どれも心が、気持ちが、動き出す。そんな物語たちです。

「STRANGE」
塾帰りに偶然知り合った女装の大男・クマさんと友達になったオデコちゃん。
やりたい事を見つけられなくて、お母さんに『つまらないわね』なんて言われてて。アクティブなクマさんと触れ合ううちに…
『心が活きていく』。そんな話。…

2

悪党に初恋! コミック

梶本潤 

できたてのマシュマロみてえ、な36才。

表紙の2人は同級生で、何と36才!エ〜っ
左が小野。店を数軒経営の実業家。
右が双葉。元高校教師の小説家。
冒頭は、ちょいワルな小野が、新居完成までの2週間、息子(17才、オヤジそっくり)と2人で双葉の家に居候させて欲しいとやってくるという話です。
が、もちろんそれには裏があり…
双葉は高校時代からかっこよくて本当は優しい小野に憧れてて、一つ屋根の下に小野がいるだけでもう毎日がドキドキの…

0

ダブル・バインド外伝 アウトフェイス 小説

英田サキ  葛西リカコ 

一つの完結

「ダブル・バインド」の、進藤x葉鳥CPスピンオフ。

「名もなき花は」
「ダブル・バインド」本編では既に事故死していた、進藤の妻であり葉奈の母親である美津香がまだ進藤と結婚したばかりの頃のエピソード。
豪快な美津香は「愛人」の肩書で進藤と同居している葉鳥をなぜか可愛がっていて…
本作では、夫婦でありながら男女にはなれない進藤と美津香の複雑な同志愛と、葉鳥がようやく「こころ」を信じてもらえ…

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