ふばばさんのレビュー一覧

情愛恋華 小説

華藤えれな  加東セツコ 

ストイックな若き華道家元

電子短編。挿絵の加東セツコ先生推し。
著者は華麗なヨーロッパやスペインなどのイメージがある華藤えれな先生ですが、本作はしっとりと京都の華道家元の物語です。

若くして伝統ある流派の家元になった怜史。
子供の頃から「家」と「花」の事ばかり、家元になってからは尚更無理やりに笑顔を作り人々に穏やかに接するが心の中は…
そんな時、TVで見たのが新進気鋭の華道家・水嶋。
自由奔放な明るく楽しくカ…

1

闇金紳士のキケンな悪癖 コミック

さとう蜂子 

激コワカタギとかわいいウリ専

作家買いプラスちるちるの記事も後押し。

カップリングは、限りなく裏社会的な一応カタギの金融業者とウリ専ボーイ。
借金、裏金、追い込み、といったヤクザっぽい世界観の中で花開いていく愛情…?みたいな?

連帯保証人の偽造までして、ウリの太客である実業家の裏情報を探れ、と言ってきて。ついでに味見、みたいな感じでちょっかいを出してくる。
そうして始まった恩田とジュン(純也)の関係。
はじめ…

6

悪い大人 小説

水戸泉  名取いさと 

堕ちてこい

電子短編。

年若い少年を喘がせる中年男性・島崎。
少年は、島崎の同級生の息子だ。
そして、島崎は少年が女の胎内に仕込まれた瞬間に立ち会っていた…

…とは一体どういう関係性なのか。
少年・出流(いずる)の父親は出雲。
出雲は政治家の妾の子で、島崎は代々医者の家の子。2人は名門校の同級生。
物語は2人のゆがんだ関係性を炙り出していく。
出雲は島崎がゲイである事を脅して、自分が女…

2

裁かれる日まで 小説

水無月さらら  カズアキ 

裁きがあるとしても

ほーー……
なんか凄かったです。事前情報無しで読んだので、こういう流れのストーリーとは思わなかった。
一言で言うと、サスペンスホラーとでもいうか。
ホラーと言ってもオカルトとかじゃなくて、ひとの心の業というか…
ある家の積み重なった「罪」がやがて大きなゆがみになって、最期は地獄とわかってその業火の中で生き続ける。

主人公は、老舗画廊の若き社長・長篠京也。
小学生の時に母親と著名仏師…

0
非BL作品

あらばしり 2 コミック

タクミユウ  平沼紀久  橘ケンチ 

ああ飲みてえ。

日本酒擬人化漫画「あらばしり」の2巻目です!
非BLだけど、それぞれ個性のある日本酒たちが男前なタクミユウボーイズになって飲む人を笑顔にする、そんなお話です。

1巻の終わりで、新たに出現した日本酒たち。
彼らも前店主で吟の祖父だった故・金蔵さんの日本酒たちで、まだまだ全く金蔵さんに及ばず知識のない吟にとても厳しい。そして優しい。

そんな時、昔気質の父親が自分の結婚式に出てくれない、…

0

はかなげ。 2 コミック

鹿乃しうこ 

はかない中にも生の力が。

「はかなげ。」の続編、ありがとうございます。
心臓に爆弾を抱える美しき少年・遊馬と、その世話係の篠田の切なき主従愛!
前作ではどこか自らの短命の運命を達観しすぎている遊馬だったけど、本作はそこを越えて「愛」を生きる遊馬を見ることができました。
篠田は…
まあ相変わらず。
見守って、心配して。囲いたがって。
でもそれは強く強く遊馬を愛するがゆえ。失いたくないんですよね。
心臓に負担をか…

3

52ヘルツの共振 コミック

早寝電灯 

震えあえる愛

早寝電灯先生によるオメガバースはやっぱり独特だった…!
先生の作品に漂う優しさと少しの寂しさ、ある種の哀しみ、それらが確かにあると感じる。
本作はオメガバースとしてはある程度スタンダードな設定だと思う。
αは優秀で。
Ωはあんまり触れちゃいけない。
攻めはαで、受けがΩ。
みたいな。

主人公はΩの高校教師・白根。
元同級生の清成(α)は旅行会社勤務。修学旅行の担当者同士として偶…

11

愛、see you コミック

マスシタ 

ほんとはそこらじゅうに「いる」?

初コミックスとのことですが、とても絵が良いです!
絵に一目惚れ!って感じ。

主人公は、自動車事故に遭った後幽霊が見えるようになってしまった大学生・智也。
退院して部屋に戻ったら何故かベッドにイケメンが寝ている…
そう。彼は幽霊。
なのに、失恋直後の智也はそのイケメン幽霊を襲うんです。おバカでしょ?
智也は自分のことが何もわからないという幽霊さんに「ジュン」と名前をつけてそのまま同居…

11

センチメンタル♂セクキャバナイト コミック

U 

カネやモノじゃない想いを受け取りたいんだ

作家買い作品。
そして期待通りに良かった!
まず人物のルックスが最高に好み〜。特に玲司さんサイコーです。長髪大好き。
また、ボーイの翔君の褐色もイイ。
そしてU先生の描くガチムチ系筋肉も良いですね。
今回玲司さんは着衣が多く翔君の肉体が主ですが、今回はそれほどガチでもムチでもなく、程よいプチマッチョな感じがよりリアルだし万人向けな気がしました。

さて、内容は。というと。
起承転結…

3

愛のポルターガイスト 新装版 コミック

恋煩シビト 

本人が良ければそれで幸福、なのかも

こちらに誘導されましたが持っているのは旧版の方。
短編集です。

「まさかさかさま!」
ドSの黒澤とドMのコンビ。と思われてる山吹の視点で。
山吹には黒澤が自分の出方を伺ってる、と見えてるらしいけど、黒澤視点は描かれてないから本当はどうだかわからないよ。
本当の矢印の向きは外からも、当人同士でもわからないのかも。それが「まさか?さかさま⁉︎」なのだ。

「愛のポルターガイスト」

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