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波真田かもめ
ふばば
ネタバレ
つい先日1巻からの一気読みで追いつき、この味わい深い作品の読者の仲間入りをさせていただきました。 さて9巻。 2人の寄り添って進む道が、いよいよ糸が撚られていくようにひとつになっていく…その始まりの巻だったような気がする。 元は同僚だった2人が特に接点なく別れ、再会し、恋をしながらもお互いそれぞれの生活があり。 2人のライフステージの変化、心境の変化、環境の変化、それらを経る中でも関係を断…
くれの又秋
4巻。 いつものように言葉で言いくるめられると思っていたであろう有馬からの、思った以上に激しく破壊的な暴力の被害に遭った巳鹿島。 巳鹿島は覚えてなかったんだろうから、理不尽というか… ここで助けに来る新田はヒーローか王子様か。さすが警察官。 犯人としての有馬と向き合う新田に自分勝手な思い込みを語る有馬だけど、やはり完敗ですよね。 巳鹿島も最後の最後に庇っちゃうんだもんなぁ。 で、こ…
沙槻
下巻。 恋する怪人は敵のはずの明智に会いに行っちゃう。可愛いところあるなぁ。 でも矢印は怪人の方が多め強め。これは切ない。 こういう怪人の想いが、自らを引き裂かざるを得ない。そのつらさ。 一方、少年。 彼の勘の良さが怪人の謎を解く一つのヒントになっていく。 もちろん明智はその持てる才覚で真実へと迫っていきます。だが、辿り着きたくない…それが明智の本音、それが明智の本気の証。 …
沙槻先生はとにかく絵が綺麗ですよね。素晴らしい。 その美しさは、背景や細かい部分も全く手抜きなく繊細かつ大胆。 まず現れるは、かしずかれる高貴な猫のような、同時に野生の美しい豹のような「怪人」。 続いて、無垢で聡明な小林少年。 そして、出ました!巻き毛、長身、容姿端麗…そのひとは… そう、名探偵・明智小五郎! この3人のバランス、正に最高。 その印象のままに、怪人の変幻自在、明智…
8巻。 7巻は朔太郎の方が中心で、理想と現実、理想と生活、焦りと悩み、みたいな内容だったけど、この8巻はどちらかというと久慈の巻に感じた。 前から続いている朔太郎の伯父さんの件。 通いでの見守り、家族内では少々厄介な存在だったけど、いざ亡くなってみればちゃんと近所に居場所もあって。 そして空き家になったその家が、家探しを続ける久慈の心に訴えかけてくる。 なるほど! それは良い案だ!…
熊六参
刺青もピアスも大好きなので! ピアスいっぱいの美容師さんが小学校からの幼馴染の彫り師くんに長い長い片想い…というお話。 刺青!ピアス!というけどすっごく可愛らしい印象の作品。 それは主人公の美容師さん・響稀が、内気で臆病で健気で、恋する少女そのもの。ルックスも可愛らしい。 なのに彫り師になった大好きな務のために脇腹に薔薇、太ももに大きく巻きつく蛇のタトゥーが入ってる。耳には務に彼女がで…
7巻。 これまでの過去振り返りから戻って、現在軸、またこれからへ、という内容だったと思う。 こう読んでいくと、朔太郎と比較すると久慈はあまり変化が無いですね。 というより、この作品における2人の関係性みたいなものに変化が無い。 この2人、喧嘩も言い合いも意見の相違もない。習慣の違いに驚いたりイラついたりもしない。2人でタバコ吸ってHして、タバコ吸ってHして。 2人してお互いのHの時の…
6巻。 朔太郎と抱き合う時間の中で、自分が寂しかったこと、今満たされていることを実感する久慈。 意識はMR時代へと遡り… これ読むと、久慈→→→→→ じゃないですか。完全片想い。 久慈から見た朔太郎はすごく勉強家で、はじめは憧れも入ってたみたい。 会社辞める日のあのHも、久慈にしてみれば捨て身だったんだね。 …という過去語りは、今8巻まで出てて一気に読んでる立場からすると人物の掘り…
5巻。 全体に甘い空気感。 久慈と朔太郎の矢印はしっくりと向き合っている。 が! これ、40過ぎの2人でしょ? ちょっとなんか引っかかるんだよね。 いつまでも若い気でいるというか。 一方で彼らはそれぞれ自立していて、表向きいかにも「大人の関係」でもあって。 朔太郎は塾講師と翻訳学校とコンクールも?で、ものすごく忙しい。 私はここで思いました。 同居しないの? 好きなひと心…
4巻。 一言で言うと「傷」を感じた一冊。 それはやはり「原さん」のエピソードから。 原さんは朔太郎の翻訳学校のクラスメイトで、わざわざ仙台から出てきている50代の女性。朗らかで芯の強いひとだけど、講座の後急に電車が止まった事で震災を思い出してパニックを起こしてしまう。 時が経って大丈夫かと思っても、傷はまたいつでも蘇ってしまうのね。 一方新しい傷が生まれてしまうのが「多治見さん」のエ…