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阿仁谷ユイジ
ふばば
ネタバレ
バッドエンド、衝撃の、という枕詞で必ず名の上がる作品、それが「刺青の男」。 私が初めて読んだのは、2014年頃。 今再読して、その衝撃度は全く色褪せない。 ただ… その「衝撃」は、正直暴力描写に因っているかなと感じている。 さて、再読としての「刺青の男」。 連作的にストーリーは展開していく。 「僕のカタギ君」 まずチンピラの潟木が、幼馴染の恋人(♂)との時間に溺れている。 …
秀香穂里
タイトル通り、「他人同士」と「大人同士」のMIX同人誌。 いつも忙しい央剛舎エンタメ誌編集デスクの諒一は、社のメイン雑誌「週刊央剛」の編集長・小林に誘われて小林・時田、諒一・暁の4人で海のそばで2泊3日の夏休みを取ることになった。 …という設定。 小林と時田は長年の関係だが、暁だけ彼らの関係を知らない。 いざ宿に落ち着くと、実は他人に心を開かない時田が暁を気に入ったようで、諒一は暁を信…
久々の再読だけど、はじめに読んだ時より面白いね… というのは、一読では分かりづらい、のよ。 この一冊、「キャラクターリレーオムニバス」で、つまりは色んな人が出てくる。 だけど正直、絵が違ったりしてて。 まず冒頭の心(しん)と、2話目の心のルックスが全然違うじゃん。 ここで最早混乱し。 でも読み進めて、あぁ1人づつリンクしながら話進めていくわけね…と理解はしつつ、今度は双子が出てきて超絶…
「くちびるに銀の弾丸」「くるぶしに秘密の鎖」の同人誌。 プラス「夜情にゆだねて」も絡めつつのクロスオーバー作品。 設定は7月。 澤村と水嶋が久々に時間の空いた週末に急遽旅行を決めた。海外はさすがに無理で、今回は水嶋が以前から行きたがっていた金沢へ。 選んだ旅館は老舗の「志乃や」。 部屋に通され、旅館の主人だという白足袋の似合う篠原の落ち着いた接客を受ける2人。 「温泉旅館」に2人で…
「くちびるに銀の弾丸」「くるぶしに秘密の鎖」の同人誌。 内容は「くるぶしに〜」の本編後なのかな。2人は同居しています。 設定は年末。 水嶋と出会う前の澤村なら。 ワーカホリックの上女好き合コン好きキャバクラ好きなハンター気質の澤村は、年末だろうが何だろうが長時間労働と飲み歩きのセットコース。体力も気力も全て仕事と遊びに費やしていた。 しかし今は。 上司も合コン仲間も軽くいなして、早…
山田ユギ
もうほんっとに!とてつもなく面白いのだ。 まず、可愛がっている後輩の結婚式でスピーチする美形リーマンのシーンから始まるこの物語。 実は後輩が好きで好きで、ホモじゃないけど好きで。 女なんかに!と荒れる。 そこに居合わせた花嫁側の招待客の男前となぜか。はずみで。 そこから始まるノンケxノンケ。 いつもケンカ、言い合い、お互い弱点も馬鹿なところもさらけ出して、それでもなぜか気になる。なぜか…
「誰にも愛されない」の下巻は、上巻で登場した日下の友人・長谷川のターン。 この長谷川というのは、日下のチェコ留学時のルームメイト。 で、今は飯島の同業他社。 飯島同様、日下に原稿をもらいに古本屋に出入りし、飯島同様店番などしています。 するとある日雰囲気のある美形男性が店に入ってきて… これが長谷川と上野の出会い。 長谷川はお坊ちゃんで、人当たりも良くて、ノンケ(ただし潜在的に男もOK…
ユギ先生作品は傑作揃いなんだけど、本作も素晴らしい。 カップリングは、元々大学の友人でひょんなことから再会した出版社営業の飯島と古本屋店主でありチェコ語の翻訳家である日下。 日下はいわゆる「ツンデレ」。 というかコミュ障と自分では思ってる。確かに誰とでも楽しくワイワイというタイプじゃない。でも自分が思ってるほど周囲から煙たがられてないの。 言葉が足りないし対人の経験不足で自分がグルグル。 …
ユギ先生ってスゴイよな… この物語ってかなり複雑なストーリー展開だと思うんです。 それをグ〜ッと読者を物語に引き込んでいって、巻き込んでいって、登場人物たちと一緒にドタバタさせる力技。 しかも実はかなりシリアスで、相当ディープな話で。 まず、地元の名士・仙頭家の御曹司が全寮制の学校を辞めて行方不明になってしまった。竜彦坊ちゃんを探してくれ、と頼まれた使用人の阿部至。 …というところか…
琥狗ハヤテ
江戸時代の人外ストーリー「ねこまた。」から派生した物語。 天でもなく地でもない、現(うつつ)でもないあわい…そこは「中」(あたり)。 その中で「守り神」(ねこまた)たちを生み出すのが、アタリ。 アタリは神?かどうかはわからないけど、猫耳としっぽがあります。そして顔は紙のようなお面に目が縦に3つ。 普段は守り神と彼ら用の頭巾を作って、現に送り出しています。 そしてその傍らに付き添うのが…