マキヲさんのレビュー一覧

或る猫と博士の話。 小説

成瀬かの  駒城ミチヲ 

74ページと75ページの間に一体何が…

74ページまで仔猫だったリュリュが75ページで急に大人になります。時間が流れたこと自体はいいとして…リュリュ…キャラ変わりすぎじゃね!?話のテイストも変わりすぎじゃね!?

仔猫のリュリュはとっても可愛くて健気で好きでした。壮絶な過去、博士への一途な愛情、アホの子っぽいのに天才ぶりを感じさせる言動…どれを取ってもきゅんきゅんしました。優しい博士と可愛いリュリュの幸せな日々がゆったりと描かれるの…

0

溺愛スウィートホーム 小説

鳥谷しず  橋本あおい 

聖大は可愛かった

敢えて厳しめに評価は「中立」です。発売時点でCD化が決定しているという売り方はセンセーショナルではありますが、原作の面白さを保証するものではないんだなぁとしみじみ感じて終わりました。子育ては結構BL好きで、悪い作品ではないと思いますが…突出して面白い点は見い出せませんでした。残念。あ、聖大はとっても可愛かったです。

鳥谷しずさんの作品にはちょっと(かなり)変わったフェティシズムを持つイイ男が…

9

ナイショの楽屋裏 コミック

秋葉東子 

匂わせ系

人気お笑いコンビが秘密の恋人同士(ごく親しい人にはカミングアウト済み)で、本人達というより周囲の人達がドタバタするお話でした。

数年前までお笑いヲタだったため色んなコンビが頭を過りました笑 実際に「ずっと一緒に居たいから」という理由で芸人になった(もちろん自称ですが)コンビも知っているので、事実は小説もといBLコミックより奇なり、と思ったり思わなかったり。

第一話の時点で二人がもう何年…

0

煉獄の黒薔薇 小説

宮本れん  ジキル 

人物像が複雑すぎて

うう、ごめんなさい。後半は駆け足になってしまいました。前半を読みながら、多分ここを乗り越えれば相応のカタルシスがあるんだろうなーと予感はしたものの、禁忌的で淫靡なのにどうしてだか退屈に感じてしまって読み進めるほど興味を持てませんでした。

一つには、ルカの人物像が複雑すぎてどこに魅力を感じればいいのか分からなかったというのがあります。壮絶な過去があったようなのですが途中まで詳細には明かされず、…

1

明けない夜にとらわれて 小説

坂井朱生  三尾じゅん太 

ヴァンパイア設定は荷が重かったんじゃ…

Oh, no... ↑の作品情報で思いっきりネタバレしてますね!笑 自分は読む前に作品ページを見ない派なのでいいですが(汗)

まあ、それがなくてもなんとなくオチの読めるお話でした。そして、そのオチ以外の部分にこれといった面白さのないシナリオで私は退屈でした。何倍にも希釈したうすーいジュースを飲んでいるような気分とでもいいますか。

ヴァンパイアの設定自体は色々と考えられたものだと感じたの…

0

トラウマティック・プレイ 小説

水戸けい  タカツキノボル 

お話の緩急がとっ散らかっている

物語のスタート地点で恋(片想い)が始まっている設定って私は嫌いではないです。嫌いではないですが…それにしてもこの作品はお話の緩急がとっ散らかっている印象でした。

キャラクターにしろシナリオにしろ無駄が多いというのでしょうか。あとがきに「年上に見える年下攻」を描きたかったと書かれていますが、正直、姉と義兄の存在がなくても成り立つ関係が他にいくらでもあるので、まずそこに違和感を覚えました。その上…

2

恋はさやかに 小説

伊郷ルウ  高階佑 

いつの間に?

伊郷ルウさんの作品を初めて拝読しました。新人さんかと思ったのですが(情弱で申し訳ない)、ベテラン作家さんなんですね。大変失礼しました。

そうなると…ベテラン作家さんゆえなのか、本作はなんだか片手間にさらさらっと書かれたような印象を受けました。シナリオにしろキャラクターにしろ全く深掘りされておらず、感情移入できないまま読み終えてしまいました。

お互いにいつの間にか恋愛感情を抱いているし、…

0

青年漫画家の恋 小説

藤崎都  陸裕千景子 

男にだけモテる受がここにも

特筆するほど良いところも悪いところもない、予想したとおりにお話が進むという点では安心して読める作品でした。評価は迷って「中立」です。「萌」にするには僅かに一歩及ばず…という感じ。

超売れっ子漫画家の加賀×漫画家を目指す七紀のお話です。序盤であっさり肉体関係になってびっくり。七紀視点で書かれていることもあり、その展開がレイプすれすれで私はちょっと腑に落ちませんでした。腐女子スキルを発揮して「加…

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星を泳ぐサカナ 小説

朝丘戻  葛西リカコ 

表現のスイーツ感が苦手

朝丘戻さんの作品は初めて読みました。どう表現すべきか…。シナリオ自体は切ないもので大学生×高校生という甘酸っぱさも嫌いじゃなかったのですが、筆致や表現、セリフ回しを含めて「小説」としてはちょっと苦手な作品でした。

まず、文体がところどころ稚拙に感じてしまいました。完全に持論ですが「~て。」「~で。」という文章があると急激に萎えます。例えば「その言葉が嬉しくて。」「彼の目がとても優しげで。」の…

1

花とうさぎ コミック

嘉島ちあき 

安易にハードルを上げてはいけない

期待しすぎました。CD化されているからと言って安易にハードルを上げてはいけませんね…反省。これと言った深みはないですが、悪いお話ではありませんでした。優しくて可愛い、タイトルの印象どおりの作品です。

正直、ウサギの巨大な被り物をする理由が「人見知りだから」というのは雑すぎると思いました。何かこう、後半でドラマを覆すような展開があるかと思いきやそれもなく。ウサギの被り物をした攻というキャラクタ…

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