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表題作ナイショの楽屋裏

山下ムサシ,お笑い芸人,「巌流島」ボケ担当
篠山コジローお笑い芸人,「巌流島」ツッコミ担当

その他の収録作品

  • ラジオの楽屋裏(描き下ろし)

あらすじ

鬼畜DVツッコミ・コジロー×天然男前ボケ・ムサシは、人気お笑いコンビ。ずっと一緒にいるために、この仕事を選んだ二人だが!?

作品情報

作品名
ナイショの楽屋裏
著者
秋葉東子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
シリーズ
ナイショの楽屋裏
発売日
ISBN
9784344833265
3.6

(89)

(24)

萌々

(27)

(25)

中立

(8)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
18
得点
311
評価数
89
平均
3.6 / 5
神率
27%

レビュー投稿数18

職業選択の理由

 男子一生の仕事を選ぶのに、最も重視するポイントは何か? ぶっちゃけ金? それともステイタス? 意識高い系なら社会貢献とか、いやそもそも、適性がなきゃはじまらないし・・・等々、普通ならその岐路に立たされたとき、あれこれ迷い悩むものだろうに。本作の主人公、ムサシとコジローの場合、中学3年のまだ若造の時分から、そのへんのぐじぐじとはいっさい無縁だった。単純明快、一発回答。「男2人が一生一緒にいて、不自然じゃない仕事」。お笑い芸人という進路を選ぶに当たり、それだけが唯一にして究極の理由だったから。

 学歴も、特別な資格もいらないけれど、なろうと思って誰もがなれるわけじゃない職業。そのくらいは中学生にも分かっていたはず。一種突き抜けたアホの子のムサシはともかく、当時から悪魔的な冴えを見せていたコジローの頭脳なら当然のこと。そのへんのリスクも踏まえつつ、いったん目標を定めた後は倦まずたゆまず、あらゆる努力を惜しまなかった。(その辺は先輩芸人五月雨ンジャーさんの証言もしっかりあり)

 かくして22歳になったいま、相方を人とも思わぬ「DVツッコミ」のコジローと、イケメン長身も宝の持ち腐れ、真性おバカの呼び声も高いボケのムサシは異色お笑いコンビ「巌流島」として頭角を現している。売れっ子になって何より良かったのは、専用の楽屋がもらえること。マネージャーの磯山や、五月雨ンジャーらごく一部の「身内」を除けば、2人の真の関係を知るものはいない。大部屋で公然といちゃつくわけにはいかないのだ。オネエや女装家の芸能人はすっかり市民権を得てるようでも、あくまでそこはイロモノ的な別の括りで許されてるだけ。正統派イケメン男性コンビに実はホモですなんてカミングアウトはさせられない、というのがあくまで事務所の方針で、そのあたり日本の芸能界の限界も垣間見える。でももとより隠しごとにはまったくもって不向きな天然ちゃんのムサシと、一見クールに見えて相手に対する執着度ではムサシを上回る勢いのコジローのことなので、ふとした拍子にダダ漏れしちゃうのですよ、ラブが。お宅訪問とか雑誌のインタビューなんて特にヤバくて、常に胃痛と闘うお目付け役のマネージャーや五月雨ンジャーはホントにご愁傷様です。2人のLOVE度が高いわりに、エチシーンはゼロでしたが、もともとそれを求めて秋葉作品を読んでないので、2人の掛け合いや、周囲とのやりとりが面白ければ十分満足でした。

 とりあえず芸人としてのムサシとコジローの歩みは順調で、「ずっとコイツと一緒にいたい」という所期の目的はいまのところ達成されている。ただ、浮き沈みの激しいこの世界、将来にわたっての保証はない。これがもし、どちらかが女だったら話はもっとずっと簡単で、結婚という黄門様の印籠ばりの最終兵器を使えばいい。子どもとか社会的信用とか税制上の優遇とか、もろもろうれしいおまけまでついてくるし。たまたま生涯の伴侶にしたい相手が同性だったというだけで、そっちの楽チンな道は最初から閉ざされてしまった。どんなに茨の道でも、この道を突き進むしかないのだ。「ずっとコイツと一緒にいたい」――職業選択の動機としては、確かに不純で不謹慎、なのかもしれない。それでも・・・虚仮の一念岩をも通す。どんな崇高な理念よりもその動機、最強である。


 

 

5

先にウワサの楽屋裏を読んでいたのですが・・・

先に本作のスピンオフの「ウワサの楽屋裏」を読んでいました。
本作自体は、雑誌に連載されていた時にちょこっと目にした事はありましたが、その時は勝手に、ワンコキャラとクールキャラのバカップルかぁ・・・と、今一つ食指が動かなかったんです。ワンコ過ぎるキャラが一方的に好きな相手にベタベタする話に萌えない確率が高かったので、躊躇していたのです。

でも、今回思い切って手にとってみまして・・・

今まで避けていたことを激しく後悔しました。
思っていたお話と全く違ったんです。
先ず、実はクールキャラだと思っていたコジローの方がいざとなったら無理心中する勢い(実際にはしていないのでご安心ください)レベルでワンコキャラのムサシを激しく愛し、執着していた・・・という・・・
このギャップがとても面白かったし、萌えました。
そして、何よりもそのコジローが受けだったという事もある意味衝撃で、すごくドキドキしました。
ただ、この2人のHシーンは一切出てこないんです。でも、2人の会話などで想像を掻き立てる感じになっていて、それはそれで想像力フル回転で楽しいのですが、やはり限界もあるので、この2人の絡みはちょこっとでも見て見たかったなぁ・・・

そして、このお話を盛り上げてくれているマネージャーの磯山さん、そして割を食っている先輩芸人東郷さん、そして東郷さんの相方の五月君、共演者の拝島さん、そのマネージャーの織部さんがもう楽しくて良い味出していて、彼らがある意味影の主役たちであると言っても過言ではありません。
本当に楽しい作品でした。こういうノリ大好きです。
更にスピンオフが出るならば、これはもう東郷さんと五月君のお話を希望!!!です。

3

ラブラブいちゃいちゃ

鬼畜突っ込みのコジローと書いてありましたが、怖い話ではないのですね。とにかく、天然でコジロー大好きなムサシとのラブラブな話がずーっと続きます。よくある相手にたいする不信感を抱くなどのエピソードもないのです。その分周りが振り回されて、巻き込まれがちなのですが、それでも二人を認めちゃうしかない。好きあってる二人を見てるのはほんとにニヤニヤしてしまいます。好きだなぁ。

2

イチャイチャ楽しい

コジローのことが大好きなキラキラお馬鹿ワンコのムサシと、ムサシが好き過ぎて病んでるコジローのイチャイチャに和んだ〜。磯山さん、東郷さんをはじめとする脇キャラの活躍も楽しい!

巌流島解散報道でコジローに邪神降臨からの、イっちゃってる目で解散を阻止、そして最終的にムサシにぎゅう〜ってする一連の流れが大好きなので、バカ息子グッジョブ。

願わくば!自宅でのエロシーンをもっと見たかったー!!絶対コジローはデレモード発動で可愛いだろ!ムサシはちょっと男前になるだろ!ギャップ萌えヤバいだろ!!ああ、自分で妄想するしかないのか…。

作中作品の炊飯ジャー探偵とか完全心中とか普通に面白そうだよなあ…見てみたい。

1

秋葉先生の併せ技マジック!

ドキドキやきゅんきゅんよりもドタバタコメディ色の強い作品。個人的には、秋葉先生の持ち味はこういった笑いのセンスだと思っています。

中学の頃からの相思相愛で、ずっと二人一緒にいたいがためにお笑いコンビになったというバカップルのお話です。二人とも互いに対する愛情というか執着は病的なレベルですが、人懐こくて天然で誰からも好かれるワンコな攻めと、口が悪くて性格もドス黒いヤンデレな受けで、性格は真逆でした。私はヤンデレは苦手なのですが、それを溺愛するワンコな攻めとお笑い芸人という併せ技マジックで、不思議と不気味キャラの受けを可愛く思えてしまいました。

箸休め的な先輩芸人東郷さんのスピンオフはなくてもよかったかなと思ったのと、二人が好き合うことになった中学時代のエピソードがもう少し詳しくあってもよかったかなと思うので、評価は神に一歩及ばずです!

1

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