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杉原理生 三池ろむこ
マキヲ
「幼い頃から(実は)受に恋している攻」というお題で、答姐トピでご紹介いただいて読みました。まさに息もとまるほどドキドキしたシーンもあって、とても面白かったです。彰彦の静かで優しい執着ぶりに「そう、この感じ!」と思いました笑 家族愛と恋愛――人によって価値観は違えど、この二つは基本的には別の感情だと思います。どちらも厄介で、面倒で、けれど欠けがえのない存在。その二つをただ一人の相手に感じてしま…
久我有加 絵津鼓
個人的に久我有加さんの小説は、明るく楽しく基本的には誰も不幸にならないドラマ作品…という印象だったので、このテーマは意外で、後半はとても胸に刺さりました。許すこと、そして愛すること。難しいけれど、読みながら色々と考えることができて穏やかな気持ちになりました。 また、序盤では特にナトリの容姿の描写などが可愛らしい雰囲気のイラストとマッチしていないように感じていたのですが、読み進めるにつれてこれ…
斉藤まひる 12
ネタバレ
資産も地位も名誉も手に入れて燃え尽き症候群に陥っている男・広瀬と、彼が偶然知り合った年下の青年・水谷の物語です。 小説の文体としてはちょっとクセがあります。広瀬側の第三者視点で書かれていたので、私はそのクセが広瀬の性格そのもののように感じられて面白くもあり、不器用さが愛しくもありました。特にセリフに特徴があると思うのですがテンポは良いです。会話劇として観て(聴いて)みたいと感じました。 …
金坂理衣子 サマミヤアカザ
タイトルの通り、狐の姿でも人間に化けてもスーパーかっこいい銀狐・白銀が可愛い可愛い黒猫の珠ちゃんにメロメロな様子がなんとも微笑ましい作品でした。 主人公…主猫公の珠は16~18歳ぐらいの男の子の感じで描かれていますが、実際はもうすぐ20歳なので人間にすれば100歳近い老猫です。富豪の女性(ママ)のもとで大事に大事に育てられた箱入り息子の珠は、愛するママに恩返しするために人間に化けることができ…
樋口美沙緒 穂波ゆきね
樋口美沙緒さんの作品を初めて読んだのはこの本だったかなぁ。義理の兄と弟のような関係の二人のお話です。 攻が幼い頃から長年密かに受のことを愛しく想っていて何かのキッカケで暴走してしまう展開が好きなので、篤史視点で進むにも関わらず忍のやるせない気持ちが伝わってきて、その切なさに萌えました。篤史自身は義理の父親ポジションである養父に恋していると思っていて、それがさらに忍を悩ませているのですが篤史に…
鴇六連 緒田涼歌
とある国の城郭都市でキレ者の補佐官として働く燈真と、彼の主である太守の愛妾になるべく城郭都市へとやってきた春怜。幼馴染二人の運命的な再会から始まる怒涛の日々を描いた中華風ファンタジー作品です。 鴇六連さん、初読みの作家さんでした。筆致が心地よいというのか読みやすというのか、この方の書く文章に惚れました!中華風ファンタジーの世界を壊すことのない言葉のチョイスも然ることながら(カタカナが一つも出…
夜光花 小山宗祐
火サスのテーマが聴こえてきそうな作品でした。エロなシーンは、さすが夜光花さん、しっかりエロいのですが…あんまりBLを読んだ印象がない(笑) それほどに事件そのものの緊迫感がすごくて、ハラハラドキドキしながら読みました。謎解きを楽しむのではなく、ちょっぴりダークな雰囲気を楽しむ作品だと思います。 夜光花さんの作品の特徴だと私は思っていますが、今作も攻(not 主人公)に秘密があると見せかけて実…
久我有加 高城たくみ
スポーツBLということでトピでご紹介いただいて読みました。甲子園に懸けた野球少年たちのその後――野球は青春時代の思い出として胸に仕舞い込んだ桐生と、プロに進んで野球と共に生きる網野の物語です。 爽やかで読みやすい作品でした。諦めた夢、見果てぬ夢…そういう男の子らしい感情の描写はありますが、過度に内省的な展開ではないので楽しく読めました。 網野が桐生に恋をした理由がイマイチ分からなかった…
朝田ねむい
何故かエロエロな作品だと思い込んで手に取らずに居たのですが…早く読めば良かったです。淡々と静かで、深みのある人生ドラマでした。 うまい表現が見つからないのですが、フランス映画のようでした。喜怒哀楽でいうと「哀」に一番近いと思うのです。しかし決して悲しい作品ではありません。四人の関係は友情のようであり、団長の存在は保護者のようであり…一方ではただの仕事仲間のようでもあり、その距離感が非常に心地…
西野花 座裏屋蘭丸
もっとダークファンタジーなお話かと思ったのですが、実の兄弟×異母弟という禁忌な雰囲気はありつつもエロティックで優しいお話でした。 西野花さんの作品は数冊目ですが…すごいですねぇ。半分以上エロで主人公のメルに至ってはセリフの7割で喘いでいるような印象なのに、それでもちゃんと小説として読ませる内容になっていて、濃厚で執拗なエロスに圧倒されつつも感心してしまいました。 国王の血を引きながら半…