Sakura0904![]()
一度さらさらと読み進めただけでは到底理解できないほど、登場人物達の関係性は複雑に入り組み、物語の展開も気を抜けるシーンがほぼなくて、かなり重厚な作品でした。藤原道長が生きていた時代。栄華をさらに極めんとする藤原家に、果敢に対抗していく天皇側。宮とは切り離されてしまった瑞慧の記憶に関しては、正直この巻だけではよく分からず、なぜ彼が記憶を失ったのか、どこからどこまでの記憶がないのか、次巻で理解できる…
攻めが結構珍しいタイプで、ストーリー展開も読めず最後までどうやってくっつくんだろうとワクワクしながら読み進めました。学生時代にあれだけ皆に囲まれて輝いて見えた想い人の、社会人になってからの末路。漫画本編では詳しく描かれていませんが、最後の小説部分でそういうことだったのかと知り、思わず村上に同情しました。これはここまで落ちても仕方ないなぁと。
意図せず彼を拾い込んでしまった宇野の、健気とい…
◆花葬りて、夜(表題作)
話の展開はすごく好みだったのですが、だからこそもっと深くこの作品に浸りたかったなというのが正直な感想。内容の重さに反して少し駆け足気味だった印象があります。確かにこのページ数の中では無駄もなく綺麗にまとまっていたけれど、せっかくなら読み終えた後にもっともやもやした気持ちを重く残して欲しかった。朔のこれまでの人生や、弓越との一筋縄ではいかない関係性などが本編でしっかり描…
まずは晴れて獣医となった静真、おめでとう! 本人が努力家なのはもちろん、湊が彼の勉強に協力的だったのも素晴らしい支えでしたね。万が一落ちていたとしても、湊はきっと受かるまで何年でも協力してくれただろうと思います。静真が病院勤務を始め、会えない時間が増える2人。病院の女性スタッフからの風当たりが最初は手厳しいですが、実際病院で働いている友人によると、やはり看護師や事務員を見下した態度の医師も少なく…
受け攻めのタイプが好みでした。2人とも見た目が大人っぽくて大学生にはあまり見えないかも?と思いましたが、年上に見える子もたくさんいるでしょうから、そこは徐々に気にならなくなりました。筧は典型的なツンデレなのだけど、浅野がまた絶妙な性格で。デリカシーに欠け、ずけずけ物を言うところは、彼を好きだという筧にすら時折批判されますが、一線は守っていますし周りの意見に左右されない芯もある。加えて、実は勉強と…
萌2に近い萌評価。イシノ先生の描く、ほのぼのした日常の延長線上にあるBLという空気感が改めて好きだなぁと感じました。この『椿びより』では椿の恋心はどんどん育っていくけれど、バツイチ子持ちである平岩の方にはそういう描写はほぼないんですよね。でも、むしろ恋を通り越して、ひとっ飛びに家族のように椿を受け入れていくんです。恐らく本人も無意識のうちにそうなっている。恋人としてより家族として過ごして居心地が…
大変申し訳ないのですが、表題作も同時収録作もどうしてもある別のBL漫画家さんの作品にディテールが似ているなと感じてしまい、二番煎じ感が最後まで拭えませんでした。片方だけにそう感じたとか、それぞれ別の作家さんが思い起こされたとかならそこまで気にならなかったかもしれませんが、2作品ともに同じ作家さんを彷彿させられたので、ちょっと引っかかってしまい。その作家さんの影響を実際に山田先生が受けられたか否か…
最初から最後までテンポ良く、楽しく読めるラブコメでした。ヒモというとネガティブなイメージが付き纏いますが、この作品におけるヒモであるメロはヒモとして転々としてきたわけではなく、あくまで今回限りの思い付き。美容学校で挫折して潔く美容師になることを諦め、何の取り柄もない今の自分が唯一できることはヒモだ!というような超前向き思考回路。とにかく素直、思い立ったらすぐ行動、どんな時でもどうすれば良くなるか…
しっかりした時代背景、描き込み、目の離せない怒涛の展開は高く評価しています。元々大正前後の雰囲気が大好きなので、街の風景なども味わいのあるタッチで描かれていて見ていて楽しかったです。ストーリーは重厚感がありますが、想像していたよりは痛ましくなく、シリアスな作品の中ではまだ読みやすい作品な気がします。
展開には十分満足だったのですが、BLとして萌えたかといわれると、純朴な樹一郎と運命のな…
◆兄弟ですが、他人です。(表題作)
冒頭ではギャグ要素満載のほのぼの義兄弟物語といった雰囲気だったんですが、中盤以降、兄弟共に互いに抱える薄暗い想い、歩んできた人生が描き出され、シリアスな場面が多くなっていきます。のほほんとした愛されキャラの兄・巧弥が、母親のことでここまで鬱屈した一面を持っているのには驚きました。人は本当に見かけによらないですね。自分が春輔に道を誤らせたのではないかと不安に思…
