Sakura0904
いや〜、読み応えたっぷりで大変濃かったですね。ビリー先生の絵はどちらかというとあっさりした感じなのだけど、今回の濡れ場はすごかったです。ここ数ヶ月で一番良かった、印象に残る描写だったかも。服が貼り付いて脱げないエンの可愛らしい姿から始まって、取り出されるイチイの性器に鼓動が速くなって、大きいそれを蕩けた瞳で下から見つめながら一生懸命舐めるいやらしさ。普段面倒見が良くて優しい兄のようなイチイが、舐…
高校時代の2人を微笑ましく見守った後、ぎこちなさがまったくなくなった現代の2人のやりとりを堪能する、という流れにも慣れてきました。丹波に対する好意を自覚、をすっ飛ばしていきなり性的興奮を覚えてしまった宇田川。それはここまで狼狽えて丹波を避けてしまうようにもなるのも、仕方ないなと。男の子は外からすぐ分かってしまうところがBL的には美味しいけれど、本人からしたら辛いですよね。原因不明のまま距離をとら…
2巻同様、前半は高校時代、後半は今という構成になっています。高校時代は宇田川が丹波への恋愛的好意を自覚したかな?というところまで。丹波の方には特にそういうはっきりした描写はないのだけど、彼が宇田川を見つめる眼差しはいつも多分に慈愛を含んでいるように見えて、それはまだ親友としてのものかもしれないけれど、宇田川のことが好きで仕方ないんだなぁと分かります。宇田川くらい奥手な子には丹波くらいぐいぐい懐に…
澄谷先生らしい日常系のBL。付き合って既に長いところから始まって、長編ではなく短編が何本も収録されています。こういうタイプの作品も大好き。攻めの宇田川の方が背も低くて顔も話し方も可愛らしく、童貞っぽさすら残っているくらいなのに、見た目も言動も男らしい丹波がそんな宇田川に抱かれている側、というのがたまりません。『息できないのは君のせい』のカップルとも攻め受けのバランスが似ているので、澄谷先生はこう…
レビューを書くことで今から読まれる方の想像に介入したくない、と思うほど、できれば予備知識なしで楽しんでいただきたい作品です。突然披露されたギャップ、本当にびっくりしてしまいました。ホスト同士のBLというと、ライバル関係でギラギラしていたり、売上げによる上下関係がはっきりしている中で下剋上を狙ったりが王道かと思いますが、こちらは桂先生らしいアンニュイさが漂うしっとりとした雰囲気の作品です。
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最終巻に相応しい幸せ溢れる大団円が描かれていて、大満足でした。壱と出会った頃のべながまだ子供だった印象がなかなか抜けず、この2人に萌えるまで時間がかかってしまいましたが、4巻では今まで比較的冷静に読んでいたのが嘘のように、なんて愛おしい恋人同士なんだろうと萌えが止まらなくなりました。これくらい印象が変わることがあるから、最初そこまで刺さらなかった作品でもせっかくだから次巻を読んでみようと思えるん…
あとがきで「いろんな世界線のニコラスを」という言葉を読んで、しちみ先生の大胆な試みに面白いなぁ、これからも楽しみだなぁとワクワクしました。それだけニコラスというキャラを気に入られたのか、元々パラレルに存在させるつもりで生み出されたのか気になりますね。こちらの作品でもやはり彼は性的搾取されてしまうのですが、前2作よりは自分の意思で能動的に動く場面も増えたように感じます。
人生は選択の連続。…
3巻で少し展開が停滞したように感じましたが、4巻では不気味さがかなり増していてやっぱり面白い作品だなぁと、1巻を初めて読んだ時の衝撃を思い出しました。まだまだ謎は残っていて、少しずつ少しずつ真実に近づいている気はするのだけど、分からないことは多いです。それでも各キャラクターの動き方が予測不能で、でもちゃんと軸となるストーリーに則っているのが分かるので妙にリアリティもあって引き込まれるんですよね。…
ベリ子先生、こんな爽やかな青春ものも描けるんだ!と新たな発見でした。高校生がメインの作品は今までにもあったけれど、やはり一癖あるのがベリ子先生のイメージだったので、ここまで健全な雰囲気なのはとても新鮮でした。なんと言っても、メイン2人のキャラクターと掛け合いが可愛い。大型犬のようでちょっと抜けていて、凪沙のことが大好きなのが透けて見える一颯。そんな彼に振り回されながらも、自分だけが彼の中で特別な…
代理旅行というのを初めて知りましたが、素敵ですね。他人に行ってもらって楽しいのかな?と最初は少し疑問でしたが、よく考えてみれば自分も動画サイトで旅Vlogを観るのは好きだし、その旅が自分のために企画されたものであればより没入できるだろうなぁと。推しキャラのぬいたちを旅行させるというオタクならではの企画も登場し、仕事面の描写がなかなか充実していてどの企画も面白かったです。
一方でメイン2人…