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愁堂れな 笠井あゆみ
fandesu
ネタバレ
才能に溢れるが故に物事に熱中できず『世捨て人』として暮らしている神野才氏が、性的な匂いのする『なんやらかんやら』で悩む人の謎解きをするこのシリーズですが、シリーズ名がついていないのですね。前2作のタイトルから私は『神の淫マルシリーズ』と呼んでいたのですが、今回からはその呼び名は使えなくなってしまいました……出版社さまが付けてくれないでしょうか?そうすると次作も期待できますし。 私、このシリー…
桐乃鈴 佐々木久美子
初単行本は是非読みたいと思っているのに加えて「タイトルがそそるじゃないか!」ということで読み始めたのですが……もうぐいぐい引き込まれましたよ。ちゃんとした世界観があって、でも物語の説明は小出しなのね。だから主人公の置かれている状況が良く解らない。で、解らないからイライラしちゃうんじゃなくて、読ませるの。 ネット小説で読んでいた方は続きが気になって仕方なかったでしょうね。 物語の腕力が凄く強いの…
寺崎昴 水綺鏡夜
主人公のふたりが互いに対等でいたいと願う気持ちが良く解る。 オメガバースでトランスを書くというのも『自分らしく生きる』ことを書きたいんだな、というのが伝わる。 どちらかが勝手に自分の気持ちを押し付けるのではなく、話し合うところは話し合い、互いを信じあっているのが素敵。 そして、何と言ってもこのふたりはカッコいい。 何から何まで私好みのお話なんですけれどもね……って言うか『その所為で』な…
沙野風結子 小山田あみ
沙野さんのお話がお好きな姐さまならご存じの『裏テーマ』。 私はこれをとても楽しみにしているのです。 作者さまの工夫、特に「喜ばせたい」というサービス精神が垣間見られるのが好きなんです。「ありがたやありがたや」と思うのです。 残念なことに今回のお話にはそれがありません。 お疲れなのでしょうか? 余計なお世話だと思うのですが、ちょっと心配です。 お話自体は興味深く読みました。 チャラ…
谷崎トルク 猫柳ゆめこ
冒頭、お話の導入部分の緊迫感が凄いんですよ。 もう、ぐいぐいつかまれちゃう感じで目が離せなくなる。 うだるような暑さ、流れる汗、苛つくほどの蝉の声、本来なら丞が住んでいるアパートがあるはずの場所に設置されている駐車場に佇むふたりの描写だけで、このお話がいわゆる『記憶喪失もの』であることもさりげなく解らせてくれて、まさに「つかみはオッケー!」なんです。 お話は丞の恋人である瀬戸視点で進みま…
綺月陣 亜樹良のりかず
そもそもアラブもの自体が激減している中、綺月さんのアラブですよ! おまけに転生ものでもあるのね。 そのこと自体がすごい。 そしてもっとすごいのは、あとがきにある様に「異世界転生・アラブ・もふもふ・子供・攻めが受けを最初から溺愛・最後まで安心・ハーレムNG・ハード描写NG……この条件でプロットを立て(後略)」ということなんです。 私、このあとがきを読了後に読んだんですね……先に読めばよか…
安西リカ 二宮悦巳
珍しいお仕事だと思うんですよ、書道家って。 でもBL小説の主人公として、いくつか読んでいるんですよ……本当のところ、あまり派手なお仕事でもない様な気がするんですけれども、この人気ぶりは何でなのかな? このお話の頼人くんは、ご自分がミックスであることを逆手にとってタレント活動をすることで、書の世界の素晴らしさを啓蒙している書道家です。 私は、この手の戦術的な普及啓蒙作戦を嫌いじゃない、むし…
真式マキ 兼守美行
真式さんの書くお話は設定というか、つくりが面白いものが多くて、新刊が出るとチェックする作家さんのおひとりなのです。 このお話もそんな風な構造でして『小説家が幼いころから温めてきたファンタジー小説の世界に入ってしまう』というだけではなく、リアル世界とお話内世界のどっちが先に生まれていたのかがよく解らない、いわゆる『鶏が先か卵が先か』状況になっているところなどは「とても凝っているなぁ……」と思い…
沙野風結子 笠井あゆみ
萌えと言う点では「今一発、乗り切れませんでした」というのが正直なところ。 ただ、相変わらずお話は面白かったです。 LOVELOVEしくなくても萌えられる質なので、今回不発だったのは攻め様の弦宇が私のタイプでなかったからなんじゃなかろうかと思っております。 槐方面についてはとても興味深く読んだのですよ。 俯瞰することって恋から最も遠い場所の様な気がするのですよね。 恋に必要なのは良く解…
樹生かなめ 奈良千春
表紙イラストに一目ぼれしちゃったんです。 私は元々、奈良画伯のファンなんですけれども、金髪の彼の目力がすごいでしょう?で、出版社あらすじだと眞弘が事故で死ぬはずだから「この写真の『おっとりした感じの坊ちゃん』が眞弘なのだろうか?ただ、金髪と黒髪をどっちが美男か?で比べたら、客観的には金髪が美男なんじゃないの?」という混乱もありまして、読みたくてたまらなくなったんですね。 うん。 この出版…