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歩田川和果
フランク
ネタバレ
全部で六つの作品が収録されています。 そのうちの五つの作品のキャラがゲイばれを極端に恐れていたり、ゲイである事を隠して気持ちに蓋をしているようなネガティブな主人公ばかりなので、自然とテイストやトーンが似たように感じてしまうのと、ほぼ二人だけの会話劇で終始しているのでぶっ通しで読むと貧弱な私の脳みそは何だか頭が疲れてきて、それぞれの作品がごっちゃになってきてしまいます…。単独で読むとそれぞれいいお…
九州男児
医者の息子として生まれ、親に敷かれたレールを進むだけの人生に絶望していたゲイの青年・五反田がひょんな事からヤクザの組長の命を助けて、伊牟田組の部屋住みになる。 そこは血よりも濃い絆で繋がれた男同士の世界だった。 ゲイの五反田にとっては男の園でヤロウどもと触れ合えて文句のつけようがない状態なんだけど、ヤクザたちはそんな事は露知らず。あいつは有能で文句ひとつ言わずに何でもやってのける!と信頼を…
伊東七つ生
一番好きなのは【床屋のカノン】 床屋さんとそこに通ってくる男の子のお話。 自分で切って失敗したという酷い頭で隣町から飛び込んで来た男の子。それから夏は自転車で、雪の季節は電車で髪を切ってもらいに通うようになります。 床屋さんも彼がきたらあの話をしよう、この本を教えてあげようと来店を楽しみにするように。 この男の子が次第に少年から青年らしい顔立ちに少しずつ変化していくんです。 そして床…
市の公園管理事務所に勤務している二人のお話です。嘱託社員の平岸くんと市役所から公園事務所に飛ばされてきてスーツで草むしりをしている蓮池さんという組み合わせです。 こちらは札幌市の豊平公園(作品の中では日平公園となってますが)が舞台になってまして、実際も早春のカタクリとエゾエンゴサクから始まる春夏通して花が美しい公園です。 公園が舞台になっているので草花がこぼれ溢れるように描かれています。 …
ビリー・バリバリー
一巻の二人は、互いの物凄い吸引力とともに二人だけで遥か遠い別世界で生きているような感がありました。 その空気感がたまらなく好きだったんです。 二人のハッピーエンドは既に「ばら色の研究と花喰らふきみ」で数年後の幸せそのもの、穏やかで愛に満ちた同棲生活を送る二人が描かれているので知っている。 なのでこの二巻は、一巻のような人を寄せ付けないどこか遥か彼方の別世界で生きているような状態の二人と「…
雲田はるこ
文句なしの表題作と、ヤンキー受け好きなので昭和っぽい雰囲気がただようヤンキー二人を描いた「ヨシキとタクミ」が好きです。 ヨシキとタクミはライバル同士のヤンキーなんだけど、タクミの実家である銭湯ではポカポカのんびりいい気分♪てな訳でひとまず休戦状態になっちゃう二人。 リーゼントのタクミがお風呂では下ろした普通の髪型になるところが可愛いし、性格もお風呂の中ではなんだか可愛らしく変化しちゃっていて普…
彩景でりこ
面白かったです。声あげて笑ってしまいました。 ギャグはギャグでも絵面で笑わせたり、ぶっとびシュール系ではなく、台詞を読んで理詰めな感じで笑わせる類なので(故に文章も多い)、何も考えずに頭を空っぽにして笑いたいというのには向いていないかな。 でもそこが何度読んでも飽きず、読むたびに笑えるところなんだと思います。そして、エロはないのでエロギャグ系でもありません。 常時目にお星さま入りのキ…
会田薫
【螺旋の素描】【心化粧】【永日小話】 大正時代の娼館が舞台で、そこで働く男娼の夢二(少年)が主人公です。 幼い頃から絵を描くのが好きだった夢二が、とある絵師に水揚げをしてもらった後、その絵師に弟子入りを希望します。三日間でデッサン100枚描けたら絵を見てやってもいいという絵師だったが、その後、娼館にやってくる事はありませんでした。 娼館が舞台ではありますが、性愛や色恋沙汰がメインではあり…
小野塚カホリ
セックス・暴力・刹那的でひりひり感満載。 恋愛なんて生易しい言葉で片付けてはいけないものが描かれていました。それは執着なのか、愛なのか、狂気なのか…。 バッドエンドでもないけど、ハッピーエンドともいえない話が多い。 身を切り刻みながら、心から血を流しながら生きているような痛さに満ちているゆえに心に突き刺さります。重いしハード。 印象に残った作品は以下。 【かみのけ】妻子いる男性との不…
塩森恵子
【歩足島へ行こう】 平家の落人伝説が残る小さな島、歩足島。海に身を投げた平家の姫とそれを助けた海賊との末裔と言われる美しい男性、光。 島の過疎化を防ぐために、美貌の光を広告塔にして女性観光客を引き寄せたい、そして光のお嫁さん探しイベントもやろう!と盛り上がる幼馴染の周平。 そして歩足島の観光化に成功した暁には東京のアンテナショップで働く道が周平には開かれています。 二人は幼馴染でし…