hepoさんのレビュー一覧

お願い夢なら醒めないで コミック

鷹丘モトナリ 

頭でっかちでも楽しめる鷹丘作品

失礼な物言いは承知で申し上げます。
鷹丘さんの作品は、わたしにとって作画は好きだけど、ストーリーは当たり外れが大きくて、こういう短編集となると好きと苦手を行ったり来たりのジェットコースター状態になることが多々あります。
そんな中でこちらは当たりばかりが詰まった1冊。

【お願い夢なら醒めないで】(3話) 萌2
男とホテルへ向かう途中、気に入っていた部下の久保を見かけた上田。
数…

2

イジワルなんだけど コミック

鷹丘モトナリ 

みんなしあわせ

全員大集合です。
何と、単なる当て馬キャラかと思っていたひとまで、しっかりしあわせにしてもらっているという、大盤振る舞いな1冊でした。

【イジワルなんだけど】 萌2
カリスマ美容師かつ「好きな子はいじめたい」杉村×快楽に弱いいじめられっ子・裕基。
この2人、前作ではわたしの好みと合わなかったのですが、今回はツボにハマりました。
誤解からの焼きもち、そしてすれ違いのコースは大好物です。…

0

沈黙の夜に・・・ コミック

鷹丘モトナリ 

すべての萌えは後半に

高確率でシングル曲より、アルバム収録曲の方が好きです。
そして高確率で表題作より、同時収録に萌えます。

こちらの作品、読んだのはずいぶん前で評価だけ確定済みになってました。
表題作を読んでいて、「なぜわたしは萌2にしたんだろう」と首を傾げすぎて、危うく筋を痛めそうになりましたが、同時収録を読んで納得。
こっちでした。

【沈黙の夜に】 中立
昔の同級生の再会ものです。
親友だと…

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隣の食卓 コミック

嶋二 

食べ物は期待しないで読みましょう

食べ物BLを求めていた頃に出会ったこの1冊が、初めて買った嶋二さんの作品でした。
「食べ物!食べ物!」と思って読んだので、初読のときは肩透かしを喰らいました。

同じマンションに住んでいる人たちが、いろんなところでつながっているオムニバス。

【隣の食卓】 萌
4年前に両親を亡くしてから、妹弟と3人で暮らしてきたリーマンの実。
そんな実一家の隣の部屋に越してきた欣朗(よしろう)は、玄…

2

朝日奈怜一郎はいつも憂鬱 コミック

嶋二 

冷めた大人に火をつけるわんこ

『僕とその続きを』の准教授・朝比奈と、拾われた大学生・椎名リターンズ。
前作を読んでいると2人の出会いが分かりますが、未読でも十分読めます。

押し切られて「一応」付き合い始めた朝比奈と椎名。
デートはいつもホテル。
家に行ったこともなければ、なかなか内側を見せてくれない朝比奈に不安が募る椎名。
一方、朝比奈は過去のある出来事から「恋はしない」と決めていて…。

多くのゲイの方にと…

2

本気になったメリーマン コミック

嶋二 

ちょうど良い焦れ感

片方が眼鏡率100%。

【本気になったメリーマン】【むすんでひらいて】(前中後編)【気になること】 萌2
アパートで隣に住む大学生・神林龍(神)と奥柊平(おっくん)。
3年前「ゲイかもしれない」と言うおっくんを一度だけ試しに抱いたものの、ただの友人だったけど…。
お隣さん設定って、それだけでテンションが上がりませんか?
好きなひと、もしくは気になる人が壁一枚挟んだ向こう側で生活してる…

0

小さな恋のメロディ(3) コミック

嶋二 

影の主役は、脇野と先生

大人回多め、子ども回は2人の進展よりも出会った意地っ張りな大人の恋にそれぞれが何かを思う、という箸休め的な2巻を経ての最終巻です。

巽の大学入学を機に同棲を始めた2人。
この時点で栄司が無職というところに驚くわたしは案外常識人です。
それまでは何もかもが重なる世界にいたのに、大学とバイト先という別々の社会が出来て、帰る場所は同じでも重ならない部分が増えてきます。
知らない面が増える分、…

1

愛しの蜜欲サーカス コミック

灰崎めじろ 

ストーリー>汁気

過剰なえろす描写や汁気が得意ではありません。
そんなわたしにとって、灰崎さんの作品は確実に「得意ではない」傾向のもの。
なのに萌える。
読み返してみても、やっぱり萌える。

こちらはサーカス団のオムニバスです。

【肉欲獣の調教テント】(3話) 萌2
生まれ持った怪力のせいで、どんな仕事もクビになってしまうランベルトが偶然街で出会ったのは、動物使いのウルバノ。
動物に接する…

4

付き合ってあげてもいいんだからね コミック

栖山トリ子 

頭のおかしいスパダリ見参

いやはや、なんとも。

読み始めに感じた「ちょっと嫌な感じ」って、尾を引くことが多くないですか?
わたしの場合は確実に尾を引くどころか、どんどん膨らんで、最終的に「すごく嫌な感じ」になるのが常であります。

さて、こちらの作品ですが、最初に何か感じたんですよね。
「ちょっと好きになれなそうな気配」とでも言いましょうか。
「具体的にどこが?」と聞かれると返答に困るくらいの、「フィーリン…

1

帰れない二人 コミック

嶋二 

切ないと読むか、今更と読むか

欲しいものはたったひとつ。
でもそれが手に入らないなら…。
長い時間ずっと、強く想っていれば相手も想い返してくれるという等価交換とはいかないのが、恋愛のつらいところですね。
返してもらえないなら次、と割り切れないのも恋愛のつらさなわけで。

『小さな恋のメロディ』の栄司と巽の父親同士の話です。

幼馴染みの栄司と巽。
その親である喜一郎(書道教室運営)と貴明(自動車販売営業)もまた…

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