腐った教師の方程式(1)

とにかく面白いことは面白い

登場人物をあげると、
・有沢敦(ありさわあつし)…乙女系高校生、おとなりに住んでいたお兄さん(まさみ：まーちゃん)を追って、ヤンキーばかりの城ケ丘高校に入学。幼馴染の晃司に追い回されるも、敦は友達として見ている。
・稲垣晃司(いながきこうじ)…敦とは小学校の同級生。当時いじめられっ子の敦を守っていたが、ファーストキスの相手でもあり幼い頃には敦と結婚を誓い合った過去あり。城ケ丘高校に入学して敦と再会。熱い思いが甦り敦に猛烈にアタックする。ゲイ。スポーツ万能。
・柴田雅美(しばたまさよし)…城ケ丘高校の保健の先生であり、ゲイクラブ・ラッシュのオーナー。まさみとは兄弟関係で弟。ノンケのよう。クォーター。
・まさみ…美人で優しい敦の憧れの人。元々城ケ丘高校の保健医だったが、絵本作家になるため？弟の雅美に代わってもらった。ゲイのよう。クォーター。
・萩原透(はぎわらとおる)…雅美の同僚教師。まさみに思いを寄せている。
・早瀬由里子(はやせゆりこ)…城ケ丘高校の女生徒。晃司はゲイだと知っているにもかかわらず思いを寄せている。
・早瀬淳一(はやせじゅんいち)…城ケ丘高校の生徒。由里子の兄でバスケ部キャプテン。稲垣晃司の運動神経をかっているが、ホモのため由里子との交際には反対。
・キャサリン、華夜子などなどクラブ・ラッシュのオカマたち
・晃子…晃司の姉で出戻り。

まず物語のスタートは主人公の敦が城ケ丘高校に入学するところから。彼は乙女系で頭もいいのになぜヤンキーばかりの城ケ丘高校を選んだかというと……。それは憧れのまさみを追ってのこと。なんだけど、そこにいたのは昔の優しくいまさみとは程遠いワイルドな男。つまりこれは、柴田雅美なんですが、敦は勘違いしているんです。……この作品は分かりやすいと書いたけど実はそうでもないかも。だって、まずここで勘違いするはずがないから！　とりあえず読み進みましたが、何で今こうなっているんだろう？としばらく理解するのに時間がかかりました。で、物語が展開する中で敦は現保健医の柴田雅美は自分の憧れの人、まーちゃんではないと気が付く。最初は心を閉ざすけど、次第に今の柴田雅美が好きだという更にことに気が付く。そこから始まるラブコメ。
でも全然これだけでではないんです。晃司のバスケ部加勢、クラブ・ラッシュ、柴田兄弟ノルウェーに帰省？、ハワイ旅行、まさみ×透カップルの発展、由里子の出戻り、などなど、沢山のエピソードが盛り込まれています。それだけにハチャメチャな感じがして楽しいのもありますが、正直いらないんじゃない？と思ったエピソードもあったり……。でもとにかく、こだか先生の絵が上手なのと、ギャグ率が高いのとで、最後まで楽しく読めることは間違いありません。