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表題作ガレキの楽園

非合法捜査官 時雨
時雨の養子 ユウト

その他の収録作品

  • JUNK YARD
  • JUNK MOON
  • JUNK UP
  • Heaven’s Yard
  • Heaven’s Yard 2

あらすじ

腕利きの非合法捜査官が潜入先の刑務所島で出会ったのは、利発で、小生意気で、そしてどこか危うい雰囲気を漂わせた少年だった――。
それから10年。性的虐待を受けていた刑務所島から助け出され、「ユウト」という名前を与えられた少年は、自分を救って育ててくれた時雨に対して密かな想いを抱き続けていた。叶わぬ思慕は危うさを増すばかりで、いつしか「時雨のために死にたい」とまで思い詰めるユウト。そんな折、街で銃撃戦騒ぎが起こり…。
不器用な恋人たちのその後を綴った「Heaven's Yard」ほか、大量の描き下ろしを収録。
出版社より

作品情報

作品名
ガレキの楽園
著者
二越としみ 
作画
二越としみ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
二見書房
レーベル
Charade books comics
発売日
ISBN
9784576090108
3.2

(5)

(0)

萌々

(1)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
16
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

前半はショタ+アクション、後半はうじうじ恋愛もの?

作者さんの売り(といっていいと思うのですが)のアクションが楽しめる、BLとしてはわりと異色な作品でしょうか?
前半は受がまだ子供なので、ロリショタが駄目な私はビビリましたが、直接的なシーンはなく基本アクション。かっこよかったです。そこばっかり読み直してしまった・・・。
後半は受が私のぎりぎりOKな範囲に成長してからのお話で、ちゃんとBL。ちょっとへたれ。
たしかにこの作家さんの商業初BLなので、同人のあれこれを読んでいたにもかかわらず、ええ!!BL?とか思いました、買う前。あれこれ読んでるのに。

なんか、すっごくBL!って感じでもないのですが、なぜかなんども読みたくなる、この作者さんの本はわりとぜんぶスルメ本だな、とさいきんしみじみ思いました。

2

ページ制限のある出版事情がうらめしい

久しぶりに二越氏のBL作品を読みました。

非合法捜査官・ショーンと潜入先の刑務所島で出合った少年ヘイトのお話です。
物語の背景は近未来のSF要素がありますが、違法な人体実験と臓器売買、政治的陰謀程度で難解なわけではなく、まずは刑務所島でのハラハラドキドキとしたスリルとサスペンスが楽しめます。

たった一人の肉親だった弟をなくしたばかりのショーン(本名:時雨)と刑務所島で生まれ育ち辛い人生を送ってきて戸籍もないヘイト(後の名はユウト)が、刑務所島から帰ってきたあと、養子縁組をして二人で暮らし始めてからのお話がメインになります。

弟の面倒を見るような接し方をしてくる時雨に恋心を抱くユウトは「一度でいいからキスして欲しい」と思いながら「言う時は来ない」と諦めてもいます。
時雨の役に立ちたくて、からだを張って情報を得てくるユウトに心を痛め、自分を大事にして欲しいと思っている時雨は、お邪魔虫の同僚・雪城にかきまわされたり、ユウトが危険な目にあったりすることにより、自分も彼を愛していることに気がつきます。そしてやっと・・・結ばれて、めでたしめでたし。辛い思いをしてきた二人なので、幸せになってほしいです。
描き下ろしではたっぷりあまあまです。

あとがきにありますが、描けなかった細かい部分もあったようで、これらを入れるともーっと面白くなりそうなので、描いてもらいたかったなーと思いました。

3

SFで特殊設定でショタ属性

異世界ファンタジーというか、SFというか、特殊設定なだけに最初はとっつきにくい感じがします。しかし異色という意味では新鮮な作品。普段なんの変哲もない舞台(会社員とか)が好みなだけに頭に残る作品になりました。

特殊な任務を負って刑務所島に潜入した主人公・時雨。そこで彼を手引してくれたのはその島で育ったという看守の少年ユウト。
最初はBLらしいノリはなく、というか、ユウトが子供なため(たぶん10歳以下だったと…)ショタ属性がないと厳しいかもしれません。彼が性的な虐待を受けていると分かるシーンは痛々しい。
それでもその刑務所でのお話はインパクトがあるものの、さわりにしか過ぎません。これから、成長したユウトと時雨の長ーいラブストーリーが待っています。

結局設定が特殊でも現代でなくても、お話はラブストーリーなのですよね。
なのでSFやアクションが苦手な方でも意外とあっさり読めるのではないかと思います。
しかし・・・感想としては非常にじれったい。

サクサクすすんで~とまでは思わないけども、この特殊な世界観の中で、「付き合う、付き合わない」の悶々だけを長々展開させるのは少し物足りなく思えました。
歳の差カップルですが、年下側がかなり押せ押せという作風です。

時雨の方は、自分で引き取って育てあげた、子供のような存在の彼に抱きたいと思うような心変わりが起こることが少々唐突な気持しました。
しかしインパクトのあるお話だったことは確かです。
普段と違うものがよみたい方にはオススメです。

1

商業誌では初のBLなのですか!

同人誌ではガッツリしたBLも描かれていたので、
これが商業で「初BL」と聞いて意外でした。

時雨が刑務所からユウトを救い出す前半は、
アクション映画のようです。
性の玩具として扱われてきたユウトを救い出し、
人間として接してくれる時雨にユウトが惹かれるのは、
当たり前だと思いますし。共感できました。

しかし肉親のような情愛を注いでくれる時雨に恋をして、
恋人のように愛されたいと願いつつも、
その気持ちを押し殺しているユウトの姿が切なかったです。

とにかくユウトが不憫すぎて。
本を読んでいる間中はずっと時雨に対して、
ユウトを受け入れてやって!!と。
ヤキモキしまくりました。

読み応えがあって、とても面白かったのですが。
ページの都合でカットされたエピソードが色々とあったそうで。
そのカットされた部分を入れると、
更に深みのある面白い作品になったかもしれません。
少し勿体無いなと思いました。

0

前半はアクション、後半は、、、

二越としみ先生の本は初めてですが面白かったです。
受け(健気)の過去を思って今一歩が踏み出せない(ヘタレ)攻め。
いつでも欲求不満なユウトと禁欲的な時雨。
重くてネガティブなユウトを時雨よ早く受け入れろ!と思いながら読みました。
繰り返し読めるBL本は貴重ですね。
皆さん書いていますが、カットされたエピソードが惜しいです。

0

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