オヤスミのキスに、おフロで×××――。 俺ってアナタのペットなの!?

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表題作愛されるペットのヒミツ

久我諒一・豪邸で愛犬と暮らす超絶美形の会社社長
遠山渡・攻様の愛犬に好かれ住込バイトをする大学生

あらすじ

配達のバイトで訪れた豪邸で、突然大きな犬と超美形若社長の熱烈歓迎を受けた大学生の渡。「昔の愛犬ジョンにそっくりで可愛い」と抱きしめられた上、犬の世話係として住み込みのバイトを始めることになりますが!?
(出版社より)

作品情報

作品名
愛されるペットのヒミツ
著者
相楽ゆづる 
イラスト
一馬友巳 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044542047
2.2

(4)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
7
評価数
4
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

犬・犬・ワンコでした

最近ペットという言葉に反応を示しがちな自分はパブロフの犬かもしれないと思ったりもするのだが。
ペットといっても飼育でも調教でもそっち系でもなく、ほのぼの&ホロリのあったか系のかわいらしいお話です。

夏休みのアルバイトで百貨店の配送をしている主人公・渡が配達先の久我に、いきなり「ジョン!」と呼ばれて抱きしめられて、配送バイトを辞めさせられて久我の家の犬の世話を住込みでさせることから話が始まります。
母を早くに亡くし、仕事の忙しい父に与えられた犬のジョンは久我の唯一の家族で友達。
そんなジョンが亡くなって久我もいわゆるペットロスになってしまったり、一緒に飼っていたレオンもショックで、一緒に過ごす相手がいなくなってしまったので、問題行動を起こすようになってしまい、ジョンに似ているという渡には、一目で懐いたことから、すっかり久我とレオンのお気に入りになったのですね。
渡は、真面目な青年なので何とかレオンを、そして忙しい久我を、サポートしてあげたいと一生懸命に尽くすのです。
何かと渡をジョン呼ばわりして、態度も犬に接するみたいにキスしてきたり、しまいにはバスルームでいたずらされて・・・
悩む渡だけど、それでも前向き。

久我の態度は何かにつけジョンの思い出を語ったり、ジョンと渡の似ている点を語ったり、いかにもジョンと渡を同一に見ているような振りに描かれています。
渡は、ジョンという犬と勘違いされた接し方からちゃんと、渡という人間として見てほしいと願っています。
忙しい久我に、どんなに犬達の癒しが必要なのか、ちゃんと理解し、自分に興味を向けて欲しいと願う部分で恋に突入しています。
要は、久我がジョンと呼びながらも、渡に一目ぼれッぽく最初から好きになっていたということがこのハッピーエンドに結び付くのです。

犬のレオンはまるで人間のようだし、こんな聞き分けの良い子なら自分も飼いたいと思うデス。
ペットロスの痛みなんかも、動物と暮らしたことのある人には理解できる部分だと思います。
渡はほんとうにワンコのように健気で忠実ですから、お話も誠実でドロドロした嫌な部分は一個もありません。
渡のお父さんが亡くなった時に彼が決意した気持ちというのが、真摯で、そう心かげることによって久我を幸せにしていたんだなという部分はしっかり見えます。
久我の犬として、ほんとうに首輪をされてしまったら、ある意味あちらの世界みたいでそれも一興だとおもうんですけどねww

0

愛犬に似てるって言われても

今回は豪邸で愛犬と暮らす超絶美形の会社社長と
配送バイトから攻様の愛犬の世話係になる大学生のお話です。

攻様の愛犬代わりだった受様が恋人になるまで。

受様は高三で父を亡くして母と二人暮らし。

学生の本分は勉強に励む事という母に
普段はバイトを止められている受様ですが、
夏休みを利用して
大きな百貨店の配送バイトを始めます。

暑い中での配達は
体力的にかなりキツイですが
職場環境はすこぶる良好で、
いろいろな人との出会いも楽しい受様。

本日の配達先も
普段ならまず縁の無い大豪邸です。

お手伝いさんの応えに
大きな深呼吸と共に荷物を抱え直して
踏み出した邸内で受様を待っていたのは
なんと、金色のもさもさ?!

大きな声で吠えつつ足元に突進したのは
どうやらゴールデン・レトリバーで
パタパタ振られる尻尾に
受様を歓迎する意思は感じるものの
受様はとにかく荷物を守るだけで精一杯。

膝裏への体当たりに思わず
バランスを崩しかけた受様は
広い胸と爽やかな香りに抱きとめられます。

受様を抱きとめた人こそ
この家とご主人様でワンコの飼い主、
そして今回のお相手・攻様になります♪

攻様は抱きとめられた受様が
びっくりするくらい素敵な男前ですが、
なぜか彼も受様をマジマジと見つめています。

抱きしめる手もそのままでの熱烈視線に
落着かない受様ですが

どうやら受様の雰囲気と仕草が
彼の死んだ愛犬・ジョンにそっくりらしく、
ついつい愛犬を思い出したと言うのです。

受様にはじゃれついた犬・レオンも
人見知りが激しくて攻様とジョン意外は
近寄らけないのにそんなところもジョンそっくり
と言われても受様的には戸惑うばかり。

ドライバーからの呼び出しで
何とか配達を終える事は出来たのですが、
翌日、配送センターに出勤した受様は
なぜか本店の外商サロンに呼び出されます。

急いで向かった部屋で待っていたのは
嬉しそうな笑顔で愛犬の名前を呼びながら
抱きしめてくる攻様だったのです!!

多忙らしい攻様の言葉巧みな懇願で
受様はレオンの世話係として
彼の家で住込バイトをする事になりますが、
攻様の受様への接し方はレオンと同レベルで
たびたびジョンと呼ばれる受様は
正直困惑気味です。

しかも
レオンと一緒に玄関でお出迎えした受様に
攻様はレオン同様、お帰りのキスをしてきて?!

愛犬に似た男の子に一目ぼれして愛でまくる
いけないオ・ト・ナな攻様に振り回される受様の
ラブコメディになります。

早くに母を失くし
父も仕事に追われていた攻様にとって
父にプレゼントされたジョンは
一番で大切な家族でした。

ジョンを失くした悲しみが癒えない
攻様とレオンを元気にする為にと
精一杯に頑張る受様に
更に一人と一匹は懐いていって
やがて受様は攻様と結ばれます。

ココまでの段階で
攻様が受様をジョンと同一視する事で
撫でたり、ハグしたり、キスしたり、
挙句ベットに引きずりこんだりするのを
暗黙の了解事項にしているのは
読者的にはミエミエなのですが、

終盤に攻様の婚約者が現れて
やっぱり自分は愛犬の代わりでしかないのかと
受様的にまたまたまグルグルしたりして
なかなか落着かない二人なので
最後のエンドマークまでバタバタな感じですが

それな所もBL的にはお約束な展開ですよね(笑)
とっても楽しく読めました♪

今回は本作同様、
攻様の一目惚れで始まるお話で一作、
高野真名さんの『俺の胸で咲き誇れ』など
いかがでしょう?

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王道の中の王道!

 大学生の渡は、配達のバイトで訪れた豪邸の主人・涼一に「亡くなった愛犬に似てる」と気に入られ、住み込みで犬の世話をしてほしいと強引に頼まれた。
 けれど、一緒に暮らし始めると渡は完全にペットの扱いだった。
 頭を撫でられたり、ハグをされるのはもちろん、キスをされたり、犬のシャンプーのついでにお風呂に入れられ、Hなイタズラまでされてしまう……。
 過剰なスキンシップに怒る渡だったが、次第に犬扱いしかしてもらえないことに寂しさを覚えるようになる……

 そんな話でした。
 最初は犬扱いで不満だったけど、段々犬扱いが不満じゃなくて、愛犬としてしか見てくれないのが悲しくて……という感じのよくある話ですね。

 涼一は結構強引で、マイペース(なふり)な感じで。
 渡は何のかんの言いながら、面倒見はいいので、放っておけない感じですかね?

 あらすじが割とその通りのあらすじなので、割と他に何も書くことがない感じです。
 話自体も王道の通りに進んでいくので、外れはないです。

 ただ、だからこそ、パンチは薄いかなー……と思わなくもないですね。
 ベタな作品を読みたいときにはお勧めです。

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