八月の杜

hachigatsu no mori

八月の杜
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神21
  • 萌×27
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
9
得点
152
評価数
36件
平均
4.3 / 5
神率
58.3%
著者
 
作画
 
媒体
コミック
出版社
東京漫画社
シリーズ
MARBLE COMICS(コミック・東京漫画社)
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784904101728

あらすじ

無口でスカした東京からの転校生・乃亜が何故か気になる蒼太。
上級生に絡まれていたのを助けたことがきっかけで仲良くなるが、知りあう内に乃亜への感情は恋へと変わっていく。
ある日、乃亜の転校理由が付き合っていた男と揉め事を起こした為と聞かされた蒼太は、勢いで告白してしまうのだが・・・。

表題作八月の杜

その他の収録作品

  • ホリゾン・ブルー
  • 思春期ですもの。
  • あとがき

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レビュー投稿数9

はつこい

これ好き(*´▽`*)
短い青春の一ページといいますか。
バカやって、笑って、爽やかで、まっすぐで。
本当はそんなつもりなんて一つもなくて。
人を好きになるっていう「ハジメテ」に戸惑って。

出会いから、距離が縮まって
本当の自分、本当のあいつ。
好きになっていく過程がすごく自然でよかった。
ちょっとバカやってる感じも好き。
田舎町の素朴な作品なのですが、またそれがいい。
読んでるこっちまでホノボノしてしまう作品だったなと思います。
エロなしです。
それがまたいいなと思いえる読後。
もっと早く読めばよかったー!!

1

映像を見てるような豊富な背景描写

二人の気持ちや関係性がじっくり変わっていく様子がとっても丁寧で自然でした。
田舎の風景や学校風景、さらに季節の移り変わりと
うまく重ねあいながらストーリーが進んでいきます。

主人公の坊主頭くんが真っ直ぐでいい子!
とっても爺ちゃんっ子で非常に好感度高いです。
爺ちゃんもまた、柔軟で理解のあるナイスキャラ。

流れるような季節感のせいもあるのでしょうが、
主人公たちが学生時代を一緒に過ごせるのは今だけなんだ
とタイムリミットを常に意識させられ、
ヒリヒリするような切ないような気持ちになるのは
自ら老い先短いと悟っている爺ちゃんの存在も大きいと思います。

皆さん仰るとおり、記憶喪失ネタは使い古されてて安易かなと思いましたが
感情と出来事は別々の場所に記憶されていて、片方が壊れても片方が残っている
という説明の説得力とその後の展開にはうならされてしまいました。

そして決め台詞のかっこよさ。
「話して蒼太に嫌われるのが怖かったんだ」
「俺の愛はそんな薄っぺらな愛じゃねえ」
「それに今のおまえはちゃんとやってるし、俺は今のおまえを見てる」
「もし続きまた道を間違えそうになったときは、俺が首根っこひっ捕まえて引き戻してやっから」
「ぶっ倒れそうなときは飛んでくから!」


流れに無理がない。自然。セリフに説得力がある。
これからもっと成長し続けていくであろうTATSUKIさんの作品を
追いかけて読んでいきたいと思いました。

1

『ノスタルジックラブ』の帯に偽り無し

海辺の小さい町で生まれ育った、
懐が広くて温かくて純朴な蒼太が
東京から来た転校生に恋をするお話。
簡単すぎるあらすじですが、
これはもうスルメ作品です!
(読めば読むほど味が出るとかそういうヤツです)

なんでしょうね、普段Men's Love好きなんですけど、
こういう胸キュンなお話を読むと
「やっぱ高校生も良いわ…」と思ってしまいます。

乃亜の気持ちを気遣いながら、
自分の想いを素直にぶつけて振られて、
やっぱり諦めないって…真っ直ぐだなー!

すごく好きなセリフがあります。
「人にしろ 何かにしろ 大事なのはどれだけ好きかって事でしょ?
他の事はあとからついてくるってだけでさ。
傷ついても傷つけられても別に死ぬ訳じゃないし
でっかく構えてろよ」
気が強い割に気が小さくて
虚勢はってる乃亜に蒼太が言うんです。
人としてデカイよ、蒼太!
高校生でこんな風に達観できないでしょ、普通は…。
これだもの、好きになって当たり前ですね、乃亜も。

記憶障害は起こって欲しくなかった気もしますが
この二人だからこそ、それでも新しく恋を始めて続き
もっと絆を深くできたのかなーと思います。
蒼太の記憶が完全に戻らなくても…。

社会人になってからのお話が、カバー下含めて5ページしかなくて
かなり残念です!
蒼太は坊主も似合ってたけど
やっぱり短髪いい感じ!!
乃亜のスーツも素敵ー!いやっほう!!
…やっぱり『リーマン>高校生』なのか、私…。

じいちゃんの習字の生徒、女子二人が
いい味出してるわーw
じいちゃんもだけど、いや、登場人物皆が
口は少し悪くても、情が深くて人間味が溢れてて
特別な何かが無くても、刺激的じゃ無くても
安心して暮らしていけるような環境。
あー、切なくなりつつもホッとできるお話です。

H無しが残念ですが、作品的にそれでいいのかも。
でも、勿論妄想で補います!
経験済みの乃亜がチェリーの蒼太をリードしてくれるんだろうか…。
蒼太はテンパリそうだな…w
乃亜はちゃんと好きな人とするのが初めてだろうから
これはこれで…うふふなわけですな。(オヤジですみません)


『ホリゾンブルー』は、うって変わって暗いです。
じいちゃんの戦後のお話だから、それはしょうがないんですが、
救われるような最後でした。
じいちゃんの明るさと優しさが沁みる…(泣)

あとがきで、『ホリゾンブルー』が先で
『八月の杜』が後っておっしゃっててびっくり!
読み切りから、こんな良作を生みだせるなんて凄い!!

TATSUKIさんは絵もお話も大好きです!!!
ギャグセンスも光ってます!
…だからお願いです、またコミックス出して下さいぃぃぃ!!
これは直接ファンレター書くしかないのだろうか。
ちょっと恥ずかしいなぁ…w






6

じんわり

キャラがそれぞれ個性際立つ作品でした。

主人公達のじわじわとした恋心が
よくあるBLとはちょっと違った雰囲気にしています。
なので、読んでる側の心にもパンチが来るわけではないですが
じんわり響いてきます。

記憶喪失、そして完治しない・・・という部分も
普通のストーリーっぽくない。

“よくある”BLとはひと味違うので
それをどう捉えるかで好き嫌いが
ハッキリ別れそうな気がします。

文字自体も多くは無い方だと思うので
行間にあるキャラ達の心情を読み取って
どう解釈するか・・・で変わってくるかも^^

そして、「じいちゃん」最高ですw
でもでも、じいちゃんのストーリーは
正直私はホラーが大の苦手なので
読みたくなかった・・・・という気分ですww

0

泣いた!名作!

じーんときて、じわじわっと心の奥のほうから染み出てくるような涙がぽろん。優しくて切なくて、でもとても暖かい涙。
田舎を舞台にした派手さのないストーリーですが、萌えとは違う感情でハート鷲掴みです。
レビューが少ないのが悲しい。
もっと読まれるべき名作だと思います。

主役は、都会からやってきたひねた転校生と、田舎の純朴な坊主頭くんです。
この二人の関係性が、日常が、会話が、もうもういちいち可愛いんですよ。
坊主頭くんのひまわりみたいな陰りのない明るさに、ひねた転校生くんが癒されていく。坊主頭くんは途中からラブ全開なんだけど、友達としての距離はきちんと守るんだよね。
衝撃的な事件やら特別な臭いセリフなんかじゃなくて、「なんでもない日常」が転校生くんを変えていくのが良かったです。
ありがちと言えばありがちなお話かもですが、こういうお話って逆に説得力をもって描くのはすごく難しいんじゃないかなと思います。
ありがちと言えば記憶喪失ネタもそうですね。ぶっちゃけ記憶喪失ネタは食傷してて、それを使われるだけで評価を下げたくなるほど好かんのですが、この作品ではストーリー上の必然を感じたし、むしろ感動が増続きしました。
嫌いなのは記憶喪失ネタそのものじゃなく、それを安易に使われることなんだなと。結局は作品次第なんだなァと、改めて思いました。

はー、
しかし良かった!
こんな作品をもっと読みたいです。
あとじーちゃん最高!

3

ぐるぐるするのがステキv

初読みの作家さんでした。
なかなかステキでありました。

田舎の町で暮らす受は何やらワケアリ。
ちょっとしたきっかけから受と話すようになった攻。
一緒にいる時間が長くなるにつれて芽生えたのは…。

この受、なかなか好みの受でしたv
過去の経験から逃げ出すように追い出されるように田舎までやってきたノア。
ここでは平穏に、ここでは恋愛などせず。
そう思っていたのに、蒼太と出会って。
恐らく始まりは蒼太の方から。
でも、自分に制限をかけていただけでノアにだって本当は気持ちがあったかもしれない。
なんとかかわして。
友達を続けて。
その枠を超えて。
また、友達に戻って。
ノアの不安定な気持ちを表すように蒼太を振り回す。
それでも、諦めないのがまっすぐな蒼太なんだが。
アクシデントで部分的に記憶を失くして。
ノアのことを覚えてはいるけれども、「好き」だったことは忘れてしまって。
それを期に上手く逃げようとノアは画策するんだけども、どうしてもそのことに苛立ってしまう気持ちがあって。
ノアのぐるぐるする感じがとても好きです。
最後まで蒼太の記憶は戻らなか続きったけれども、前に向かって2人で進んで行けてよかったー。

かきおろしもカバー下もノアがかわいい!!
ツンデレ万歳!

1

繰り返す季節の特別なひととき

一度好きになった気持ちは
心が覚えているんだと、
ずっとここにあったんだという言葉に
ただ、もうじーんとしてしまいました。

蒼太の乃亜に向けるまっすぐな好意が
清々しくて、一度断られても
「やっぱ自分の気持ちにウソはつけん」と
言い放つ彼はホント素敵だと思うのです。

ある出来事の後、
蒼太は乃亜と一緒に過ごした場所や時間に
思いを巡らすのですが、
何気ない1つ1つがいつの間にか
忘れ難いものになっていたのですね。

神社の大樹の下で交わす会話が、
揺るぎない幹の大きさと
少し小さく見える彼らとに相まって、
印象に残る場面でした。

蒼太の友人、岩雄君が良き理解者で
いい味を出しています。
短編で蒼太のじいちゃんの
若い頃の話がありますが、
この仄かな想いがあったからこそ
蒼太に理解があったのだと納得しました。

カバー下の漫画は、
確かなものがお互いの中にあるのであろう
程よい距離感が描かれています。

2

その気持ちは本物だったんです

Cab掲載時からずっと気に入って読んでいましたが、やっと一冊になって自分のものになる作品ということで、本当に嬉しかった!
この作品の感動はうまく言い表せないのだけれど。

「きっとまたお前のこと好きになると思うよ」
このラストのセリフに全てが凝縮されているのです。
このセリフが現れた時に胸がブワーって熱くなって、何か涙が出てきちゃう!
それは”運命の相手”とかいう便利な表現ではなくて、魂の部分で繋がっていることを証明する言葉なんだと、
彼を好きになったのは単なる興味でも、欲情でも、同情でもなく、人間そのものだったと。
そんな繋がりが心を揺さぶるお話だったのですね。

田舎の漁村が舞台だからか、登場人物達が皆純粋で明るくて、素朴で、あったかい。
それは蒼太だけでなく、蒼太の友達、おじいちゃん、家族、みんなみんなみんな、、なんです。

『ホリゾン・ブルー』は蒼太のおじいちゃんのお話でしたが、これも胸に浸み入りました。
だからなのか、妙に蒼太に理解があったんですねww

あと個人的にお気に入りだったのが、岩雄です!
ガンコ寿司のキャラみたいな、まんま厳つい顔続きが~でもとってもイイ性格で、好きですv
この本、是非是非みなさんに読んでもらいたいなー。
優しい気持ちになれます。

4

な、なんだろう、謎の涙が…!

蒼太の住む田舎に、東京から転校生がやってきた。
堂崎乃亜。向こうで問題を起こしたとか、何かと噂の人物だ。
乃亜と関わるうちに、蒼太は徐々に乃亜に恋心を抱いていって…

お手本のようなラブストーリーなんですが、もうめちゃくちゃキュンキュンものでした。
乃亜と関わるうちに、乃亜の過去が明らかになり、知りたくなかったような知りたかったような
微妙な感情になる蒼太。
それでも、乃亜に対する思いは止まらず、真正面から乃亜にぶつかります。
一方の乃亜も、過去のトラウマから、しばらく恋はするものかと思うのですが
蒼太の、自分に向ける真っすぐな思いに揺れ動かされ始めます。
今までいい加減な恋愛ばかりしていた乃亜も、こんな真剣でピュアな恋は初めてで。
二人の不器用な恋に、もうときめきっぱなしです。
坊主頭で男っぽい蒼太と、不良みたいで軽そうな乃亜。
そんな二人の青春まっしぐらな恋愛です。
乃亜と付き合えて幸せ絶頂の蒼太に対し、実は恋愛に対して臆病な乃亜。
うまくいっているように見えて実はすれ違っていて…。
そんな二人にある事件が…!
物語はここからがクライマックスです。続き
今まで二人が築き上げてきた関係とか、乃亜の蒼太への想いとか
蒼太の乃亜への想いとか、そういうもの全部なかったものにされた乃亜は
自分から別れを切り出したくせに、蒼太の自分へ向ける思いはそんなものだったのかとショックを受けます。
好きになりすぎるのが怖い、と告げたくせに、結局蒼太が自分を好きでなくなるのは
嫌でたまらないんですよね。
時折見せる表情がすごく切ないんですけど、そんな自分勝手なところも乃亜の魅力かな…
そして、ようやく思いが通じ合った二人。
“きっとまたお前のこと好きになると思うよ”
もう……。
涙が溢れました。
日本のこんな小さな田舎で二人は真剣に恋をして。
一生懸命一生懸命恋をして。
「好き」の気持ちはこんなにも尊いものかと思わせてくれる作品でした。
オシャレ漫画もいいけど、やっぱりこういうノスタルジーな漫画って大好き。
なんだか懐かしくて、私も心が洗われるような気持ちでした。
エッチもなくて、キスシーンがちょっとあるのみなんですが、
もうこのトキメキはハンパないです!
恋愛は心でするもの。…蒼太男前すぎ!!!

同時収録は蒼太のおじいちゃんの話。
そうか…おじいちゃん、こんな過去があったのね。
この物語を読むことで、本編がより一層深く味わえると思います。
BLというよりは、それよりもっと壮大な人間愛のお話だったのかな…?
おじいちゃんが、なんでそんなに蒼太の肩を持つのか、これでわかりますね。

あぁ本当にいい作品でした。
久々に「萌え~~~!!!」と叫ばずとも、心に残る作品でしたね。
その後の社会人になってしまった二人にもニヤニヤしちゃいました♪
カバー裏にもいっぱい胸キュンが詰まってますのでお忘れなく!

2

この作品が収納されている本棚

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