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憧れ、初恋、ラブ、そしてエロ。ラブxエロ(1)
全5巻もののシリーズ作。
表紙の4人の男たち(先に進むにつれもう少し増えます)の恋模様が描かれます。
メインは、高校生・希(のぞみ)が隣の家の7歳年上の優しくてかっこいいお兄さん・ミツルに抱いていた「大好き！」という感情は「恋」だった、と気付く話。
しかし、実はミツルの方が希が中学生の頃から「女の子とする時の練習」と言いながらキスやオナニーのやり方を教えたりして、ミツルに頼るようになるように仕向けていたのだった…
腹黒なミツル！
さて、希は女の子との初体験をしたいのにいざという時勃たない！ミツルちゃん相談に乗って！とミツルの住んでいる社員寮に行くのですが…
入り口で目つきの厳しい高校生に部外者扱いされたり。
ミツルの友人で元カレ・セフレの現役アイドル・祐真(ゆうま)にイタズラされてしまったり。
そんなこんなでミツルも祐真も希もゲイという流れになるのですが、はじめに会った高校生・陣(俳優の卵)も気になって…
そしてこの後ずっと希と陣とミツルの三角がメインテーマとなっていきます。
しっかし、この希って子はアホっ子なんだけど、どこかかわいくて憎めない。
出てくる男たちみんな希が好きになっちゃうんですよね。
手なずけて密かに育ててきた希が、いきなり祐真にも陣にも盗られそうで腹黒度を一気にあげようとするミツルです。
「カラダのいうこと」
祐真の過去編です。
祐真はミツルの元カレ・セフレですが、本当はミツルに本気。しかし本気になったことでミツルに梯子を外されてしまった。
でもミツルって妙な「情」を持ってるのです。
祐真に枕営業の話が来た時。
チャンスのためならなんでもやる(ミツルを忘れるためにも)という祐真に、お前は自力でやれるといいながら抱き、いつもなら絶対泊まらないくせにそんな時だけ一晩中…
そんなミツルに心でのめり込み、離れられない祐真です。
希は隙がありすぎてすぐミツルや祐真にあれこれイタズラされたりして、エロ的なシーンも多めなお話ですが、テンポが良いし、タイプの違うイケメン3人と希がどうなっていくのか、これはかなり面白い。
旧版に短編が追加
作品の本編に対するレビューは旧版の方に書いたので、こちらでは旧版との違いと追加された短編についてのレビューを書きたいと思います。
旧版との違いは、最初のカラー１ページが白黒になったこと、あとがき、麗人２０１０年５月号に掲載された「カラダのいうこと」が収録されている事でしょうか。
「カラダのいうこと」はミツルがまだ大学生で祐真とのＨが描かれています。
ミツルはこの時から希が最優先で、祐真がミツルに本気になりかけ（？）という切ない状況。
でもミツルにも祐真を心配するところも見れて、こんな優しい一面もあるんだという感じでした。
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