銀の月船　星の川

５世紀の倭国。
俺は大王の息子で星川王子という。
ある理由から母は父を猛烈に恨んでいる。
ついでに俺のことも憎いらしい。
もちろん母子関係は最悪さ。
でも母は俺を次の大王にしようと夢中だった。
ある日、俺は母の小言を逃れようと葛城山に向かった。
そこで銀髪ロンゲに瑠璃色の瞳をした少年に出会ったんだ。
俺は彼に魅入っちゃったね。
が、彼こそ呪われた王子の異名を持つ白霞王子、俺の政敵で異母兄だったのさ。
でも俺達は闘うには仲良くなりすぎた。
そんなある日、父が急死。
俺達は汚い野郎共の政治的思惑に利用されて…。
そして歴史に残る大悲劇が起きた。


古墳時代、倭国。雄略天皇の王子星川は、ある日、母の小言を避け葛城山へ馬を走らせた。そこで銀髪赤い瞳の異形の少年に出会い心を奪われた。しかし実は彼こそ政権争いの敵である異母兄弟の白霞王子だったのだ…？！