水の春

mizu no haru

水の春
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神12
  • 萌×217
  • 萌11
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
12
得点
162
評価数
42件
平均
3.9 / 5
神率
28.6%
著者
 
媒体
コミック
出版社
プランタン出版
シリーズ
Cannaコミックス(カンナコミックス・プランタン出版)
発売日
価格
¥638(税抜)  ¥689(税込)
ISBN
9784829685204

あらすじ

友達ならとか、いらない。今は、好きでいさせて──
とある秘密を抱える春原澄は、目立つことを厭い優等生を演じていた。なのに男が好きと噂でなにかと目立つ存在のクラスメイト・四ノ宮吉野に、その「猫かぶり」を指摘されてしまう。好きだから話をしたいと告白され拒絶した春原だったが、自分を偽らない彼のことが気になり始める。誠実な好意を示す四ノ宮と少しずつ距離を縮めて……。大切に想う人がいるから、一生懸命になれる。初々しくて純粋な恋物語。
妻を亡くした作家と彼に恋した担当編集者の、大人だからこそ臆病になる恋の行方を描いた『花の雨』も収録。
(出版社より)

表題作水の春

ホモと噂のある同級生 四ノ宮吉野
秘密を持つ高校生 春原澄

同時収録作品花の雨

春原 泉 作家
結城 基 担当編集者

その他の収録作品

  • 春日和
  • 六月来る
  • 凌宵花
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数12

主に収録作品に対するレビューです。

タイトル通りみずみずしい青春ストーリーです。
受けの澄くんの話があってこそ、美しく続く「花の雨」。
まるで一つの曲のようにつながった両作品です。
(いや実際繋がっているんですけれど)

受けの基さんがとにかく麗しい方です。
私が読んだ商業誌BLの受けさんの中でもトップクラス(に、好みなだけですが)
「水の春」の澄くんとのやりとりがとにかく可愛い!
「見とれちゃう」だの「あんなに綺麗な人と似ている所があるなら嬉しいな」だの……
もちろん直前の話で澄くんが吉野くんにどんな事を思ってるかなどを踏まえた会話であったり、会話などが細かい!
何より基さんの優しい口調が素敵で、ついいろいろな声優さんで妄想してしまいます。
もちろん春原先生(澄父)の言葉遣いや言動もとても優しくて、凄く柔らかく、そして相手を思い遣っているカップリングだなあと涙します。
「初めて会った時から、気の迷いではないか」〜
という一連のページから
「私は貴方の望みを叶えてあげたかった」
から次のページまで、涙無しには読めません。
最後に二人が並んで立つシーンは最早熟年夫婦のノリのようです。
一冊続きに一つの世界観が纏まったとても素晴らしい本でした。

1

淡々と交わされる言葉がとても日本的に思えるのです

初読み作家さんです。
この作品が初コミックスだとか。
とても好きです、こういう雰囲気の作品。
無駄な台詞がなくて、控えめで、静かに時が流れていくような…。
動と静で分けると、静になると思うのですが、台詞と台詞の間の取り方とか、リズムにとても日本的なものを感じます。
読んでいて心地いいというか、落ち着く感じ。
決して派手な展開はないのですが、ハッと驚かされたりとか、意表を突く展開があって読ませてくれる作品でした。
こういう作品にはそれ程頻繁にはお目にかかれないので、是非このスタイルで続けて欲しいです。
今後も楽しみな作家さんになりました。

2

優しいおはなし。

メインの同級生カプと、その父親カプのお話がはいってます。最初から最後まで、ひたすら優しいお話です。
春原くんは、そんなに思っていたより腹黒くありませんwwあれくらいの裏表は、あの年頃の子なら誰でももっているんじゃないかなー。でも、そこがリアルさを感じさせていたようにも思います。
友達からそれ以上の感情を抱くとき、一番揺れて繊細な時だと思うのですが、丁寧に描かれていたと思います。
親カプのお話も、同じように優しい感じでした。
読了後、優しい気持ちになれる作品でした。

0

お前がいいっ言う物 俺が持ってる物全部あげる

泣きました
タイトルにしたこのフレーズに。
四ノ宮が春原にピアノを聴きたいと言われ、それを叶えた後の台詞です
春原に自分の想いは伝えたが、答えを望む訳でも無く
ただ、春原を想い彼の望みを叶えようとする四ノ宮の
押し付けない溢れる情熱が琴線に触れました
性急に進むのでは無く、互いを想い合い育む愛の描写が沁みました
春原の父(作家)も四ノ宮と同じセリフを元担当編者で亡くなった妻の面影を持つ基に想いを伝える時に使いました

妻の面影では無く君を愛したと伝えるシーンに涙腺がらまた緩みました


程なく暮らし始め澄が出て行った後に基が先生に子供欲しいですか?と聞いた時先生が僕が産めなくてすみませんと告げた時本当の愛を見た気がしました

すごく深い内容で純度の高い愛でした

大好きな作品です

1

穏やか

一冊に関連する2つのストーリー入り。
1つは表題のカップル。
もう1つは、メインカップルの親。

タイトルが「水」なので、読後感をそれで表すと
「さざ波」というイメージな感じ。
穏やかだけど、決して波立たないわけではなく。
でも大きな波じゃない。

穏やか~~~な青春ストーリーと言った感じです。

メインカップル四ノ宮くんと春原くんの
春原くんの父上のお話が、もうひとつのストーリー。
こちらのカップルも、とにかく穏やか。

とても幸福感に浸れる一冊でした。

2

さらら、と揺れて、流れる水のよう。

春原のこと、好きでいさせて。

猫かぶりをしていた澄に、片想いをしていた四ノ宮。
静かにゆっくりとお話が進みます。

表紙の絵の綺麗さについつい惹かれてしまいましたが
作中の人物達もどこか儚げさを感じます。
最初は読んでいく内に、本当の「水」のようにどこか淡々とした
感じがするなぁと思っていました。
でもこれがこの作家さんの持ち味なのでしょうね。
色気のあるシーンはあまり無いけど、相手のことを「好き」という気持ちが
優しく、繊細に描かれてる作品だと思います。

欲を言えば、「六月来る」では攻めの四ノ宮にはもう少し
押せ押せでいって欲しかったかな。
なので、萌×1です。

3

一度読んだら好きになる

透明な水に触れているような心地よい空気感のなかにコミカルなところがあったり、キャラクターの強い思いが印象的に描かれていたり、ページをめくるごとにストーリーの楽しさに惹きこまれ好きになっていく作品でした。

表題作の「水の春」で描かれる、澄と吉野はお互いに守る側の人なんだなぁと思いました。澄は大切な家族を、吉野は澄が守りたいものを守る子でした。
吉野が澄に向ける思いは、澄を形作るものすべてを愛おしく思う愛し方で優しい真綿に包まれるような心地よさでした。初めて話かける時にも、澄が隠してきた性格を刺激するように、自分を印象付けるように近寄りながらも、その場で自分の気持ちを押しつけるようなことはしないところがより愛情深さを感じさせていました。
澄も、これまで自分が守りたいものを大切にするために隠してきた部分を初めて見破られて、自分のありのままを受け入れられて気持ちが吉野に傾いていく過程がとても自然でした。押し流されて好きになったんじゃなく、自分が吉野を大切に思っていくなかで好きになったことに自分の意思をしっかり自覚しているところが男前でした。
吉野はどこか落ち着いていて、大人な雰囲気続きを持っているのに澄と向き合うときのひたむきさや緊張感が溢れる汗や冷えた手などから伝わってきて可愛かったです。そういった演出やちょっとした会話のやりとり、空気感からお互いへの愛おしい思いが伝わってくるところが他にはない自然さになっていたと思います。

澄の両親の話「花の雨」「凌霄花」では澄のお父さん泉先生のキャラクターが私の予想を裏切ってくれていたところが面白かったです。見た目の雰囲気からはとても落ち着いていて大人で、気持ちが大きく揺さぶられるようなことはないのかなと感じさせるのに基を初めてみた時の感動や、自分がうたたねをしている間に基が外出してしまった時の焦っているところなどから、基が本当に大好きなんだ、この人は強い思いを基に向けて大切にしているんだと感じさせてくれました。
基は自分に自信が持てなかったりする人ですが、そんな弱さを感じたときほど泉先生が自分のせいでしょうか?と自分のせいだと思っていたりしてそこにえぇ!?と基がびっくりするパターンが面白かったです。基が悩むことは同じように泉先生も悩む部分で、そんなところもお互いが大事だからなんだねと思わせてくれて微笑ましくなりました。
泉先生の、自分が子供を産めないことを謝るやり取りはそのテンポや真面目さが最高に面白くて吹きだしてしまいました。先生、最高です。
キャラクター1人1人が相手を大切に思う気持ちが優しく丁寧に描かれているので読んでいて心が透明に澄んでいくような物語でした。

次回作など他にもいろんな作品を読んでみたい作家さんです。

3

水の中の様な穏やかさ

タイトルの様なイメージの1冊。
特に波がなく、とにかく穏やかでゆらゆらしている感じの1冊です。

澄の秘密は、読んでいるといかがわしい事が待っていそう(笑)っておもったけど、
以外にたいしたこと無くて拍子抜けだったけど、
恋愛に変わっていく過程とかが丁寧で良かったです。

そして、お父さんの話も良かった!!!
セリフの一つ一つやコマ割りが本当に穏やかでゆっくり流れていて
なんだか心まで穏やかになるようなお話でした。

劇的な変化や刺激はないけど、読み終わった後
なんだか穏やかな気持ちになる優しい1冊でした。

2

タイトルがぴったり

「水の春」というタイトルがぴったりの、初々しくキラキラしたお話。

高校生のお話なんだから、このくらい青臭くって、焦れったくって、回りくどくって、そして淡い関係なところがとてもいい。
白っぽい繊細な絵も、落ち着いた感じで素敵。
絵は好みのタイプだけど、強いて言えば、黒髪の子は、なるべくならどのコマでも終始一貫して黒髪でいて欲しい、かな。
効果として、黒ベタの髪だと濃すぎるって判断でトーンで表現されている所はいいなって思うのだけれど、完全な白髪になっていると、ちょっとついていけないかも。
でも、瞳の色のトーン処理とかはすごくいい。
絵はとってもお上手だと思う。

そして「花の雨」。
こっちの、大人カップルの話がすごくいい。
この1編で単独のお話としても、いい作品だと思うけど、その前に澄の子供らしい淡いお話があるからこそ、大人の恋のお話がより味わい深い。

全体を通して、バランスがとれていて、派手さはないけど、しっとりといい作品を読んだって満足感があった。

4

透明感のある良作

タイトルが「困った時の季語頼み」とあとがきでおっしゃっていたのですが、
それが凄くぴったりきていて素敵でした。
漫画に表れないどうでもいい設定に時間をかけてしまうらしく、
おちゃめな作家さんだと思いました。(死語)

一読目はセリフが少ないせいもあり、さらーっと読んでしまいましたが
二読目からは隅々まで楽しみました。
背景やら小物やら、指の先まで。(変態?)
丁寧に描かれていて、とてもバランスが良かったです。

四ノ宮の、素直で気遣いが出来て、決める時は直球という男前度と
春原の、一見穏やかそうだけど実は猫かぶり、
でも繊細な面もあり、恥ずかしさが脳に達しないようにしているっていう
シャイシャイボーイなあたりが萌えでしたw
同じ大学へ進んで、ルームシェアして…。
もっと二人の続きが読みたいです。
あの、噛むとかキスマーク付けるとか大好きなので、
四ノ宮×春原でも見られて嬉しかったです!
もー、ばんばん付けちゃってほしいくらい!
(でも見える箇所に一つ、っていうのがいいのかも。
いやいや、見えないところにも沢山っていうのも…しつこくてすみません)
続き

春原父(作家)×結城(編集)の、大人のしっとりした恋が
穏やかな日常の中で育まれていく様子も素敵でした。
結城が色素薄いっていうのがポイント。好きだわー。
あと、首に二つほくろがあるっていうのも!
春原父さん…。あんな素敵なナイスミドル、いるんかいな!
私はオヤジスキーなんですが、ちょっと完璧すぎて…(?)

デビューコミックスとの事で、かなりこれからが楽しみな作家さんです。
ちょいちょい「…ふふっ」と笑わせてくれるところもあって
そういうセンスも私は好きです。
カラーの素朴さ加減も独特で、心に残ります。

6

静かな物語。

とても静かなお話でした。


セリフが少なかったり、
絵が綺麗でそちらに気を取られ一瞬状況が飲み込めなかったり(これは私の理解力不足ですが)
しましたが。



春原は何故、父と関係を持ってるという嘘をついたのか、ちょっと謎でした。

その関係が本当にあったら、切ないけど
四ノ宮(攻)と春原(受)のお互いに対する想いだけの話になっていたかもです。

そこはあえて違っていて、父と母(男)を守るためという春原の他の誰にも言わなかった優しさが見えて、四ノ宮がさらに春原に対して好きな気持ちを募らせていく。

スポットが父カプの方にも向くことによって、メインの四ノ宮×春原カプの関係の深さが増す感じがして、良かったです。


すごくプラトニックな空気があって、それもいいのですが

だからこそ、四ノ宮と春原の二人暮らしの話で出てくるエチシーンは…少しですが、とてもエロくて良いのです!

可愛すぎる!!
もう少し見たかったかなと。



父カプも穏やかで素敵でした。
でも、ちょっと物足りなかったかなとも。

メインカプがやっぱり好きです。

5

風にレースのカーテンがはためいてピアノの音が聞こえてくるような・・・

「お医者さんにガーベラ」とか「働くお兄さん日誌」とかの小説の挿絵で優しい感じの絵柄がとても印象的だった作家さんの初単行本になります。
お話も、その絵柄をそのまま生かしたような何だか透明感あふれる少年時代といった恋と、純粋で一途な大人の恋、というお話のイメージにぴったりの登場人物達でした。
少し、画面が白っぽいのが気になりますが、決して見づらくはありません。
読後感としては雰囲気が心地良い、そんな感じでしょうか?

新学期が始まって一カ月、ホモの噂のある四ノ宮が、春原に声を掛けてくる。
「お前って、性格違うよな」
秘密にしたいことがある春原は、学校では(外では)猫かぶりをして優等生演じているのを四ノ宮に見抜かれ、そして秘密を誇大してを話してしまう春原に、一途にまっすぐに好意を隠しもしないで、ぐいぐいと春原の中に四ノ宮は入ってくるのです。
そして、ほんとうの真実が四ノ宮にバレた時から互いの事を知り、そして気持ちが通じ合うのです。

春原が隠したいこと、それは親が同性婚(?)というか男の母がいるということ(決してオカマではないが)
春原はそれが恥ずかしくて隠しているので続きはなくて、彼等を愛しているからこそ、守りたくて隠しているんです。
それは、もう1シリーズのその親たちの恋愛話にリンクしています。
だから四ノ宮の好意も自然に受け取ることができるのです。
それでも、春原は四ノ宮を受け入れてはいるけれどどうしたいのかは自分の中で答えが出せてない。
でも自然にその答えは簡単に口に出て。。。
互いの優しい気持ちと、純粋に前向きに向き合う姿が、何だかピアノのメロディを聴いているような、そんな少しレースのカーテンが風にそよいでいるような少年達の恋でした。

そして、春原の父親と、その恋人になった男性との恋の話が綴られます。
春原の父親は作家で、結城はその担当編集でした。
結城は本当は色素が薄く髪も茶色なんですが、それを隠す為に黒く染めているのです。
でも春原父はそれを知っていて、結城のそんな一部分を亡き妻にかさねているのを苦しくおもっているのです。
そう、結城は春原父に恋をしているのです。
息子の澄も結城に母親を重ねた話をする。
好きだと言ってしまいたいけど、それでは自分は彼等が思っている人の代替ではないかと悩む結城は、決断をするのです。
しかし、春原父から帰って来た言葉は・・・
実際のところどうなんだろう?と思わなくもないが、それがきっかけということもある。
性別が何より違うんだもん!
そんな大人の純愛を見せてくれた作品だと思います。
しかし、この大人カプ、、、ラブラブなんですよ♪ごちそうさまwww

そして描き下ろしの『六月来る』では大学生になった四ノ宮と春原を見ることができます。
彼等は同じ大学に入り、ルームシェアで同じアパートに住んでいる・・・同棲よね♪
四ノ宮は髪が伸び、春原はメガネをかけ、雰囲気も大人っぽくなっています。
ここでエッチが初めて登場♪
ちょっとツンデレで男前な春原がかわいいですv

4

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