俺は二人の『狂犬』を愛してしまった――。

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表題作狂犬の恋情

元恋人で弟分の息子 八代希有・18歳
博徒系暴力団の若頭で会社社長 鷹森晋・35歳

その他の収録作品

  • あとがき(榊花月)
  • あとがき(北沢きょう)

あらすじ

『やっとおまえのところにいける』

表向きは「鷹森総業」という会社の社長だが、博徒系暴力団「清和会」の若頭を務める鷹森は10年前、自分を銃弾から守った恋人・純太を失い、さらにその身体を貫通した銃弾が心臓近くに残された状態で、空虚な日々を過ごしていた。ある日、純太の墓参りをしていた鷹森は、純太そっくりの稀有を見かけて後を追うが・・・!?
ドラマチックラブ!

(出版社より)

作品情報

作品名
狂犬の恋情
著者
榊花月 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
ISBN
9784861345562
3

(4)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
11
評価数
4
平均
3 / 5
神率
25%

レビュー投稿数1

やっぱりワンコが好きなのね

過去に愛する人を失ったヤクザの受け様とその忘れ形見との命をかけた恋でした。
受け様、10年前に組長を目の前で殺され、自分の舎弟で恋人でもあった元彼に
守られるような形で元彼の胸を打ち抜いた弾に己も被弾しながら奇跡的な生還を
しかし、受け様の心臓近くに入ったままの弾丸は当時の医療では取り出すことが出来ず
10年たって摘出が出来るようになっても、受け様は取り出すことをせずに
その弾の鉛によって次第に身体が蝕まれ、余命を宣告されるまでに悪化している。
受け様にとってその胸に残る弾は亡き彼へと続く墓標みたいな感じなんですよね。

でも、そんな時に亡き彼の墓で、彼に似た男を見かけ、探し出して・・・・
それが亡き彼の忘れ形見の攻め様だと知り、受け様は懺悔の気持ちもあり荒んだような
生活をしている攻め様に会いに行き、ヤクザは嫌いだと言われ、激情に駆られた
攻め様に犯されてしまうのです。

でも、生きる事に先が見えない自失の中にいた受け様は次第に攻め様に執着して
攻め様もまた、執着していくようになるんです。
この攻め様は野良ワンコな雰囲気で受け様に懐くようになりますが
受け様と兄弟分でありながら敵対している相手の罠に堕ち、更に受け様と父親との
関係を知り、暴走してしまう、まさに狂犬ですね。

攻め様は18才のまだまだお子ちゃまなんですが、受け様を誰にも、たとえ父親が
相手でも渡したくない程好きになっているのです。
自分が父親に似ている事から受け様が父親の身代りにしていると思い込んでいる。
それは、敵対する相手の策略だったのです・・・

始めは似ている事で気になり、忘れ形見だと知り、罪悪感から近づき、抱かれた事で
過去と現在が交差するように感じ、後半、受け様の中で亡き彼とは別の人間として
攻め様に愛情を抱く事になりますが、生き延びる為の弾丸摘出をするかは不明で
今後の二人の関係によって心も変わって行くのでは、なんて思わせるお話でした。
思いを抱くようになりますが、

0

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