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表題作フェイク・フェイク

谷崎栄介/大学生/20才
清瀬数道/大学生/19才

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

大学の第二講堂の裏、別名キャンパス内の「恋愛の墓場」。そこで始まった、俺・清瀬数道と谷崎栄介のフェイクな恋愛関係。互いにそれまでの恋人と別れたかった俺たちは、表向き付き合っているってことにしちゃったんだ。だから俺たちは本当の恋人同士じゃない。残念なことに、栄介はノンケだし_。元彼・孝士からの誘いも続くなか、俺たちの関係どうなってくの?!

作品情報

作品名
フェイク・フェイク
著者
小川いら 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアノベルズ
発売日
ISBN
9784872788891
3

(2)

(0)

萌々

(1)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

攻め様ホントはバイなんじゃ?

ノンケとゲイの偽装から始まる本気のラブストーリーです。
受け様はゲイで恋人の二股を知り別れる事にしたのですが
相手は理由も解らず別れられないと、それでも受け様は
プライドが許さなくて相手の二股が原因だとは言えなくて
咄嗟に大学でも女タラシで有名な攻め様を好きになったからと
嘘を言ってしまう、そんな時に近くでその攻め様の名前を
聞くことに、近くでまた攻め様も彼女と別れ話をしていて・・・
そして受け様の相手はそれを知り、そこへ乱入して・・・
攻め様は困惑ながらも、受け様の事情を知り受け様の偽装に
合わせてくれるのだが、その後学内で二人が付き合っていると
噂になってしまう。
そして互いにしばらく恋人は欲しくないと言う事で噂のまま
偽装で付き合う事に、それから二人は友人のような関係に。
恋愛感情の伴わない関係が互いに居心地のいい関係になって
でも、受け様は見た目が好みのタイプだった攻め様といることが
長くなってくると、初めは顔に似合わない無神経さもしだいに
天然で正直なんだと解り始めるうちに次第に気持ちが傾いて
でも攻め様はノンケで自分なんか相手にしないとわかってる。
揺れ動く心の動きが伝わってくるようなお話でした。
そして受け様が攻め様への恋を自覚した時元彼が・・・
かなり強引にやり直そうと、二股相手とも別れたと・・・
でも受け様はたとえ思いが伝わらなくても攻め様を好きだと
自覚してしまって元彼とは戻れないと。
でも、攻め様と自分の誕生日を祝ってもらう約束だったが
週末の約束をキャンセルされ・・・しかし田舎の友人が来ると
言っていたのに町で女性と仲良く買い物する姿を見かけ
受け様は嘘をつかれたことにショックを受けるのだが・・・
誕生日は連絡すると言っていた攻め様の言葉も信じられなくて
受け様は攻め様の話も聞かずに偽装の関係をお終いにしようと
一方的に告げるのです。
受け様の誤解ですれ違ってしまうのですが最後に攻め様が
本気モードで追いかける、ラストは三角関係みたいな感じですが
受け様も騙されてもやっぱり攻め様が好きだと・・・・
結局は受け様の勘違いの早とちりなんですが恋すると冷静で
いられないって感じは共感できますよね。
ラストで攻め様が偽装関係になる前に受け様を知っていたって
話が出てくるんですが、読んでると攻め様ホントはバイなんじゃ?
なんて思ってしまいニンマリしちゃいました。
なかなかに素敵なラブストーリーでした。

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