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表題作恋のしかけは念入りに

高坂仁志,受様を自宅に引取った弁護士
桜井湊,母親の失踪で一文無しになった高校生

あらすじ

本気で泣きが入るまで、たっぷり可愛がってやるさ。母親が失踪してしまい一文無しで不安な思いをしていた湊は、突然現れた美青年・仁志に引き取られることに…。だけど、意地の悪い仁志に湊は反発してしまい!?プレシャス・ハーレクインストーリー!!

作品情報

作品名
恋のしかけは念入りに
著者
柊平ハルモ 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044463021
1.3

(3)

(0)

萌々

(0)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
1
得点
1
評価数
3
平均
1.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

俺様な大人と気の強い子供の話 年の差もの

古いです(笑)
ハルモ先生がデビューされてから、2作目の作品だったと思います。
あしながおじさん的ストーリーとなってます。

シリアスになりそうなお話なのに、登場するキャラが、オツム軽めなおバカ系だったり、意地悪な大人気ないタイプだったりするから、全体的に軽めテイストのお話です。
意外にやわらかい感じだったので、さらりと読みやすいです。

だだ、色々考えたんだろうなあという設定も、最終的にあまり光らなかったのが惜しいかなあと…残念でした。
キャラ達が、個性派揃いなのは楽しめて面白かったです。
エロは多いです(笑)

内容は、投資家•仁志×高校生•湊の年の差もののお話。

駆け落ちをした母に、無一文で置いていかれた湊は、豪邸に住む仁志に引き取られ一緒に暮らすことに…
仁志は嫌な奴で、借りを作りたくない湊は家出を繰り返します。
結局方向音痴で迷惑かけちゃたりする…抜けてておバカ湊!
借りを作りたくなかったら体で返せと言われ…最初は嫌々ながらも…いつの間にか魅かれていってしまう…王道展開でした。

面白いところは、仁志が引き取りにきた理由。
湊には、子供の頃から毎月送金してくれる相手がいます。
感謝の気持ちを手紙にしてから、その毎月の送金と一緒に手紙のやり取りもするようになります。
たまに写真を同封し…。

湊にとってその手紙達は、大切な宝物。
無縁で援助してくれる「アイツ」を探していた湊は…
この「アイツ」が誰なのか…
ここまでいったら、もうわかってしまうとは思うんですけど⁉
仁志はこの辺りの事情を、最後まで秘密にし続けます。
ただの照れ隠しですよね(笑)
仁志が、一目惚れした好きな人は湊だとバレているのに認めない…
意地っ張りで、意地悪な大人気ない大人でした(笑)

多少、ここまで引っ張らなくても…と微妙に感じる部分と、
好きになった気持ちがどうしてか…という心情面や葛藤面が分かり難かったかなあと感じます。

湊の性格は好きでした。
明るくて、活発で、気が強い…まだまだ子供なんだけど、物事にこだわらないおおらかさ、ギャンギャン喚いてばかりのおバカキャラなんだけど、思いやりもあって優しい所が好感でした。
仁志は俺様なんだけど…本当は優しくて…でも優しさを上手く表現出来ない、不器用さん!
最後は逃げ腰になっていく…ややヘタレ気味キャラ(笑)

湊の事も「ガキだな」と何回も言うんですけど、仁志の方も、好きな子をいじめるっていう感じだから…お互い様なのでは…と、思いながら読んでしまいました(笑)

仁志が在宅仕事なのもあるので、エロは本当に多いです。
いろんな所で、いたずらしたりと結構甘め‼

脇キャラの、仁志の従兄弟直樹と、秘書の御木本さんがいい味を出していて好きでした。
湊の母親はちょっとあり得ないキャラでしたけど…。

特に直樹の愛犬って!
いつも含みあるいいかを読んでいると…多分人間なんだろうなあ…と‼
この人こそ、仁志より一癖二癖…それ以上に厄介そうなので…お相手さんが大変だなあと気になる所でした(笑)
多分、本にはなっていないと思います。

ややさんのイラストは雰囲気が出ていて好きでした。

古い作品ですけど、エロが濃いめで軽いお話が読みたい方にはいいかもです。
ハルモ先生のホームページで、このお話の後日談も読めます。

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