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表題作甘い生活。

桜井薫、私立探偵、二十六歳
三神恭一郎、弁護士、二十八歳

あらすじ

日本人離れした格闘家のような体に似合わぬ可憐な名前を持つ私立探偵、桜井薫二十六歳。閑古鳥が鳴く彼の事務所に突如訪れた依頼人は、秀麗な顔立ちに端正な身なりが恐ろしく似合う弁護士、三神恭一郎だった。事件解決に奔走するうち、薫はなぜか恭一郎の魔的な誘いに体が反応してしまって……。依頼人と探偵の関係からビジネス・パートナーへ、恭一郎に翻弄される薫が恋を自覚する日はいつ?日本から香港までをまたにかけた、アグレッシブ・ラブ・アフェア。

作品情報

作品名
甘い生活。
著者
藤原万璃子 
イラスト
秋月千璃 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576021935
2

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

運命に翻弄される攻め

 アメリカ帰りの桜井薫は、私立探偵事務所を経営する二十六歳。
 しかし、コネも何もない薫の事務所はいつも閑古鳥が鳴いていた。
 そこに突如現れたのは、秀麗な顔立ちに端整な身なりの恐ろしく似合う弁護士・三神恭一郎。

 彼は、薫の事務所の1階に入ってる花屋の店員・薫が密かに想いを寄せる相手の「兄」だという。
 おまけに、彼が攫われた……と聞き。
 薫は、恭一郎の依頼で、彼の救出に向かうが……。

 そんな感じで、二人の出会いは始まって。
 でも、なんだか、その依頼をする恭一郎の態度が出来すぎていて、裏があるように感じてしょうがなかったんですが……。
 やっぱり、ちゃんと裏はあって。
 恭一郎は最初から、薫目当てだったんですよね。

 そんなわけで、単純で素直な薫は、自分の気持ちに気付かないまま、あっさりと恭一郎の手の中に落ちてしまう……

 作者さん、いわく。
 薫は、「運命に翻弄される攻め」らしいんです……まぁ、されてるような気はしますが。

 ちょっと、恭一郎が中途半端かなー……。
 割と、作者さんとしてはクール……といえば、クールなんだけど、その割に感情が見え見えのところもあるし……。
 というよりも、恭一郎が薫のこと、好きな割に、割と寛容なんですよね。まぁ、最後には自分のところに戻ってくるようにし向けているから、「余裕」ってやつなのかもしれませんが。

 個人的には、もうちょっと恭一郎が「嫉妬」してくれて、いらいらしたり、つんけんしてくれた方がもっと面白かったかなー……と、思います。

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