眠れる森さんのマイページ

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男性眠れる森さん

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あらゆる性癖への散弾銃

さすがに自分が女に性転換したと思い込んでガッツリ女装してくるBLは初見。
性転換BLも女装BLもまあまあありますけどね。
男しかいないショットバーで店員同士とか、催眠術とか、一つ一つの話聞くと
「発想の飛ばし方が凡人」
で終わりそうなものを全て詰め込んだ上で、続き物ではなく一冊で全部まとめ切ったところが凄いと思います。
あと、どちらのバージョンでも同じようなあっけらかんとしたアホ可愛さを持っているのも、女の子を可愛く描けないとできない仕業なのでこれもなかなかBL作家さんにはいない。

大体の人に刺さる可能性があるのに大体の人の地雷を踏む可能性もある悩ましいお話ではありますね。

とても野獣的。

内容については今更長く語らなくても良さは分かるかと思うんですが、
最後に後書きを見て、
「あー、この作品ほんっとうに作者さんとアシさんがめちゃくちゃ楽しんで描いたんだな」
と実感しました。

一応リバでもあるし基本的にビッチ感のある襲い受けなんで、普段純愛系のBLを好む人にはオススメできんのですが、ファティもカドリも好きな人のためならなんでもする所や、正直言って最後の最後までマインドが攻めなところが好みです。
最後には可愛いけど。

単なるショタ攻めではない

え、こっちが受けなんですか?系のBLはもう逆転する方がセオリーすぎてもう食い飽きた、とすら思えるのですが、
(むしろこれで牛頭攻めなら驚くかも)

この攻めのイブロギア君、魔王だけあって魔力あるし体力もとんでもない。
(ハッキリ体格差もある上に筋肉質な牛頭をお姫様抱っこしてガンガンあるけるほど)
あと、意外と男な言動が多い。

ショタだけでなく、荒いながらもスパダリを側面に持つ攻めなんですよね。
周りの状況もだんだん2人に都合良く回ってきてるし、今後が楽しみな本です。

ここから大きくなってもならなくても。

もっと本能に忠実に

どちらもネコよりのリバでどちらかと言うと雄っぽさより美人感が勝るかな?って感じの2人です。
キャラというレーベルもあってエッチまでのもだもだ感が強いので、もっとやりたい!欲に忠実であれ、と思わないところもあります。
ですが、今年同軸リバ何冊出た?急激に減りつつあるジャンルだろ?と思うとあるもんを食べなさい!次出しやすくなるからという気分になるかなあ。
なんせ後書きでリバにしたかったのに担当に禁じられたパターン、何度見ることか。リバは売れないと思われてるのか?と。
来年はリバの当たり年になりますように、という願いをこめておまけの萌萌です。

同軸リバの中でも特にいい

私はどっちにも入れるものも入れる場所もついてるのに、
なんで片方のものだけが空気の中で遊ばせておわらなきゃなんのだ?
と思ってるくらいの同軸のリバスキーです。

浮気要素なし、体格や性格のタイプの異なる固定カップルがどちらもくずおれることなく全力を挙げて受けをガンガン愛するこの漫画のパワフルさは商業ではなかなかお目にかかれないと思います。
あと、気持ちよくされてる顔がBLによくある普通のTLの女子側がただ男なだけって感じではなく、あー本当に男がガンガンいかれてんなあって感じの飛びっぷりです。
悪く言えば綺麗ではないのですが、演技なしに本当にいってる感じですごく気持ち良さそうなのです。

奥様はα コミック

夏下冬 

あまりかかれない、オメガバース世界の一般的夫夫

α同士の夫夫、そしてαの出産。Ωがほぼ狂言回しくらいの存在感しかない。
今の日本のオメガバースの本のなかでは異色な存在なんですけど、
オメガバースの世界についての解説を見ると、基本的には社会階級差もあり、αはα同士がくっつくのが通常らしい。
つまり、同種婚はαとΩがつがいだなんだで熱く燃えたぎる世界をよそに粛々と結ばれるよくあることなんだろうな、と。
きっともっとモブな世界でもっと多いβ同士が普通に結ばれてるわけで。

新鮮だけど日常。なかなかないものを見せて頂きました。

ネコモードとヒトモードのメリハリが効いてる!

三丁目という比較的平和だけど地域としては力弱い場所のボスネコたち中心に話が流れます。
ピアスらしく発情期の時はエロく、そうでない時も筋肉量多めのエロいシーンが拝める一方、ネコらしいほのぼのストーリーもちゃんとありほっとします。

ある種新感覚の受け

目つきがぽや〜っとしてるし、クマ系というほど筋肉量も贅肉量もないけど正直しまってもない。
意外とこの受けのムームーの見た目と体型、BLにはいないです。癒し系な見た目のようで実際はナンバーを取る鬼枕ホストだったりすることも合わせ、ニッチ受けかも。
攻めのヒュウガもこういうホストがよくなんかのタイミングで押し倒されがちだなあってタイプでありながらなかなかハードなもんを背中に背負っている。
それでいて実は職業は2人とも大学生、という。
展開も不思議なら5年後の2人がまるで想像できない不思議さもあり、なかなか食えないBLです。

ムチムチ×ガチムチ

攻めのスナオの体つき、顔つきが個人的に非常に!好みなのです。
別に特段に美人!というわけでなくましてや男前でもないし、自信もないし、どことなくゆるい顔つきと体つき(実際どんくさいと言われてる)ですが、
だからこそ女装したら可愛いし、そうでなくても癒やされるわけで。
思い悩み方も正直逐一しょうもないのですが、それこそが日常っぽく感じます。出会いが非日常なのに。
そんな子ですがちゃんと高校生(教え子)→大学生→社会人(新人の同僚)と成長していくのが微笑ましいです。
受け攻めどっちとも露骨にかっこよくないまぬけさんなので、普通のBL好きは力一杯しゅみじゃない連打しそうですが個人的にはあらまあ・・・と温かい目でみたくなります。

新担当は大丈夫だろうか

表題作のテーマ 弾けっぷり&体つきの良さがおおっ!となる一方、
残りの作品があまりにも普通にエロだけ多いだけなのがとても残念な面を感じます。
ミチェルさんの麗人作品は毎度毎度常態ならざるBLっぷりが好きでしたが・・・

あとがきでわかりました。そうか、放牧は終わっちゃったのか・・・
漫画って作者さんのこれが描きたい!というパッションが描かなきゃならないという意欲に勝るのでこれはヤバイ。
この担当ではミチェルさんの良さが死んでしまうかもしれない・・・
次作の単行本が輝きレスにならないことを祈りたいです。