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つくも号
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ネタバレ
ついに完結編です。 「2」で、いろいろ禁断てんこもりな展開になりまして、 ついに怒涛の完結編。 まずは出会いの回顧からはじまるんですが、さすがつくも号、ショタの大御所だけあります。 なぜショタにハマっていくのかわかるような気がします。 うーん、ショタというよりはもはや子猫とか仔犬の領域です。 かわゆすぎてヤバいです。 つくも号の方程式からいったら、これ、わかっちゃいるんですけど …
普通の女性がこれほど胸糞悪く思えるBLは久々かも。 でも、だからこそ健史先生のあざとさやズルさも見えてくる。 「大人」としての保身? あるいは自己防衛のようなものです。 でも、健史先生、きたねーぞ! とは言えない…。 そのもどかしさに読んでいる側もモヤモヤヤキモキします。 そんな大人たちの間で、何も知らないシュウだけがひどく貴重な美しい存在に思えてきます。 つくも号作品の恐ろしいと…
つくも号の描写力ってつくづくスゴイと思いますですよ…。 だって、表紙がスゴイ。 二次性徴を迎えた少年の後姿をここまで端的に描けるってないよねー。 まぁ…置き場にちょっと困る絵ですが(笑) ウーン、つくも号は電子よりもやっぱり紙本で欲しいが 表紙も中身も誰かに見られたら爆死確定…。 でも、いいんだよ~ストーリーは!!!!! そんなことはさておき、「1」の続編。 倉田さんと合のラブラブ…
「最後の三月」と舞台が近似していますが、 これはつくも作品の破壊力がさらに!発揮されたものだと思います。 九州あたりかなぁ…なにもない離島。 人口どれぐらいなんでしょうねえ。 合ちゃんやおじいさんの九州弁(博多方面かなー?)になぜかドキドキする。 特別イケメンでもないごくごく普通の会社員と、小学生か中学生ぐらいの子供。 「毛ぇ生えよんけん」と下の毛が生え始めて恥ずかしがる子って…
ラマニノフの「協奏曲2番」=フィギュアスケートの定番? 「ヴォカリーズ」もラマニノフの曲ですが、かつて韓流ブームを巻き起こしたドラマ「冬のソナタ」に挿入され、また、フィギュアスケーター・浅田真央さんが割に最近、エキシビジョンで採用していた曲。 透明感と切なさを秘めた曲ですな。 「協奏曲2番」はドラマチックだが深い激情に胸押しつぶされそうになる。 しかし、「ヴォカリーズ」はもっと優しく愛おし…
井上ハルヲ(オハル) 佐々木久美子
えー、数年前から「オハル」には注目しているオレですが。 デビュー作がこれってやっぱタダモノじゃないわこの人…。 全体としては荒っぽいところもあるし、伏線回収が甘いところもある。 ミステリーないしはポリシエ小説としてはちょっと単純すぎるんだな。 早瀬とその上司である菅田、また菅田と柘植の因縁ももうちょっと食いついて書いてほしいところもある。 英田サキや中原一也もそうだがどっか柴田よ●き…
水戸泉 石田要
通勤電車の中で読んでいたら、集中しすぎて駅を乗り越したじゃないか! 水戸泉センセイ、うーん、前回はたしか「玩具」にあまりよろしくない評価つけたんだったなぁ。しかし、好き・嫌いはこの際ほっといて、ひっかかりがないままウワーッと読ませちゃう力はスバラシイ。 BLとしては異色です、色々な意味で。 それゆえ、合わないという人が多くてもオレは驚かない。 BL的なファンタジーは非常に薄いだろうし。 …
いとう由貴 Ciel
★5つっていうのは、実はちょっと甘め。★4つと★5つの中間ぐらいです。 いとう由貴センセイというと、3Pや羞恥の心理をうまく描き出した「秘蜜」が複数モノの傑作だと思っているオレですが、ここにきて、また新たな地平線が見えてきた感じ。 この「淫月」は、インド風のオリエンタルな世界で4Pが繰り広げられる「淫花」のスピンオフ的な作品です。 インドといえば、「カーマ・スートラ」、性愛の経典です。 ラ…
今井真椎 タカツキノボル
最近のBLトレンドは「もふもふ」なのだろうか? 獣が出てくるBLを立て続けに読んでいる気がする今日この頃。 コレを手にするまでは実はいろいろありまして。 複数モノだというのに、あんまり食指が働かなかった。 というのも、表紙みたら「タヌキの複数か!?」 しかもガッシュ文庫。 いや、ガッシュ系はコンパクトによくまとまっているケースが多いんだが この間、はじめて怒髪天をつくぐらいの大外…
結城一美 小山田あみ
結城一美センセイ、設定というか、登場人物の職業などが 面白い人である。 ディテールもいい加減ではない程度に書き込んでいるし、 リーダビリティも高く、平たく言えばうまいタイプの作家さんだと思う。 そういう人が、3P・複数を書いたとあったら、そら要チェックです。 挿絵が小山田あみセンセイなのも納得です。 結城一美センセイの比較的カッチリした筆致にフィットしている。 で。 本帯の…