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溺愛したいαの若様×素直になれないΩのお嫁様の、もふもふオメガバース!
小説
始終にやにやが止まらない甘々オメガバース。
いやー、お嫁様も旦那様もかわいいわぁ。
受け様は初めてヒートをおこして以来、オメガの姫としていずれはアルファの旦那様を支えるべくお嫁様教育を受けて10年の律。
攻め様は、ずーーっと小さい時から、律一筋の狼の獣人アルファの亜威。
律がオメガだと分かって以降、律の家から出された結婚の条件をクリアすべく頑張ってきて、10年越しの悲願達成で喜びが隠し切れず、でろでろにやにさがりまくり。
律は、相手が誰でも受け入れるしかない、との覚悟であえて縁談相手を聞いてなかったので、相手が亜威だと披露宴で初めて知るのだけど、亜威の方は、この10年律も自分が条件をクリアするのを待っているんだと信じていて、両想いなのを疑いもせず披露宴を迎えていて。
式の後、2人でゆっくり話をしてその食い違いが発覚。
でも、律だって亜威の事は好きだったから、この結婚は実はとっても嬉しいのに、好きだと言いそびれてしまってからは、なかなか素直に好きだと言えなくなっちゃう。
確実に両想いなのに、このうまくいきすぎるすれ違いっぷりに苦笑でした。
律の言う事ややる事に対する、素直すぎる亜威のしっぽの高速ぶんぶんや硬直ぶりがかわいい。
そしてまた、オメガの心が求めて行う巣作りって行為がめっちゃかわいい。
律の素直な愛情表現、求愛行動に私のときめきときゅんがあふれかえりました。
律が自分を好きだと知ったのに、自分本体は拒否られて、服だけ剥ぎ取られてる姿は不憫でしかないけど、亜威の服にくるまる律とパンイチの亜威の2人を想像すると、かわいくてかわいくて。
律から服を剥ぎ取られて、慌てる亜威もかわいけりゃ、巣作りだと知って興奮して動揺して、でも律が最優先で我慢できる亜威もかわいくてカッコイイ。
亜威が律を好き過ぎて、アルファだと忘れがちだったのですが、結ばれた後、律が「亜威と番になれるオメガでよかった」と言って2人、甘い甘いキスをする。
みろくことこ先生のかわいい挿絵の相乗効果もあって、とっても好きなところです。
受け様である律視点で進むお話なのに、攻め様の亜威の気持ちがダダ漏れで、律へのスキスキぶりがストレートに伝わってきたので、攻め様視点のターンがなくても、ものすごく大満足でした。
あとがきに、「ユルフワオメガバース」と作者が命名していた作品で、幸せにしかなれないキャラばかり。
2019年の人気小説リストから選んだ作品ですが、これは当てた。とても面白かった。
ツイッターに、収録できなかった挿絵がアップされています:
もふあめモフモフする律チャン ルビー文庫アカウント
https://twitter.com/rubybunko/status/1111587048631078912
https://twitter.com/rubybunko/status/1111586775200198657
#水瀬結月 #みろくことこ
両片想いのストーリーの作品が好きで
小説・コミック問わずよく読むのですが…
今まで読んだ中でのNo. 1がこの作品です。
甘さと切なさを併せ持ったすれ違い、「これぞ両片想い作品!」と個人的には満点の1作。
3歳の頃から律をお嫁さんにする事を夢見て、ずっと努力を重ねてきた亜威。
愛情表現がストレート&すぐ尻尾と耳に感情が出てしまうので、本当に律のことが大好きなのがずっと伝わってきて。
すぐにでも襲いたいぐらい大好きなのに「律が俺のことを好きになってくれるまでは…」と必死に耐え忍ぶ姿がとても健気です。
あともふもふの耳と尻尾の描写が本当に可愛い。わたあめ。
対して、受の律は亜威に対してだけツンデレ系。
律も亜威のことが大好きなのに、言葉に出して伝えられなくて。
亜威に「俺のこと好きになって」と懇願される度に、心の中で《もう好きなのに》ともどかしい思いをするような子。
律が素直に打ち明けられないのには理由があり、「これを明かしたら亜威のお嫁さんではいられなくなるのでは…?」という不安からこそです。
そんなもどかしい2人に、オメガバース作品定番の発情期がやってきます。
発情期=律が素直になれる時期。
本能と愛のままに亜威を求める律、
律に求められ律を抱ける喜びの中でαの本能を呼び起こされる亜威。
Hシーンはとても濃厚で甘く大満足でした。
Ωの巣作りシーンが好きなのでその描写もあったのも好きなポイント。
本当に大好きな1冊なので、早く続編発売しないかなあと心待ちにしています。
個人的に、誤解が誤解を呼び・・・みたいなお話が大好きだったりします。
もう完全に両思いの二人がですね、この誤解により自分の片思いだと思い込んで、互いにジタバタしてるのが楽しくて仕方ないと言いますか。
相手を思いやって行動すればするほど、ズレてくのにニヤニヤしちゃうと言いますか。
これ、本人達が至って真剣だからこそ面白いんですよ。
だって、それがバカップルの痴話喧嘩でしか無い事が、こちらには丸分かりですしね。
と、こちら、超甘々で可愛いオメガバースになります。
何だろう・・・。
言うなれば、もう延々と、バカップルのノロケに付き合うようなお話ですかね。
でも、個人的には、こういうお花畑カップルが大好物なんですよ~。
そんなワケで、めちゃくちゃ楽しく読めました。
内容ですが、お隣の大狼家で獣人・亜威(α)×高垣家で人間・律(Ω)による、誤解による二人のズレが楽しい花嫁ものです。
アルファ一族の後継者として育てられながら、17でヒートを起こしてオメガだと判明した律。
彼がオメガの運命に従い、顔も知らない獣人のアルファに嫁ぐと言う所からお話はスタート。
実は、人間と獣人は過去に敵対関係にあり、和平の象徴として名家出身でオメガである律は、獣人のアルファに嫁がなければならないんですね。
で、いざ結婚式当日に花婿の顔を見ると、なんとそれは、祖父同士から犬猿の仲であるお隣さん・大狼家の若様である亜威。
なんと亜威は、結婚するまで律と会えないだけで、二人はラブラブ両思いだと勘違いしていて・・・と言うものです。
で、まずこちら、キモになるのが二人の誤解によるズレでしょうか。
二人は元々幼い頃に、周囲には秘密で交流を持っていたんですね。
モフモフが大好きな律がですね、塀の穴越しに亜威の尻尾をモフらせて貰うと言う関係で。
しかし律にヒートが起こりオメガだと分かると、彼は大切な「姫」として屋敷奥深くに保護されてしまった・・・。
また、そのヒート時に居合わせた亜威がですね、アルファでありながら律を襲う事もうなじを噛む事も無かった点から、律は自分が求められていないと思った・・・。
そして、自分の役割を果たす為に、家が選んだ獣人に嫁ぐ決意をした。
こちらですね、誤解が誤解を呼ぶと言いますか、色んな誤解が複雑に絡まりあって、気の毒ながら面白い事になっちゃってるんですよ。
そもそも亜威ですが、幼い頃から律が運命の番だと気付き、一途に想い続けて来てるんですよ。
会えなくなってからは毎日毎日欠かさず手紙を書き、「律と結婚したければ」と高垣家から出された108にもわたる項目を懸命にクリア。
手紙は律を猫可愛がりしている祖父に握り潰され、そもそも求婚の事実すら律には知らされて無い事を知らずに。
で、自分達は会えないだけでラブラブだと思ってる。
かわいそう・・・。
マジでかわいそう・・・。
いや、本人(の頭)はおめでたいんだけど、気の毒過ぎて涙が出ちゃうレベルですよ。
とまぁ、こんな感じでですね、最初から二人の間には大きな齟齬があるんですね。
で、ここから、結婚式当日の律の反応で、自分の一人芝居だと気付く亜威。
これ、凄いのが、それでも亜威がへこたれない事だったりして。
「とりあえず結婚出来たんだから、これから好きになって貰えばいい」みたいな。
そう、彼は、律がとにかく好きで好きで仕方ない超ワンコ攻め。
まぁそんなワケで、自分を好きになって貰おうと奮闘する溺愛攻めに、とっくに好きだけど「ヒート時にうなじを噛んでくれなかった」と言う不安から、素直になれないツンデレ受けとの、果てしなくノロケっぽい日常が延々と!
いや~、本人達が至って真剣なだけに、もう「何だ、このバカップル」って感想しか出てこないんですけど。
また、亜威の「律、好き好きオーラ」だったり「律、好き好き攻撃」がハンパないんですよ~。
よくこれで、律は「運命の番じゃ無いのでは」と不安になれるよなぁ、と。
はたから見てると、完全にバカップルの痴話喧嘩ですがな。
あと、個人的に萌えまくったのが「巣作り」になります。
発情期前の律がですね、半覚醒みたいな状態で、亜威の服とか掻き集めて巣作りを始めるんですよ!
普段は素直なれない律の、亜威に対する深い愛情がだだ漏れなんですよ!!
可愛すぎて悶絶なんですよ!!!
ついでに、オメガバなんですけど、オメガは大切に扱われと終始優しい雰囲気です。
律も、家族から、旦那から、そして旦那の家族から、皆に愛されまくってます。
痛い展開はゼロです。
嫁ぐ時だって、「いやじゃ~、律はずっとわしと暮らすんじゃ~」と、おじいちゃん号泣ですしね。
いや本当、可愛い作品ですよ。
表紙買い。水瀬先生安定のぶっちぎりもっふもふ。モフ以外に萌えたかと言われると?だったので萌より萌2にしました。みろくことこ先生の挿絵も最高に素晴らしい本編210P弱+あとがき。しっぽ欲しい。
まさかの自宅(大豪邸)大広間の祝言シーンからスタート。弟は「顔も名前も分からない相手と結婚するのは反対だ、今ならまだ間に合う」と説得しようとしていますが、アルファ一族の突然変異でオメガとして生まれた律は一族のため、獣人のアルファに嫁ぐのだと固く決意しています。いざ大広間で婿殿に対面してみると、それはお隣に住む幼い頃からの知り合いの亜威で・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
攻め家の執事(羊沢、爆笑キャラ)、受けの家族、受けの主治医(つっこみ要員)等々。サブキャラがきゃっきゃと読者の代わりにめっちゃツっこんでくれるので楽しいです。
** 楽しかったところ
お話は長い間思いあっていたけど、爺様同士が犬猿の仲だったためにすれ違っていた二人のすったもんだと言う王道なのですが。
攻めのもっふもふのしっぽとわんこっぷりが素晴らしい。嫁となった受けが頑張って作った卵焼きの試作品を、自分より先に他の人が食べたと知った瞬間の反応や、初めて受けに会った時まんま、にぱーと笑っていそうな性格が大好きです。
またそのしっぽに執着しまくる受けも面白い。幼い頃に出会った攻めのしっぽに憧れるあまり、自分でわたあめ作って代替品とするし、初夜はしっぽにモフモフしたまんま寝落ちするし、攻めの服を集めて巣作りするし。この巣づくりの記載好きです。好きな人の匂いにくるまれてるのって、めっちゃ幸せになるんですよね。いいなあ・・・
お話自体はするっと読んでしまったのですが、もふもふ爆笑話を読みたい時にはめっちゃおススメです。最初に書いたとおり、みろくことこ先生の挿絵もめちゃくちゃ良いです!もふもふ万歳\(^o^)/。