イラスト入り
スペック高めの社長はクマ! !
この作家さんの作品、特にモフモフ系が好きなのですが、今回はプラス溺愛もの。この変態フェチが入った溺愛ぶりが個人的にかなりツボで、とっても楽しく読めました。まぁただ、印象としては「溺愛」より「変態」が先にくる作品であります(;^_^A
内容です。
就活中の大学生・美都は、ひょんなキッカケから超高級ハチミツブランドの社長・神居に雇って貰える事に。インターンとして職場に通い始めるものの、幼い頃の経験からクマ恐怖症の美都は、会社のキャラクター「クマ執事」に近寄る事が出来ず業務に支障をきたしかねない事態に。そこで、神居の協力のもと、クマ恐怖症の克服に向けて特訓する事に-・・というものです。
あらすじにもある通り、実は神居はクマに変化する一族のトップであり、美都自身は気付いてないものの、幼い頃の彼と面識があります。初恋再会ものでもあるんですね。美都がクマ恐怖症になった原因のクマが、神居だったりします。これには実は色んな誤解があったりするのですが、一応そのへんはネタバレなしで。
この神居ですが、カリスマ社長であり、懐の広い紳士でもあります。しかしですね、あるかなりな変態フェチ的嗜好を持ってるんです。それは、ハチミツをペロペロ舐める姿に、異常に興奮する事!偶然店に訪れた美都が、ハチミツを試食する事になるのですが、その姿にカッと目を見開き視姦状態。一応、そのフェチを隠そうとはしてるようですが、ちっとも隠せておらず、「なんか怖い・・・」と美都におびえられたりしてます。
この部分が個人的に萌えまくったのですが、「クマ恐怖症の克服に協力するよ」とかなんとか言いつつ、やたらと美都にハチミツを舐めさせようとします。そして、その様子を息を荒くしてギラギラした目で凝視!
また、やや天然の入った美都が、微妙に疑問を感じたりしつつも、素直に信じ込んで無防備にハチミツをペロペロやってるのが萌える・・・!!
端からみたら、どう考えたってハチミツプレイじゃん!!て所でしょうか。
そして更に萌える部分なのですが、神居のフェチぶりが万人に発揮されるワケでは無く、美都限定である事。これには二人の過去での出会いが由来して来ます。美都はクマ恐怖症になり、神居はフェチ開眼てトコでしょうか。この過去の出来事がなかなかの美談なのですが、そこで神居のフェチも芽生えたんだと思うと、笑えてきちゃったりもします。少々、神居には申し訳ない気もしますが(笑)
そんな強烈な攻めのみならず、美都も素直で頑張り屋、そして健気と、とても好感の持てるタイプでした。
あと、サブキャラの秋日。ほんわか、実は結構腹黒て感じの、こちらもいいキャラでした。彼は興奮した神居が美都に襲い掛かりそうになる前に制止して、神居を我に返らせるという重要な役目を担っております。
ちょっとした事件なんかも起こりますが、そんな感じの終始甘くて可愛らしいお話です。甘くて可愛いお話が好きな姐さん!ぜひ読んでみて下さい。
就活中の春原美都(受け)は、面接官の言葉に刺激されて訪れた高級蜂蜜専門店メドヴェーチで偶然出会った(実は再会らしい)メドヴェーチ社長・神居尊琉(攻め)に思いがけず内定を貰うことになります。インターンとして働くようになった美都は天職だとはりきって研修をうけるのですが、実は美都は昔のトラウマで熊恐怖症なのでした。メドヴェーチのマスコットキャラクター・クマ執事ですら怖いということを知った神居は熊恐怖症を克服するための特訓に付き合ってくれるようになります。
美都は伝説の蜂蜜採取人だった今は亡き祖父の蜂蜜が大好きでした。
4兄弟の長男ですが、養子に入った父親の連れ子という微妙な立場にいます。
父親はじめ義母に二人の弟と妹との家族仲はとても良いのですが、土地持ちあった祖父の遺産相続の心配をする親戚の手前、今は家族と距離をとっています。
美都は過去に2度熊に襲われたことがあり、熊恐怖症になりました。ぬいぐるみでさえ怖いので、巨大なクマ執事は恐怖の対象です。
入社するなら克服しなければと付き合ってくれるという神居に甘えて特訓をしてもらうことになります。
実は、熊に襲われたというのも幼い美都の完全な勘違いで、熊にとってはほんとうに気の毒な話でした。
そして、予想通りその熊とは神居の変化した姿なのでした。
そんな中、手柄をたてようとする専務による買収計画が持ち上がります。
メドヴェーチの最高級蜂蜜は美都の実家所有の山で咲く幻の花がもとになっていたからです。買収に反対する美都の父親が神居も同類だと誤解し二人に危機が・・・
自由に動けない神居と美都たちは秘書の朝日の協力のもと、専務の計画を阻止しようと奮闘します。
この方のモフモフは大好きで全部読んでいますが、今回はモフモフ具合はちょっと少な目でした。その代わり蜂蜜プレイで甘々です。
熊恐怖症を克服するためのレッスンでは蜂蜜たっぷりプレイが延々続きます。蜂蜜は好きですが、たっぷりすぎて胸焼けしそうな甘さ(両方の意味で)です。
蜂蜜プレイはそれだけで神居の理性を攻撃するものですが(とはいえ率先してやっているのは神居本人)、美都は天然なので、それ以上に神居を煽っています。
常に傍にいる朝日が目を光らせてないと危ないことこの上ないです。いつ理性が崩壊するかとどきどきしました。
そして、美都の天然具合には笑わされました。食事に誘ってもスルーしたり、自分からクマ執事に触りに行って「ギャー」ってなったり、「食べてしまいたい」と言われて自分が持ってる蜂蜜漬けと勘違いして「食べてください!」と宣言したりと、ニヤニヤし通しでした。
秘書で神居の甥の朝日がとてもいい味出してます。どんな状況でも拍子抜けするくらいゆったりとした口調で対処し、興奮して襲いかかりそうな神居の勢いを削いだり、パニックになっている美都を落ち着かせたりほんわかした雰囲気に似合わずとても頼りになる人でした。
そして、メドヴェーチの社員も皆とてもいい人で気持ちよかったです。仕事に誇りをもち、心に余裕があるからこそ顧客に対しても最大限のおもてなしを心掛けられているんだと思います。こんな会社があったら働きたいです。
買収しようとした専務も根っからの悪い人ではなかったようですが、勝手したことに対して何もお咎めがなかったのはちょっともやっとしました。最終的に二人のことを一番に賛成する立場になった(ならざるをえなかったともいう)とはいえ少しはペナルティがあるべきだと思ったのですが。
そして、幼い美都に一目惚れし欲情した神居が逃げ帰った理性は偉いと思います
が、それを封印してしまって思い出さないようにしようとしたのはちょっと残念だったな。再会して再び一目惚れしたというのもいいですが、私としては、美都が成人するのを待って口説きに行くつもりだったという設定だったらもっと萌えたと思います。
イラストもとても美麗でした。
神居は迫力のあるイケメンだったし、熊化してもイケ熊っぷりを披露してくれましたし、美都は美人さんだし。惜しむらくは美都が仕事をしている間ずっと着ていたはずのタキシード姿が見れなかったことだけです。
購入前にさっとレビューに目を通して記憶に残ったのが「ぺろぺろ」「変態」という文字。
表紙のスーツイケメンが、ペロペロ変態だなんて素敵!と思ってポチッてみました。
で、読んでみたらやっぱり攻めが変。
受けが試食で蜂蜜をペロリと舐めると、それを見た攻めの目がカッ!と見開いたり、「こぐまのぺろぺろフェチ」とか言い出して……なんなの?この攻め……状態でなんか笑えます。
「こぐまのぺろぺろフェチ」って意味わかんないんだけど、こぐまちゃんが蜂蜜をペロペロしてる姿に萌えるらしいんですね、攻めは。
そこには、とある理由が隠されているんだけど。
仕事もプライベートでも文句なしのパーフェクトなのに、何かと蜂蜜をペロペロさせたくてやや前のめり気味になってる攻め。
はたから見れば完全に暴走ぎみな攻めに若干戸惑いつつも、素直な子なのでペロペロしちゃう受け。
それをマイペースにぶった切る秘書。
この三人の構図が面白かった。
なんせ「ぺろぺろ」なのでもっとエロエロ路線になるのかと思いきや、案外ピュアな印象です。
攻めの棒に蜂蜜垂らしてペロペロ要求みたいな露骨なエロ描写はないんだけど、「クマ恐怖症を治すために」と社内で蜂蜜まみれの指やら手を舐めさせている姿には、秘書の秋日じゃないけど「ちょっと〜そこのお二人さん、なにやってるんですか〜、おかしいとは思わないんですか〜」とツッコミたくなります。
楽しく読めたので、ちょいおまけして萌萌で。
ーーー
超高級蜂蜜専門店が舞台なので、蜂蜜がいっぱい出てきます。
蜂蜜って花によって本当に味が全然違うんですよね。
(はちみつテイスティングセットでググるといくつかヒットするので、取り寄せて食べ比べてみると楽しいです。)
ブルーベリーのはちみつが作中に出てきて、あ!ブルーベリーのはちみつって食べたことない!と気づいたので今度、取り寄せてみようと思います。
(試しにベランダのブルーベリーの花を摘んで舐めてみたら甘かった!!)
もふもふ保育園のお話が大好きだった先生。
今回どうしようかなと書店でつい手にとって裏表紙を見た瞬間にレジへ。
カラー口絵が裏表紙にあるのですが、胸がきゅーってするキスシーン♡(着衣)
Ciel先生の挿絵は相変わらず、やばいです。
お話はあまーいテイストで色っぽいシーンともふもふは少な目です。
本編250Pほど+水瀬先生のあとがき で、BLあまり読んでない方も
安心して読めると思います。
女子がちびっと出てきますが、地雷というのもおこがましい という程度で
全く気になりません。
それより、私は、ムカデより蜘蛛より〇キブ〇ちゃんより、何より蜂が嫌い。
そんな方には少し気が遠くなりそうなシーンがあるのでご留意ください。
2回目はそこ、読めないです、私・・・・
超高級蜂蜜店「メドヴェーチ」のブースで、はちみつをテイスティングさせて
もらっているところが冒頭のシーン。その蜂蜜は、伝説の蜂蜜職人だった祖父のものを彷彿とさせる味で思わず涙ぐんだところ、目の前に白いハンカチが差し出され・・・とお話は始まります。
登場人物
攻め:メドヴェーチ社長。超イケメンだが、うっかりすると変態ぽい(笑)
受け:就職活動中の大学4年生。しっかりもの、頑張り屋。
秋日:攻めの秘書。ほんわりゆったりで、和ませキャラ。
攻め親族、受け家族、攻め会社社員等々、割合多し。
***** 以下はよりネタばれ
色っぽいシーンは少ない方だと思うのですが
指などをぺろぺろぺろぺろ舐めてるシーンが印象深く、蜂蜜に関する記載も
手伝って、ゲロ甘なお話に感じます(笑)
受けさんはちっともスレてないですし、
攻めさんはちょっと変態じみているように思いますが、
基本的なスペックはスパダリです。
再会もので攻めは最初っから受けに執着していて、
ある事件によりラブラブになり、家族とも良好な関係になり
めでたしめでたし な一冊です。
攻めさんがちょっと変態じみているところと、攻め秘書がつけつけ言うタイプ
であるところは大好きなパターンなのですが、
受けが無色透明、純粋なうぶうぶちゃんに感じられて、
少し物足りなく感じました。単なる好みの問題だと思います。
あと、もう少しクマによるモフシーンが多いと嬉しかったかな。
耳付き挿絵も表紙だけだったので、少し残念でした。
それで評価は萌 です。しかしまあ、はちみつ記載の美味しそうなこと。
明朝は絶対スコーン食べよう。