電子限定描き下ろし付き
会川さんは好き作家さんなので作品を見かけたら買うようにしています。
サオダケ~が好きだったのですが、その後なんとなく違うなあという作品が続く中、久々のこれぞ会川先生!(当社比)というマンガに巡り会いました。
お互いが好きになる課程がごく自然に描かれる、優しい雰囲気が大好きです。
親が社長で悠々自適な大学生活を送っていた輝。突然会社の倒産で、これまで済んでいた豪華なマンションからぼろアポート(タイトルのプレミアムマンション!)に移り住むことになります。
そこにいる面々は個性的な人ばかり(といっても探偵の篠崎さんぐらいしか出てきませんが。。)。
隣人となった王子ひかる(名前!)は、さえない風貌ながら同じ大学の同級生で、何やら発明ばかりしているちょっと変な人。
爆発で壁に穴が空いたりと散々ではありますが、お互いに最初から相手を尊重して、踏み込み過ぎず隣人づきあいを始めるところが良い。
恋が始まる時ってこんな感じかな、という気がします。
なかなか暮らしのレベルを落とすのは難しいところ、複雑な心境の輝を支えたのは朴訥としながらも優しい王子でした。
派手さはないかもしれないけど、ずっと幸せでいてほしいカップルです。
表紙のイメージを裏切らない、ほのぼので優しいお話です。
言葉では表現できない、絵で描写されている2人の間の空気感が独特でした。
これは読まないと味わえない感覚だと思います。
個人的にツボだったのは、攻めのギャップ。
一見すると地味な研究おバカという感じなんですが、計算していないスパダリの片鱗の覗かせます。そうかと思えば抜けていたり可愛かったり...
そこが萌えポイントでした。
2人の出会いのきっかけは、研究の途中に攻めが壁をぶち抜いたことから。
穴に布を張り付けて応急処置を施したのですが、カーテンのようにめくることができるという...
なぜ四隅を止めなかったのかと笑ってしまいました。
だってめくることができるなら、覗いてみたくなってしまうものでしょう。
穴から覗けることにより、攻めのひどい生活っぷりを目の当たりにした受けは、そんな彼を食事面でお世話するようになります。
攻めの食生活が怖いんです。消化器官はどうなっているんだろう、と純粋に疑問を持ちました。
一緒にご飯を食べることにより、2人は一気に距離が縮まることになります。
ご飯効果は絶大。
恋愛的なきっかけは明確に描写されていませんが、空気感で読ませてくれます。
そしてそのまま濡れ場へ。
このときの攻めのギャップがまたすごい。勝手にDTだと思ってました。ごめんなさい。
精神的にはスパダリですが、生活能力は低い攻め。読んでいくたびにいろいろな魅力が見られます。
それぞれが苦手なところを補えるカップルなんだな~と思いました。
劇的な展開はありませんが、ほのぼのとしたBLが読みたいときにおすすめです。
個人的にはカバー裏のイラストがお気に入りなので、ぜひ読んでみてください。
裕福で苦労知らずだった輝が、父親の会社の倒産で夜景が見える豪華なマンションからボロアパート住まいをする事に…というところから始まるお話。
この輝がいい子なんですよね。
なんでこのオレが!みたいな腐り方はせず、元々お料理が趣味だったこともありせっせと自炊をしたり、バイトを始めたりする。
そして隣人の王子は発明オタクで、今までの輝とはありとあらゆる意味で「層が違う」タイプ。
「ここに引っ越してこなけりゃ絶対関わらないタイプ」だとは思うものの、だからといって見下したり、邪険にしたりしないんですよね。
ただあまりにもタイプが異なる二人なので、一体どこで恋愛感情目覚めちゃうんだろう??と不安になりました。
そのくらい途中までラブの香りはしないんですよね。
だから、エッチなしでも良かったなぁと思ってしまいました。
途中で一気に恋愛になって、フツーにエッチしちゃってるので、あらあら、もうこんなエッチしちゃって……!みたいな気持ちになるというか、なんか読んでて照れてしまった。
王子が言う「一之江くんがいつも楽しそうにキラキラして見えたのは、別に恵まれた環境にいたからというわけではなかった」というところが好き。
私が読んでて、輝のいいなーと思っていたところと王子が好きになった理由がドンピシャ重なってるここで王子と手を取り合って頷きたい気持ちになりました。
ほのぼのとしみじみといい話でした。
星の丘プレミアムマンション…って。
どんなセレブな億ションかと思いきや。超ボロいアパートなのね。
主人公の一之江は父親が社長さんでこれまでは贅沢な暮らしをしてきた。だけど会社が倒産していきなり転落しちゃうわけ。
それでこのボロアパートに引っ越してきてすごいカルチャーショックを受けるわけだけど、隣に住んでいた同じ大学の男子・王子ひかると知り合って…っていうお話。
まあBLですから。2人が恋人になるわけだけど。
今までの生活だったら絶対に接点のなかった2人が、っていうその流れがね、この作品のキモ。
主人公の一之江は元金持ちのお坊ちゃん。だけど、彼は「金持ち病」的なものはなくて隣人の王子や彼のオタクな友人たちを下に見たりはしない。
それに彼の両親も倒産した後は次に向かって行動してるし、要は登場人物みんないい人なんですよね。だから読後感も爽やか。
また、一之江はもちろん王子の方もゲイ設定無いんだけど、自然にお互い好きになってあまり葛藤は無い。そこは作品によってはえ〜?と感じる時もあるけれど、本作の場合はほのぼのしくて、21世紀の空気感はコレかという気にさせられる。
そんな感じなので私的にはHシーンは無くてもイケたかな〜と感じたけど…
特に描き下ろしでの王子はオスみが漂ってて、ちょっとドキドキした。
謎の中毒性で、読了後何回も読み返しています。
こちらの作者さまの作品はこれが初読みですが、ちょっと青年(少年?)漫画風の作画ですね、篠崎さんのキャラとか。
私は好きな感じでした。
不自由なく裕福に育ってきた一之江が、父親の会社の倒産によってボロアパートへの引っ越しを余儀なくされ、隣人となった王子(名前です)と交流を深めていくお話です。
ただの隣人だった王子が特別な存在になっていく様が日常系のちょっとギャグ風味なストーリーに絡んでくるのがたまりません。
セリフの無いページが結構あるのですが(初キスのシーン)、まるまる3ページ、無言で。
気がつくと、息を止めて読んでいました!
読み返すたびに、あーこれいいかも→めっちゃいい!と印象が良くなる不思議…。この感覚はあまり経験がありません。
作者買いをする作家さんリストにまた一人、会川フゥさんが追加されました♡