電子限定かきおろし漫画付
弟溺愛の晴久が、ある日弟に”彼氏”がいることを知り、相手の事を問いただすために担任の三津原に会いに行き、そこで三津原も同性愛者だと知る。
晴久に告白し何かとデートのお誘いをしてくる三津原に絆されつつあったある日、三津原が晴久と街にいるところを生徒に写真撮られ学校中に写真が出回る。
その写真が晴久とキスをしているように見えたことで噂になり校長室にまで呼ばれる三津原。。。
三津原が、昔家族にカミングアウトしたことでずっと家族から否定され続けていて、部活でも大会で負けた際に仲間たちから攻め立てられ、心がギリギリだったところを同じ大会で対戦した晴久に助けられた過去がありずっと片想いしていた・・・のが胸キュンでした!!
でも、弟の三者面談で再会した晴久は三津原の事を覚えていなかったけど、仲良くなった後にふいに三津原の事を思い出した際、思い出して貰えたことに喜ぶ三津原の顔がもぉ天使のようにかわいくて尊かったです!!!
三津原の表情が本当にどれも可愛くて切ない表情もそれはまたそれで可愛くてとにかくたまりませんでした!
「ブラコン」というのは、実に需要があるものだなぁ、とほくそ笑む。
高校の時、他校に通う兄に毎日迎えに来てもらっている子がいて、「ブラコン過ぎ‼︎ヤバくない?」などと私たちはヒソヒソ話していたものだが。実のところは羨ましかったのだと思う。
それ程までにそれは甘美な響きを伴う。BLにおいては、ブラコン高じて そのままくっ付いちゃったり、 ブラコン卒業して自分の恋に目覚めるなどという定型文があって。本作は後者の方だ。
ガチ兄弟である晴久は、両親が海外移住してからというもの、親代りとしても弟の幸成を愛している。
なので、高校の三者面談にも行く。幸成の担任が自分と同じ世代の若い教師だと知って、こんな若造に大切な弟を預けて大丈夫なのか⁈と息巻く晴久。しかし、弟が慕っているようなので、渋々納得せざるを得ない。しかも兄弟だけで過ごしているという家庭の事情もあるだろうからと、相談に乗ると申し出られ、学校での弟の動向をも知りたい晴久は、担任の先生と連絡を取り合う様になって行く…。
担任の三津原が、何やら事情があるようで。ちょっとしたドキハラ感を伴って展開していきます。
三津原は、いつから晴久を意識していたのか?徐々に明かされていく、その思いとは。
木下ネリ先生にとって、初めての丸っと表題作だということで、気持ちが近付いて行く様子が丁寧に描かれています。特に三津原は、晴久に自分を意識して貰いたいからと、最初から結構強引なんですが、「一方的に奪うキスは、後悔と虚しさしか残らないから。」って、ちゃんと分かっていて。
でも鈍過ぎる晴久にはそれくらいじゃないとダメっていうか、晴久の表情に煽られるところもあるので。仕方ない‼︎っていう。その辺の表情は、さすがネリ先生‼︎ 切れ長の目の淵の色っぽさは堪りません。そんな顔されて、我慢してる三津原の顔もまた、堪りません‼︎
ジッレジレ、モッダモダ。晴久も弟以外にこんなに自分の心を締めている気持ちにやっと気付く。
それより、晴久が大切な大切な弟が男と致そうとしている現場を見て、慌てちゃう‼︎ というシーンがあるのですが、それを相談された三津原は、自身がゲイだという事もあって。「男同士だっていいじゃないですか‼︎」と、逆ギレるんですよね。いや、フツーに受験生だし、男女交際でもそりゃ心配するわな‼︎っていう。そこ何かすり替えられた様な感じが気になりました。自分は偏見無いけど、社会が偏見あるだろうから心配なんだよ、と晴久も伝えるのですが、いやそこは「受験生だから!」でいいと思う。
その上、晴久が何となく弟離れして三津原と付き合うものだから、まだ高校生なのに弟も恋人と自由に過ごしているっていう。担任としては、「二人ともちゃんとした生徒」らしいんだが、卒業までは節度ある交際を頼みますよ、そこは。なんてね。
弟たちの話にはそんなに触れられ無かったので、スピンオフになりそうだなぁ。
最近は、スピンオフ商法だらけだものね。
年の離れたかわいい弟の幸成が大切すぎる、
重度のブラコン晴久。
幸成の高校2年という大事な時期の担任、
三津原先生へ若すぎるという理由で突っかかる。
幸成が同性と付き合っていることがわかり、
相手を教えろと三津原先生に詰め寄る…
とんだ暴走ブラコンお兄さんかとハラハラしましたが。
なんというか、根本はめちゃくちゃいい人だし、
いいお兄さんなんだと思います。
幸成、いい子に成長していますし。
なので、反発する割に自分に好意を示してくる
三津原先生の態度に結構すんなり順応してしまう
ほだされやすさにはちょいちょい引っかかりましたが
幸成一筋で生きてきて、自分の気持ちは
後回しにしてきたゆえなんだろうなあ〜と。
晴久に再会して抱えていた長年の想いを抑えられない
三津原先生、気持ちは分かりますが
職員室、居酒屋(半個室)、街中(未遂)でキスをしてしまう
軽率ぶりはマイナスです(苦笑)。
が、だだ漏れの晴久好きオーラがかわいかったので
プラマイ…プラス。
そんな積極的な三津原先生へ抱いた初めての感情に
振り回されて戸惑ってしまう晴久は最初の勢いが
嘘のようで微笑ましかったです。
えっちはあっさりめ。さらには晴久がかなりさらっと
受け入れていて、兄気質の包容力発揮してるなあと
思いました。
両親の海外移住で可愛い弟・幸成の世話を焼き続けてきたサラリーマン晴久ですが、落ち着きのなさっぷりが社会人として心配になりました(笑)
高校生の幸成の担任・三津原が自分より年下だけれど、連絡を取り合うようになっていた矢先、早く帰宅した晴久は幸成と男が一緒にいるところ(事後?事前?)を目撃して、怒りで三津原に詰め寄ります。
てっきり可愛い弟に虫がついたことが気に入らないんだとばかり思っていたのですが、三津原に突然キスされて同性愛者だとカミングアウトされた後の晴久がそれまでの流れとは違っていきなり理解ある感じでちょっと違和感は感じたものの、実は面識があったことを匂わす三津原に想いを告白される急展開?な第一話でした。
そんな感じだったので、このお兄ちゃんにはあんまり肩入れ?できないかなぁなんて思っていたのですが、三津原に調子を狂わされるうちに変わってゆく晴久が可愛くなってきました(笑)
三津原への気持ちがわからないままで「宿題」を出されて戸惑う晴久でしたが、三津原が自分にキスをしようとしたところを生徒に撮られたことで学校で騒ぎになってしまったことを幸成から教えられ、思わず三津原の部屋を訪ねた彼はそこでようやく自分の気持ちを自覚させられます。
そこから付き合うことになった二人のやりとりは微笑ましくて、学校で生徒に自分のことを話した三津原が結果的に落ち着けてホッとしました。
描き下ろしは本編での初挿入シーンの続きが。
先のことを語り合うふたりの姿にほっこりしました(^^)
弟一筋17年のブラコンをこじらせた兄・晴久が、弟の担任教師とひょんなことから親しくなります。しかし実は教師・三津原は高校時代の知り合いで晴久に片思いしていた同性愛者でした・・・
弟一筋で生きてきた兄が、弟に同性の恋人がいることを知ってから、弟の教師の三津原に相談しているうちに迫られ絆されていきます。中盤、学校の生徒にバレたりとハラハラな展開もありましたが、ふたりともが徐々に自身の幸せのことを考えられるようになっていってこちらまで幸せになりました。弟カップルの話もよみたい・・・