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表題作青の蕾

逢坂理恩 高校生~社会人,昌己とルームシェア中
鴫村昌己 高校生~社会人,理恩とルームシェア中

その他の収録作品

  • One year later(描き下ろし)

あらすじ

隣で眠るお前が誰のものにもならなければいい─…鴫村昌己と逢坂理恩は高校からの付き合いだ。
硬派な昌己と軟派な理恩。対照的な二人だったが、高校卒業後からルームシェアを続け、社会人になった今も友人兼同居人として隣にいる。
互いを意識しながら、確かな言葉はどちらも口にしないまま。
そうして、長い間、彼らは危うい均衡を保ってきたのだが……?

作品情報

作品名
青の蕾
著者
ツノナツメ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813032236
3.5

(75)

(13)

萌々

(28)

(24)

中立

(9)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
258
評価数
75
平均
3.5 / 5
神率
17.3%

レビュー投稿数12

このビジュアルで健気受けなのがいい

好きだけど、絶対に言わない。
友達のままならば、いつまでもずっとそばにいられるはず。

この手の、片思いを引きずる系のお話は好物。
高校時代からずっと片思いし続けている鴫村がクールな硬派で、極々たまにみせる恋心の欠片みたいなのがゾクっとするし、
鴫村に片思いされているのを気付きながらも、そんな素振りは見せずに一緒に住んでいる理恩の、鴫村に対する態度が傲慢過ぎたり、無遠慮過ぎたりしない、絶妙な加減がいい。
とにかく、この鴫村の、このビジュアルで、受けでかわいくなっちゃうところが特にいい。

6

固い蕾もはらはら開くんですよ!

ふ~読了しました。高校で出会ってから長く時間をかけて繫がる…そこに至るまでは、なんというか、
ぐわっと二人を透明な壁が覆っているみたいでした。

近いんだけど、二人は互いの深い部分には踏み込めないんですよね~

昌巳は、早くから理恩に対する気持ちを自覚していて、叶えられない想いと見切って、それでも理恩の側に居ることを選びます。

う~なんか辛すぎるよね。
理恩は、理恩で、群れない昌巳の特別を感じ取っていてさ。さらっと、特別を匂わす。

でもね、結局、どちらにとっても特別で、得がたくて、ちょっと考えると、ずくんっとする疼きが存在してるんだわ。


昌巳は、理恩から離れようとするんだけど、理恩は離せない。

もう、ちょっとした刺激で蕾ははらはらと、開ききってしまう!


あ~不器用過ぎだよ!


でも、一度開きはじめると、蕾は咲くしかないんですよね!

理恩と昌巳は、どちらも開いて互いの気持ちを認識しました!ちゃんとカラダと心が繫がるえっちをしますね!

まず蕾のまましおれなくてよかったよ…

長く時間をかけた分、互いを知っている。
そんな理恩と昌巳が幸せに過ごしてくれるとよろしいかと。

5

強面受けが可愛い

強面の昌己が受けでした。
昌己が高校時代に彼女を短期間で変えていたのは、深い関係になる前に別れていたからなのかと考えると滾りました。

理恩もちゃら男で元カノ大好きのようで、昌己に執着していました。2人は長い間両片想いだったと思います。今の関係を壊して離れるのが、嫌なだけだった気がします。

昌己の転勤の辞令を機に2人の関係は変わりました。あんな男らしい昌己を組み敷いて抱くのだから、理恩の本気度が分かるようです。

昌己の引越し先に理恩が現れて思いを伝えて2人は恋人同士になりました。

抱かれる昌己がとても色っぽかったです。

2

10年経って綻んだ青い蕾

初めて読んだツノナツメ先生の作品です。
ツノナツメ先生は絵が綺麗で、コマ割りがスッキリしていて読みやすいです。

高校生→社会人 逢坂 理恩くんと高校生→社会人 鴫村 昌己くんのお話。

2人の出会いは高校1年生。
クラスが違う理恩くんと昌己くんが廊下でぶつかったことがきっかけでした。
自分とはタイプが異なる硬派な昌己くんに興味を持ち、理恩くんから話しかけました。
高校2年生では、同じクラスになり、いつも隣にいるのが当たり前になりました。
理恩くんには中学から付き合っている他校の彼女がいます。
一方、昌己くんは、誰と付き合っても長続きしません。
昌己くんは、理恩くんのことが好きでした。
でも、理恩くんには大切にしている彼女がいます。
昌己くんは、自分の気持ちを一生言わずに、いつか終わらせようと考えていました。
「言うつもりねーんだ 一生」
でも、理恩くんは、昌己くんの気持ちに気が付いていたのです。

社会人になり、2人はルームシェアをしています。
理恩くんはずっと付き合っていた彼女と別れていました。
それでも、昌己くんは、この関係を壊さないように、なくさないように、気持ちを隠し続けます。
ある日、ちょっとしたことから、ルームシェアを解消しようとした昌己くんを、理恩くんが押し倒し…。

理恩くんを好きだけど、大切にしている彼女がいるから気持ちは伝えない。
理恩くんが彼女と別れても、友人関係を壊したくないから気持ちは伝えない。

昌己くんの気持ちが切なすぎる(涙)
彼女と別れたからといって、自分の気持ちは伝えられないですよね。
理恩くんは、ゲイでもバイでもないから、拒否される可能性が高い。
下手したら、もう友人でもいられないかもしれない。
昌己くんが、何も告げずに終わりにしようとすることは、自然なことだったのでしょう。

理恩くんが彼女と別れた原因には、昌己くんの存在が少しはあったのか?
「進路が別れて自然とダメになった」と言っていましたが、個人的には、理恩くんの中に昌己くんの存在が少しはあったと思いたいです。
理恩くんは昌己くんの気持ちを知っていたのに、それでも傍にいるのは本当にずるいと思いました。
まさに「独占欲」ですね。
離れられないのは、昌己くんではなく、理恩くんの方でした。
昌己くんと向き合い「お前にぜんぶやるよ」のセリフが良かったです。
理恩くんの告白では、普段はクールな昌己くんが泣きそうだったので、こちらまでウルウルしました(泣)

Hシーンは、言葉も少なくシンプルな雰囲気ですが、2人の熱量が感じられました。
2人とも、可愛いくて、エロさもあるんですよ。
お気に入りは、理恩くんが昌己くんのおでこにキスをしている場面です。

描き下ろし『One year later』
関西に転勤していた昌己くんが東京に戻って来たお話です。
2人は同棲しています。

きっと、昌己くんの心の奥にずっと前から芽吹いていた青い蕾は綻んでいるでしょう。
昌己くんが、この先も理恩くんの傍にいられますように。

ツノナツメ先生は、繊細で丁寧な心理描写がお上手だと思いました。
こちらの作品の続編を希望している読者様も多いのでは?
同棲している2人のラブラブ♡イチャイチャが見たかったです(泣)

1

【健気受け】傍にいたいからこそ想いを告げない

高校時代の同級生の昌己と里恩の話。

高校時代から理恩に片思いしていた昌己とその片思いの相手である理恩は高校卒業後もルームシェアを続け、友人兼同居人として暮らしている。(友人兼同居人って強い……)

昌己は高校の頃からずっと理恩のことが好きでそれをずっと隠し続けていたが、とある出来事をきっかけに理恩は昌己から自分が好意を持たれていることに気づいてしまう。その時に理恩が抱いたのは嫌悪感でもなく、優越感。

しかし、理恩には中学から一途に付き合っている彼女がいた。周りから見てもお似合いといわれる理想のカップル。

だからこそ彼女のいる理恩にバレないようにひたすら気持ちを隠そうとしている昌己と昌己の好意に気づいていて優越感を抱きながらもそのことにはずっと触れようとしない理恩の友情と恋情の違いについて思い悩む関係性が最高でした。

ずっと一緒にいないから好きな人には想いを告げないと誓った昌己の決心から本当に理恩のことを大切にしているんだなというのが伝わってきました。

ずっと誰のものにもならないでほしい。そう思いながらも前に進むことが出来ない2人の関係性。


私はツノナツメ先生の描かれる普段は無表情で感情が顔に出ないタイプが笑ったり、照れた時の表情が大好きなんですが今回の昌己もそのようなタイプでひたすら可愛かった……

8

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