可愛いね セックスしたくなっちゃった ダメ?

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表題作蛍は明日死ぬ

浅田実篤,本の中の人物に恋する高校生
二宮奈央,浅田の好きな人物にソックリな高校生

その他の収録作品

  • 俺は明日恋をする
  • 描き下ろし

あらすじ

聴色の髪 赤いピアス 猫目で口元にホクロ──浅田は本の登場人物「蛍」に恋していた。
ある放課後、図書室で居眠りしていた浅田が目を覚ますと、恋い焦がれた「蛍」に似た人・二宮がいた。
二宮は、ちょっとビッチな「蛍」ままな行動をする。
「蛍」に似た二宮に心を奪われていく浅田だが、「二宮くん」については何も知らないことに気づいて……?

作品情報

作品名
蛍は明日死ぬ
著者
斉川冬 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813032243
4.1

(219)

(113)

萌々

(54)

(31)

中立

(11)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
25
得点
885
評価数
219
平均
4.1 / 5
神率
51.6%

レビュー投稿数25

すれ違いの魅せ方

すれ違いであり両片想いであり思い違いでもある
でもその発端となるきっかけがおもしろい!
この作品でしか表現されない演出方法がステキです
「図書室」って学生ならではの空気感があって好きだなぁ♪

見所は一途さ全開の受けさんのかわいらしさと
盲目の恋から目覚めた攻めさんの溺愛具合
この2つってBLの萌え所の醍醐味の代表格♡
ここに至るまでを分かっていながらもドキドキして読んで、
分かっていても「その時」が訪れるときゅ~んってしちゃう!
はぁ~いい萌を摂取させてもらえます!

こちらは番外編もあるので是非ご一緒に!おススメです

0

ネタバレレビューは後で読んでくださいね

今夜ベッドで待っていろ の作者様のデビューコミックスということで読み進めましたが、上記作とはかなり異なる雰囲気で最初はちょっと後悔もしました。

小説の中のヒロインにマジ恋するだなんて大正時代の文学青年かよー
としか思えない、浮世離れした設定なんですがまぁちょっと前の時代なら村上春樹のベストセラーとかならそういう読者もいたかもしれないと思い直しました。

で読み進めるうちにあの今夜ベッドで待っていろの同じ作者様なんだとだんだん違和感もなくなってきました。
ミステリアスな不可思議な霧のようなものが徐々に晴れてきて陽が差し込んでくるかのようです。
お話の謎の部分も明かされ、腑に落ちるのです。
上手いですね。
三角関係についても分かりますので是非読んでみてください。

0

受けが健気一途…。


浅田くん(攻め)は本の登場人物「蛍」に恋していた。
「蛍」は両親がくれた本の主人公で、
聴色の髪、赤いピアス、猫目で口元にホクロ、
ちょっとビッチで高校の先生と寝て、そのせいで女友達は少ない。
でも本当はすごく寂しがりという性格の女の子です。
浅田くんはそんな蛍を自分と同じだと思い強く惹かれています。
そして相手に蛍を求めすぎていつも振られます。

そんなある日図書館で寝てると起こされます。
聴色の髪、赤いピアス、猫目で口元にホクロのある男の子に。
その男の子を見て浅田くんはキスをして付き合って欲しいと言います。
普通なら初対面でキスされて告白されて付き合うなんて有り得ないのですが
なんと付き合ってもらうことが出来ます。
その相手が二宮くん(受け)なのですが
どうして付き合ったのか等は読むと全てわかります。

初体験の時もすごく慣れているような二宮くんなのですが
実際はすごく健気でここに至るまでの彼のお話を読むと
ほんとに浅田くんのことが大好きで
だからここまで…。と健気で泣きそうになりました。
(大事なことなので健気と2回言いました。)


途中で当て馬感のある大野くんが出てくるのですが
彼もすごく良い子で二宮くんが傷ついて欲しくないから
あえて浅田くんに酷いことを言います。
でも、彼が居たから「蛍」と浅田くんではなく
「二宮くん」と浅田くんがくっついたと私は思いました。
大野くんと二宮くんのお話も大野くん視点であるのですが
これもこれですごく切なかったです。


二宮くんも健気だし、大野くんも健気なので
健気な人が好きな方には是非読んでもらいたいです。

0

驚きはない

高評価と、ネタバレなく読んで!とのレビュー多数だったので、ワクワクして購入。

攻め・受けどちらも高校生らしく可愛い。ですが、ストーリー的にあまり納得出来るものではなかったです。うーん、キャラの思考についていけない・・・私がBBAだからかもしれません。
終盤のキモ、ネタバレというほどのことでもないのでは?予想通り過ぎて、別の意味で驚きました。こういうお話って他にもあったような。

絵が綺麗です。特に受け蛍のビジュアルは色気が堪りません!ちょっとだけ荒いのが味でしょうか。あと、擬音の手描き文字が独特!

5

幼なじみにも感情移入

お初の作者さんの作品でしたが、表紙の素敵な雰囲気に惹かれて読みました。

小説の「蛍」という女性に恋をしていて、現実の世界にも蛍を探し求めてしまう攻め・浅田。
学校の図書室で蛍にそっくりな二宮に出会って…なお話でした。
蛍に似ているから好きになったはずが、蛍に似ていて欲しくないという矛盾した感情を持つようになる、複雑な浅田の気持ちが丁寧に描かれていて良かったです。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、二宮の気持ちもよく理解できる描写で、表情やセリフで感情を表現するのが上手い作者さんだなぁと感じました。

二宮の幼なじみの大野という登場人物が、浅田に突っかかってきたりしてイヤなタイプの当て馬だと思っていたのですが、番外編の「俺は明日恋をする」では大野視点で幼い頃からの二宮への気持ちが描かれていて切なかったです。
大野に感情移入して本編を読み返すとまた違った作品を読んでいるようで、楽しめました。

全く関係ないですが、蛍の出てくるお話は結構えっちな内容らしいですが、よくそんな本自分の子供に勧めたなぁと気になってしまいました(^_^;)

2

展開が読めてしまいました※ネタバレ

浅田に感情移入して素直に読んでたら面白かっただろうな。
今回はちょっと俯瞰して読んでしまったので、蛍とあまりに共通点がありすぎる二宮くんを見て、あー…きっと合わせてきてるんだろうな、と思ってたらやっぱりその通りでした。
架空の人物を当たり前のように他人に語る浅田が思春期のアイタタタ…な時期と重なってあまり萌えられなかったです。
浅田と当て馬くんが少し見分けつきづらいので、髪色変えるなどしてくれたらもっと分かりやすかったかな。

5

設定はめちゃめちゃ好き

タイトルと表紙、天才だと思います。めちゃ良い。話の運び方もお上手です。

設定もめちゃめちゃ好きです。二宮くんが超可愛い。個人的にはもう少し二宮くんの心情を掘り下げた方が好みですが、これくらいの方が雰囲気が出るので、これはこれで良いです。

本当は神にしたかったのですが、どうしても絵が安定しないのが気になってしまったため、1つ下の評価にしました。
テイストは好みですし、この作品にもあっています。それに、そんなに絵が拙いわけではないのですが、この作品は雰囲気が結構重要な作品なので、少しアレ?ってだけでも結構目立ってしまうんです。絵さえもう少し安定すれば文句なしの神です。その他の部分はすごく魅力的な作家さんなので、もったいないなあと思います。
これから伸びそうな作家さんで楽しみです!

3

惜しい

二宮君が登場して蛍の真似をしているだろう事は、読んでいて読者ならすぐに気がつくだろうと思った。
DKがそんなに小説の中の人物に夢中になれるかと、ちょっと無理があるような気がして覚めてしまいました。
人物の表情は魅力的なのに、たまに身体のバランスが悪いのが気になってしまいました。

嫌味な感じの大野でしたが、後半読んでとても切なかったです。ずっと見守って来た二宮を誰かの替わりにされたなら、腹が立つのはしょうがないと思いました。大野にも誰か良い人見つけて欲しいです。

それから描き下ろしの二宮の髪の色のプリンの順序が理解出来ませんでした。元々が黒だったなら頭頂部の色と逆では?

5

タイトルがうまい!

ノミネート作品ということで購入しました。
ネタバレ禁止という誘い文句とタイトルからしてバッドエンドか死ネタなのかなと思ってドキドキしながら読みました。
が、めちゃくちゃハッピーエンド!!!!!びっくりしました。とにかく二宮くんがすっごい頑張ってて健気で…久しぶりにあそこまでの健気くんに出会いました。好きな人に気付いてもらいたくて、蛍としてでもいいから好きになってもらいたくて、変わろうとして変わって、、二宮くんが頑張ったから二宮くんとして好きになってもらえたと思うし本当よしよししたいです。浅田くんははじめはやっぱり蛍と重ね合わせていましたが、だんだんと二宮くんとして見てて、デレデレしてて、、かなりデレデレで、、クールな見た目と反してめちゃくちゃ内心花が咲いていてかわいいです。

タイトルは読めば納得します。
また絵がすごくきれいで、とくに表情の作り方がうまいなと思いました。
とても良い男子高校生でした!

8

蛍が結ぶ愛

大切にしていた本の中に、恋している人"蛍"がいる。蛍は存在しないのに、どうしても彼女の姿を、他人の誰かに求めてしまう。もしその状況で、そっくりな、男性が、現れたら…。
最初は蛍とそっくりだったから二宮くんに好意を寄せた浅田くんと、浅田くんに好かれたくて"蛍"を演じた二宮くん。最初はお互いに、姿なき"蛍=理想の人"を求めていたが、次第にお互いに強く惹かれる、素敵な作品です。似ているから好きになったのに、気がつけば"違うところ"を探して求めていた浅田くんの愛情が凄く伝わってきました。蛍を演じ、蛍の代わりでいいと思っていたのに、まるで自分が愛されているようで、演じることが辛くなった二宮くんの、健気で真っ直ぐな思いに、涙が止まりませんでした。間違いなく神作品!!!

二宮くんに実は思いを寄せていた友人、優。優視点で見た2人の歪んだ関係性や、優の気持ちを思うと、切なくて辛い気持ちが込み上げてきて、涙が出ました。

きっかけは蛍だったかもしれないけど、2人にとって何が大切なのか、"蛍ではない"それに気がつけたのは、蛍のおかげかなと思います( ◠‿◠ )

1

小説向きの言語感覚

完全にタイトル買いでした。
「蛍は明日死ぬ」
どういう意味だろう?って気になって。

小説の主人公・蛍に恋をする高校生と、彼の前に現れた蛍そっくりな同級生のお話。
読むと解るタイトルの意味はとてもリリカルで、作者のセンスがうかがえます。


本作を読み終わって真っ先に出た感想は「これ小説の方が良かったんじゃない?」でした。
なぜなら〈蛍〉の人物描写。
「聴色(ゆるしいろ)の髪 赤いピアス 猫目で口元にホクロ
ちょっとビッチで高校の先生と寝た そのせいで女友達は少ない」
どんな人物が思い浮かびます?
テキストだけの小説ならこの蛍のビジュアルを具体的に思い浮かべる必要がないので、私の場合はぼんやりと“娼婦の顔をチラつかせるミステリアスな少女”のアイコン的なイメージだけを頭の中に浮かべて読み進めてしまいます。
聴色の髪も赤いピアスも人物イメージのための記号化でしかないと言いますか、実際に薄ピンク色の頭の少女を思い浮かべたりはしません。(私の場合だけかもしれませんが)
で、本作の話に戻るんですけど、
そんな〈蛍〉にそっくりな、聴色の髪に赤いピアス、猫目で口元にホクロがある男子高校生が主人公の前に現れるのです。
しかも蛍そっくりに蠱惑的に誘惑してくるんです、ピンク頭の男子高校生が。
もうねー、ヘンじゃん?
最初っからツッコミ不可避だし、登場シーンからネタバレしてるようなもんだし、待って待って待って待って!!ってなっちゃう。
でもこれが小説なら、私はやっぱり少年のビジュアルも具体的には思い浮かべないから普通に読み進められただろうなと。
そんな感想を持ってしまう作品でした。

でも!
お話自体は良かったです。
現実に〈蛍〉が現れたことで、それが目を覚ますきっかけとなる。
ふふ、いいお話じゃないですか( ´艸`)
男子高校生の初々しさが眩しいぜ…!

こちらがデビュー作ということで、作者のこのリリカルな作風、これからどんな作品を描いていかれるのか楽しみだなと思う1冊目でした。

【電子】ebj版:修正-(描かれていない)、カバー下×、裏表紙×

3

タイトルがいい

皆様のレビューの「ネタバレを事前に見るのを避けましょう」という注意書きで、逆に早々にソレに気づいてしまいました。
注意書きっていうのも難しいものですね!何かあるぞ、と予告しているに等しいというか。ネタバレ平気なので気にしませんが。

浅田(攻め)の好きな本が話の軸になっているだけあって、文学的な雰囲気が漂います。最後に収録されている、大野(二宮の友達)視点で表題の流れを追いかける話が好きでした。

聴色の髪、ゆるし色って薄いピンクなのですが、なんでこの色にしたんだろう。さすがに二宮(受け)のような真面目で純朴そうなキャラが、急にピンク色の髪にしてきたら、教師もびっくりするしもっと学校で噂になってしまうのでは?そしたら浅田の耳にも何かしら入ってくるのでは…という気がしてならない。

4

攻めの心情変化が生っぽくていい!

決定的なネタバレは避けて書きますが、ネタバレの基準は人それぞれだと思うので、念のためネタバレありにチェックしておきます。
購入を迷っている方のご参考になれば幸いです!

8割攻めの目線で描かれており、受けに対する気持ちが、緩やかに…時に激しくする様子がとても丁寧に描かれているように感じました。
攻めの心情で、あっと驚くような展開があるわけではありませんが、緩急の差に攻め自身が戸惑い、自問する姿はとても自然で良かったです!

受けに関しては、おや?と先の展開を予想したくなる描写も多く、中だるみせずに読み進められる、いいスパイスでした。
しっかりと受けの目線で描かれている部分もあるので、消化不良を起こさずに読める点がGOODです。

学園ならではの甘酸っぱさや、しっとりとした雰囲気ととさわやかな雰囲気が混在する2人のお話、最高でした!
天気の描写も2人のそれぞれの想いの色をガラッと変えていてすごく素敵です。
そういうシーンは多いわけではありませんが、扇情的な空気感で個人的にはいいエロさだと感じました。ジメジメした梅雨のこの時期にも、ピッタリだと思います。
ぜひぜひお手にとってほしいです!

2

先入観なしに読んでほしい

なるほど!と読み終わってみて納得するストーリーです。
ネタバレを読まずに読み始めることをおすすめします。

物語の主人公「蛍」に恋して、恋人に「蛍」を求めては振られる浅田。
ある日、「蛍」ソックリの見た目の二宮という男子と出会い付き合い出す。
二宮は、見た目も中身も「蛍」に似ていたが、いつしか魅力的な二宮自身に惹かれていく浅田。
だが、いつも二宮の隣には浅田と似た背格好の大野という男がいて、二宮が大野と親しげに接するのをみた大野は…

浅田は、二宮を「蛍」の代わりにし、二宮は大野の代わりに浅田といるのでは…?と思いました。
因果応報…自分のしてきた事が、自分に返ってくるのかな?と思ったけど全然違った!
二宮は浅田が好きで、浅田が「蛍」に恋しているのを知って、自分を偽って「蛍」に寄せてきていたのでした。

浅田はいつしか二宮に対し、「蛍」に似ている部分ではなく、似ていない部分を求めるようになる。
この時点で、浅田が二宮自身を好きになっているのだと分かります。
二宮は本来の姿に戻り、偽りない姿で浅田の前に現れるが、浅田は「蛍」じゃない二宮をもっと見せて欲しいと受け入れる。

浅田も二宮も一途で礼儀正しく、とてもいい子でした。
タイトルの意味は、読み終わった時に理解できます。
ストーリー展開、キャラクター共に秀逸な作品であり、多くの人に読んでもらいたいです。

当て馬の大野と浅田の友だち・三上がもしかして…?なんて妄想しているので、スピンオフなどありましたら嬉しいです。

1

自分と対極のキャラを演じられるほどに盲目

 先の展開は大体読めてしまうけれど、受けの二宮の健気さ、一途さが暴かれた際には萌えましたし、絵のタッチも含め綺麗にまとまっている作品だったと思います。二宮が本の主人公である蛍に自らを似せていた頃と、本来の彼の姿があまりにも違い過ぎて、よく蛍になりきれたなぁと感心すると共に、それだけの覚悟と熱を持って浅田に近い存在になりたかったんだなと思いました。読む前に想像していたより切な過ぎることもなく、すっきりした気持ちで読み終えられるデビュー作でした。

0

ぜひネタバレを読む前に読んでいただきたい

すごいストーリーでした。
まず、小説の登場人物の女子:蛍に恋をしている攻。
この時点ですごくないですか。
そして、攻が恋をしている女子によく似た受(もちろん男子)。
その受を一目見て、同じように恋をしてしまった。
付き合い始めるけど、自分が好きなのは蛍なのか……。
蛍のことはよく知っているのに、受のことはあまり知らない。
そこに受の男友達(のちに幼馴染と判明)が出てきて、
どういう関係!?ってなっている攻……。
こちらをシリアスに描かれており、読み応えがありました。

個人的評価
ストーリー ★★★★★
登場人物 ★★★★☆
エロ度 ★★★☆☆

結論から言うと受がめちゃくちゃ健気で可愛い、
なんです。

2

はまる人ははまります!

高校生のお話。叙情的な始まりですよね。
蛍にとらわれている浅田くんは、小説の中の蛍の残像を追い求めています。蛍のビジュアルは髪 赤いピアスと印象的なアイコンたっぷりです。
残像も浅田くんの心象の残像ですから、意外に根深いよね。理想の蛍。憧れと性的な渇望みたいな。でも、これって、やっぱり高校生だからなんだろな…
ミステリアスな蛍が現実世界に登場したら、そりゃあ、やばい。ぐっと引き寄せられちゃうよ~
蛍みたいな二宮くんは、ミステリアスでセクシャル。何故か一気にカラダを繋いじゃう!
あれっ?
まあ何だかんだ当て馬の大野くんも登場しますが。
現実世界の二宮くんは、浅田くんのために蛍に自分を寄せていたんだね!切ないけど、精一杯の姑息さ。
叙情的な感じで展開します!
でも、なんか惜しいぃ~序盤で二宮くんの素顔はちらりとも出ない。なんか浅田くんを好きになる感じが足りないような。でも、気になるところから恋が始まっちゃうから、仕方ないかっ!

0

受けが健気... 代わりだってわかってるのに

うわあ、これはよかった...。1回読み終わってから、また最初からもう一回読んでしまった。攻めは本の主人公の蛍って女に恋してて、いつも似ている子とばかりつきあってたちょっと変人?蛍に似ていればそれでよくて相手の人格なんてほとんど見てない感じがとても好感もてないw
受けは美人でちょっとビッチで口元にホクロがあって見た目が蛍そのもの。(女装とかしてなくて普通に綺麗な男子高校生だけど)

正直、こんな本の主人公に受けを重ねるような攻めより幼馴染の男の方がよっぽどいいのではないかと思ったけど。なぜ攻めの方を好きになったのかがよくわからないところはあった。

でも、段々、似ているからじゃなくて本人を好きになっていく描写や似てなくてよかったと思うようにまでなってきて。
ほんとにお互い大好きなんだなあっていうのが見てとれて最後はハッピーでよかった。

でも、やはり幼馴染はいい男だしもったいない気もする

12

私達は時が満ちるのを待つしか無くて。それが醸成されて行くのを見つめる。

とても美しくて、ある種耽美派には嬉しい物語。少し何かに似ているかもしれないけれど。
私達は 息を詰めて、時が醸成されて行くのを見つめるしか無い。
モチーフになっている 浅田のお気に入りの小説は、確かに何かを彷彿とさせるんだけれども架空の物語に違いない。(あれだよね、きっと。)だいぶ官能的な描写があるというそれを親が買い与えたというのも解せないが、浅田はそれに夢中になっていく。
「蛍」を描いた作家は行間を読ませるのがとても上手い。可視化されたものでは無いのに、そこにあるかの様に表現するのだ。浅田はだから目の前に現れた二宮を「蛍」と同一視して、「蛍」に溺れて行く。
これまでも「蛍」に『似ている』と勝手な決めつけを相手に投影して、勝手にガッカリして。別れを繰り返して来た、ある意味クソな浅田の知る本当の恋。
彼が惹かれたのは「蛍」そのものに見えた二宮だったけれど、二宮自身にようやく辿り着き、それが恋だと自覚する。前半はやや倒錯的に描かれて行くが、(『二宮は「蛍」なのだから、甘いものが好きに決まっている』などという決め付けなど。)あまりにも「蛍」なので、自身の描く恋人像が破綻して行く。
それも思い込み所以なのだが。「蛍」はビッチな筈なので、当然他の「誰か」にも抱かれている筈で。
だからこそ「蛍」なのだが、浅田は恋人として、二宮を独占したいと想うまでになるのだ。ホッ。
ここまで来て、読み手側はようやくホッと胸をなで下ろす。
そうして二宮の健気さにホロリとさせられるのだ。

これはアレにも似ている。不倫男が好きな清純派ビッチだ。奥さんを愛しているという不倫男が好きなビッチが、奥さんを捨てて自分に夢中になった途端に冷めるというアレだ。『そんな冷たい男に用は無い』というヤツだ。
浅田がソレだったらどうしようかと、読み手側をハラハラさせる。
頭の隅では『きっと大丈夫よね?』と、念を押しながらもやはり。ハラハラさせられるのだ。
とても上手いと思う。

どんな姿でも大丈夫。「蛍」では無い二宮に心底惚れてしまった浅田のデレあまっぷりはご褒美。
当て馬登場した大野は本当に二宮を好きだったという切ないサイドストーリーが垣間見えて、彼の救済までにはページが足りなかったみたいだけど、安易なスピンオフにはして欲しく無いかなぁ。なんて思う。定番だと、浅田のクラスメイトで、大野の同中の三上辺りとくっ付くんだろう。きっとそうだろう。
そこにはドキハラが無いので、やめて欲しいかな。

小説の「蛍」は明日死ぬんだそうだが、それは悲恋に終わるのか。そこは少しだけ気になってしまう。
浅田が本から卒業した様に、甘酸っぱいそれは青春の通過儀礼の様なものなのだ。

0

もっと搔き乱して欲しかった…。

高評価が気になり、電子発売が待てなくて紙本を購入しましたが、
紙本の表紙イラストがとてもキレイで驚きました!
蛍は明日死ぬ…このタイトルの謎、文学的な匂いを漂わせた独特の世界観に、眼を引く画力。
ネタバレなしで読んだ方が確実に面白いのは確かです。


個人的には高評価で期待値を上げすぎたかなと反省…読後になんだかモヤモヤしてしまった。
設定は小説でもよくあるので、タイトルの意味がわかっても、それほど掴まれなかったです。
それぞれの執着の仕方と、見せ方はよかったんですが、個人的に攻めの浅田がダメでした><

もっと当て馬の大野が暴れるかと思いきや、それだけ?!っていう…。
確かに二宮が浅田に一途ということから始まった蛍なのはわかるのですが、
二宮の真意が判明して、そのまま受け入れて終わりでなく、もう一波乱欲しかったです。
実は…という事後の大野視点ではなく、その後に大野をまだ使って欲しい!!!
結局タイトルオチなのが、なんだかもったいないと感じてしまった。

画力の高さは魅力ですが、大野と浅田、どっちか解らなくて混乱することがありました。
似ている設定なのは承知ですが、それでもかきわけは大事…個人的には大野推しです。

蛍病みの浅田が堕ちた、二宮の一途はヤンデレですよね…この二人の組み合わせって恐ろしいなぁ。
そして、先を妄想する楽しさがあるかもしれないと思っていたのですが、
カバー下に10年後の二人の様子が…
就職して彼氏持ちをオープンする浅田、40歳になっても求められるほどの二宮という二人でした。

独特の世界観と画力の高さに眼の表現力がすばらしい!今後の作品が楽しみです。

紙本:修正ほぼなし。Hシーンはありますが、局部描写が気にならない描き方で魅せるエロスです。

1

とにかく読んで欲しい。

ihr Hertzの連載で初めて1話を読んで衝撃でした。
とっても印象的な始まり方で、これからどうなっていくのかのわくわく感が凄くて毎回毎回雑誌の発売が楽しみでした。
今回初コミックスということですが、絵も綺麗だしストーリーもちょっぴりミステリー風でもあり、他と違っていて惹きこまれました。
是非是非ネタバレなしで読んで欲しいので、これから読もうと思ってる方はレビュー読まずにまっさらな気持ちで読んでもらいたいです。

まず、はじまりは小説の主人公の女性に似た人を好きになっちゃう浅田。
蛍(物語の主人公)は死んだよと言って別れを切り出されて振られるところから始まります。友人にも蛍はいないよと言われたところ、図書室で、まさに蛍に似た二宮君に出会って恋に落ちます。
そしていきなりキスしちゃう浅田。
どんだけ蛍が好きなんだろ?
でも二宮くんは付き合ってくれることに。
そして、蛍と二宮君の共通点を見つけては喜ぶ浅田。

そこから、いろいろあって蛍と違う点ももちろん出てくるけど、蛍じゃなくて二宮君が好きっていうことに気づいた浅田は、二宮君と仲の良い大野に嫉妬して喧嘩したり、二宮くんのおかげで蛍を卒業できたかな。

二宮くんには、浅田に言ってない秘密があって。
大野君は番外編で、実は二宮君のことが好きだったっていうことが分かるのですが、友達としてずっと一緒にいたのに、浅田に取られちゃってちょっとかわいそうなので、是非スピンオフか何かで大野くんを幸せにしてあげて欲しいです。

カバー下に10年後の二宮君と浅田くんが載っているので是非是非カバー下も見て欲しい。

凄くおススメなので、沢山の人に読んでもらいたいです。
二宮君が浅田君に言ってなかった秘密を知ったら更に萌えます。
絶対また、最初から読み直したくなるので。

4

尊すぎる一途っ!!!

最高過ぎました。
あの図書室でのあざとカワイイ蛍笑顔の二宮くんと、直後のキスされた二宮くんの心境を想像すると胸の高鳴りがハンパないです!!
蛍として付き合ってる時も、きっと始めのうちは本当に幸せだったんだろうなぁと思うと切なさと尊さの嵐が襲ってきます♡
「蛍は明日死ぬよ」って言った二宮くんの表情は見たいけど見たくない!!

番外編の大野くんにもこれまた切なさどっぷりで胸が締め付けられました。
大野くんの続編もせひ幸せになるところまで追いたかったです!!

4

続きが読みたいです

表紙に目を奪われたので、購入してみました。
ミステリアスな雰囲気ですが、高校生らしさもあり最後までドキドキが止まりませんでした。
最初は蛍のようなミステリアスな感じでしたが、時折見せる二宮くんの笑顔や純粋さ、一途さに心を持っていかれました。切なさとキュンが止まりません…。
始まりが蛍の代わりでしたが、だんだんと二宮自身を見て恋に落ちていく描写がとても素敵でした。
これからの2人や大野くんのスピンオフを是非読んでみたいと思いました。

5

優しくて美しい

タイトルからダークなお話かな?と予想していたら、なんとも優しく、美しいお話。ストーリーもミステリアスで引き込まれるし、カバーからも見て取れる作者様の美麗な作画からは受の色気が物語全体に漂って、ラストまで目が離せなくなりました。
メインCPのその後のお話とかカバー下にちょこっとあったけど是非続編にして頂きたいし、大野君のスピンオフ作品とかも読んでみたいです。

3

思い込みの危うさと純粋さ

あああッ!すごく良かった*。゚+
ミステリアスな雰囲気と高校生の純粋さに心掴まれました。

個人的にはネタバレ無しで読むのをオススメしますヾ(*´∀`*)ノ
その方がアンニュイな空気を纏いながら不思議な色っぽさを持つ受けが楽しめるかな?と。

話の展開が全く読めないわけじゃないけれど、個人的には"転"の部分で
ふぉぉぉ(∩´///`∩)高校生~~~ッ!!!とゴロゴロしながら萌えました。
受けが…受けが…めちゃくちゃ良きなんですよ…!!!(;///;)

あとですね。
本編後の当て馬視点が切なくてグッときます。
これもすっっごい萌えた。ああ、高校生尊い…(;///;)

暗いお話なのかな?と思ってしまいそうなタイトルですが
高校生の不器用で健気でピュアな恋愛が楽しめました。
(あ!精神面がピュアという意味です;)
高校生BL好きな方に是非オススメしたい1冊です。


※以下ネタバレありです※


浅田(攻め)は本の中の登場人物「蛍」に恋していました。
現実にいないとわかってても好きになる人はどこか蛍に似た人ばかり。
付き合う相手の中に「蛍」の影を追い求めてしまうのですね。

そんな理由で彼女にフラれた矢先に蛍そっくりな子に声を掛けられます。
あまりに「蛍」そのままの彼を見て、思わず衝動的にキスをして告白をし…。

蛍ソックリな男:二宮(受け)は突然の告白をアッサリ了承し付き合うことになりました。

一緒に過ごす時間の中で、二宮の行動は蛍と重なることばかり。
好きなモノ・嫌いなモノ・仕草・少しビッチに誘う言葉まで全く同じ。
まるで蛍がそのまま本から出てきたような二宮に浅田はどんどんのめり込んでーーーと展開します。


浅田はズブズブにのめり込んでいくけれど、
二宮の中にある「蛍」しか見ていないのですね。
現実と理想を混同させているのがなんとも言えない気分になります。

「二宮」ではなく「蛍」しか見ない浅田。
二宮はそれをどこまで気付いているのだろうか…。
不思議な空気を纏いながらニッコリ笑う二宮に
読み手としてもグイグイ引き込まれました(;///;)

最初は上辺だけにも見える関係で
思春期の脆さというか儚いような影がジワジワと。。。

で。「蛍」と同じ行動を取っていた二宮が、初めて違う行動をとるのですね。
少し目が覚めた浅田は二宮を二宮として見るようになり、
遠くから観察していると二宮が屈託ない笑顔を向ける存在の大野がいて…。
浅田は少しずつ自分の愚かさに気付くのですよーッ!(遅い!)

ここから一転するのがとても良かった!!
二宮の本当の気持ちや、大野と二宮の間にあるもの。
「蛍」ばかりに執着していた浅田の変化。
そして「蛍」が死ぬ時の訪れ。。。

後半は「もぉぉ二宮ーーーーー!(;///;)」です。
切なくて純粋でめちゃくちゃ良かったッッ!
(過度なネタバレ避けようとするとこれしか言えない)
印象的な表情や言葉に胸鷲掴みされます。

二宮の思春期らしい考えは大人から見ると危うさを感じるけれど
なんかギュッてしてあげたい気分になる…(;///;)
これからは浅田にたっぷり愛されておくれ(;///;)

浅田はどうしようもない奴だな!(プンスコ)と思ったけれど、
好きなものはずっと長く大切にするタイプで基本性格は真面目。
今後は「二宮」を愛してスパダリになりそうな攻めで安心感が持てました。

頑張って恋する高校生が尊い…+゚。*(;∀;)*。゚+

◆俺は明日恋をする

当て馬:大野視点の番外編です。
二宮への行き場のない気持ちが織り込まれ、
浅田×二宮の幸せそうな姿がなんだか切ない気持ちになる(;///;)

『知ってる』
『俺の方が先に知ってた』

当て馬がこのセリフ言うのが堪らなく悶える。
わかってもらえる方は是非読んで…。
大野視点は切なキュンキュンですよ…。

1つ残念なとこは、大野と浅田のキャラビジュアルが似すぎてるとこかな。
"似てる"が一つのキーポイントではあったけれど、
どっちがどっちか分からなくなるコマがあって少し混乱しました(ФωФ;)

12

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