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表題作神獣さまの側仕え

リィ,神獣の末裔で獣性が濃く出た公爵
シェラ,領主の側仕えとして売られた森の民

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

獣に変身する領主様と、竜に選ばれた<古き民>の美しい青年──
古き良き異世界が舞台のロマンティックなお伽噺♡

目も見えず口も利けず、人前に出られない醜い顔──。
そう言われ続けて人里離れた森で育ったシェラ。
挙句の果てに養い親から少しは役に立つようにと
領主様のお城に奉公に出されてしまう。
ところが側仕えする領主・リィは、
欲望が高まると獣に変身する神獣の末裔だった!!
ふわふわの毛並みがなんて気持ちいいんだろう…。
誰もが畏怖する神獣を恐れないシェラを、
リィは一目で気に入って!?

作品情報

作品名
神獣さまの側仕え
著者
成瀬かの 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199009617
3.7

(59)

(18)

萌々

(22)

(10)

中立

(3)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
11
得点
211
評価数
59
平均
3.7 / 5
神率
30.5%

レビュー投稿数11

本当は怖いグリム童話風BL

素朴で可愛い主人公 
表紙の絵でわからなかったけれど、主人公は、古い神族。
じつは白銀の髪に菫色の瞳の美貌の持ち主。
素性を隠す為に、攫ってきた藥師の親子は「お前は醜いから貌を隠せ」と言って育てていた。

古代龍の住む山の虹色の実を採りに行けと言われて、古代龍に呪いをかけられて失明、失言した主人公は、口減らしとして、獣人の王の妾として売られる。
それから、運命の歯車の方向性が変わる。

金ひかるさんの素朴なタッチがピッタリの可愛い物語だった。

0

残忍で誠実な兄弟、終盤の不穏さに読後が…

主人公シェラがあまりにも悲惨な境遇から、神獣さまの側仕えになって、恋をして、幸せになって。

少しずつわかっていく事実とこれまでの嘘。

領主様と騎士団長様兄弟の兄弟連携プレイ?

清らかなシェラが愛する人と共に生きていける幸せ。
呪いが解け、初めて見る領主様はとても素敵な男性で。恥ずかしがるシェラ!

シェラの呪いが解けたらいきなりエッチで。
目が見えるからかいつもの騎士団長の準備が不穏で。領主さまも本当に彼なの?と。

終盤が本当に不穏で。弟騎士団長の屋敷に連れて行かれたところでは、もしかして実はたまに弟に抱かれてたってオチ?と心配になりました。
違ったんですけど、とても恐ろしい正体で。
神獣は人間とは違うと思い知らされました。頼まれてこの地に留まってるだけなんだと。

領主様はしきりにシェラのことを贄じゃない番だと言ってくれるけど…。騎士団長の屋敷で贄の在り方がわかると、とっても恐ろしいです。

0

素晴らしい!

本当にこれだけ悪党がキッチリ成敗されるのはなかなかありませんね。
もうそれが気持ち良くって。モヤモヤしない。
受けも妙な仏心で庇いだてしなくてスッキリしました。

だって神獣さまですよ?人間ごときのことわりなんて知らねーよ!ってのは当たり前だと思うのよ。
そう考えると、逆にこういう描き方ができるって謙虚な方だなぁ。なんて感心してしまいました。

エロもたっぷりめ。最初から感じまくりなシェラちゃん。
リィさん今まで誰にも手を出さなかったという事は…ですか?絶倫です。

表紙の神獣さまはシェラちゃんの想像の姿です。これが一番のネタバレです。ごめんなさい。

1

神とは恐ろしいもの

気になっていた作品だったのでキャラバースデーフェア期間に購入しました。

とても良かったです。
甘いお話も好きですが、人間の理では理解出来ない世界観のお話も大好物です。

のっけからシェラが神獣姿のリィに獣姦されるハードな展開でしたが、シェラが神獣に好感を持っていたので悲壮感はありませんでした。

むしろそれよりはリィが人の姿に戻った途端に擦り寄る人間達や、シェラをリィの元に連れてきた兄の方が恐ろしかったです。

リィの弟のキエムは兄に執着してて、自分が気に入った者しかリィに近づけません。
神獣の血を引いている兄弟は魂が綺麗なシェラをとにかく気に入って大事にしてました。

リィが神獣姿の時はキエムがシェラの身体の準備をして、リィがシェラを抱いている時もキエムが同じ部屋でジッと見ていてもリィは許しています。

リィとキエムはシェラに害なす者は誰だろうと許さないし、そこには慈悲も情けも何も無いから残酷なのです。
それが神であり神獣なのですが、シェラはそれを良しと受け入れて彼等と一緒にいる事を選びます。

恐ろしいと思うような描写もありましたが、神とは恐ろしい一面を持っているので、何もかも上手く行く作品もそれはそれで面白いですが、そこはかとなく仄暗いこちらの作品も素晴らしいと思いました。

1

これを3Pといっていいのかな

健気で不憫な子が幸せになる話は大好きです。
そして作者さまの『エロい話が書きたい』という熱意が遺憾なく発揮さた、溺愛ラブラブその上モフモフな欲張り展開で始めから最後まで楽しめました。

獣に姿を変える神獣が治める地に側仕えとし兄に売られてきた一人の古の民といわれる血筋の子供。
お互い一目惚れ、といっても古の民の子シェラは目が見えず口もきけないのですがモフモフに絆され訳のわからないうちに伽の相手に…。
伽の準備をする弟の騎士団長は兄が好き過ぎてちょっと変態チック。
好きと言ってもLOVEな要素は皆無で過剰なブラコン。
兄のために可愛い側仕えを整えきっちり準備したうえでまぐわう様を眺めときには声をかけて盛り上げる変な弟です。これを3Pというのか言わないのかよくわかりませんが、なかなかない関係で面白かったです。

健気で優しい良い子の主人公は、大抵自分をいじめた相手や非道だった身内も許してうやむやになることが多いのですが、この作品では神獣さまが全てきっちり何十倍にも仕返ししてスッキリさせてくれたとことが良かったです。

0

最近発売された作品でビックリw

20年くらい前っぽいですね

こういう女の子にしか見えない受けってまだ需要あるんですね笑

1

本当は怖いお伽話

神獣の末裔で領主であるリィと、呪いのせいで目と口が不自由になった古き民シェラ。家族と慕っていた兄に、役立たずのシェラにも出来る仕事だと、領主の側仕えとして身売りをされてしまう。これまで誰も相手をしてこなかった領主はシェラを気に入ってシェラを雇う事になったが…。

獣の姿で、人前で、などなど特殊プレイはありますが、シェラが可愛がられ愛されていく溺愛モノでもあります。無垢なシェラが、健気にリィを慕っていく姿や、自分自身が醜いと怖がるシェラに自信を取り戻させるリィがなんと素敵な関係だろうとニコニコしてしまいます。

途中まではただ可愛いお伽話なのですが…お伽話のめでたしの裏側もこのお話では公開していきます。好きな話でしたが、騎士団長の結末に私は少し気分が沈んでしまい、萌×2にしました。

3

騎士団長推し

カバーイラストが金ひかる先生なら全て買う!シリーズ。
この表紙、白髪の青年と黒い獣で、ケモ好き心とファンタジー好き心にも突き刺さる。
古き民の血を引くミルクホワイトの髪をしたシェラと、神獣の末裔で性欲を開放しないと人の姿を保てないリィ、そしてリィの弟の騎士団長。
この三人の危うい関係が描かれていくのですが、
いいわぁ、この関係、すごくすきだわ。
騎士団長はとってもとっても兄が好きで、兄のためなら何でもするし、兄の事なら全てを見て知っていたい。
なので、獣になっている兄が、せっかく気に入ったシエラを壊してしまわないように、入念にシエラの下ごしらえするし、獣の姿の兄とシエラの交合も余すところなく見届ける。
でも、自分が兄とどうにかなりたい訳でも、兄とシエラを共有したい訳ではない。
シエラも最初は目が見えなかったこともあって、三人の関係を受け入れている。
この関係性がすごく好み。
更に騎士団長に関しては、自分の屋敷ではちゃんと獣性を開放している所も高ポイントでした。



4

純真無垢ではつかめない幸せ

今回は神獣の末裔の公爵と目が見えず口もきけない森の民のお話です。

義母のためと攻様に売られた受様が攻様の伴侶として幸せになるまで。

受様は身寄りのない捨て子です。拾って育ててくれた義母も義兄も生まれつ
き白い髪や日に焼けない肌も、年頃になっても貧弱なまま飲みにくい子供で
した。そのため外に出る時は髪に泥を塗り、古いショールが手放せません。

しかも受様は義母の病を治すための特効薬を探しに行って呪いを受け、目か
ら光を喉から声を失ってしまい、今や何もできない役立たずだったのです。
そんな時、領主が側仕えを探していると知った義兄は受様を城に連れて行き
ます。あわよくば義弟を売りつけて手付金をせしめる為に。

義兄が受様を売りつけようとしたこの領主こそが今回の攻様になります♪
領主である攻様は代々この地を治める侯爵です。

一族の長兄は傑物揃いである代わりに獣性が強く時々獣欲を吐き出す事で
理性を保ってきました。しかし、攻様は成人する前に理性を失って獣化して
しまい、年頃の貴族の娘達は攻様を怖がり、攻様も何人女を死と寝に送り
込んでもその気にならないという困った事態となっていたのです。

そんな状況を打開し攻様を人に戻すため、攻様の弟である騎士団長はなりふ
り構わず側仕えという名目で広く相手を探していたのです。そんな中で受様
は獣化していた攻様に気に入られてしまい、攻様の側仕えとして召し上げら
れることになるのです。

受様の義兄は嬉々として受様を騎士団長に売り付けて去っていきます。受様
はこんな自分でも役に立つならと騎士団長に従いますが、準備を施される中
で自分の置かれた状況を悟ることになるのです。受様には逃げる術はなく、
獣化した攻様の下であえぐしか道は有りませんでした。

しかし、翌朝目覚めた受様を待っていたのは、上質なベッドと食べた事の無
い美味しい朝食と優しく世話を焼いてくれる攻様でした。受様にとって領主
とは人ではない獣でしたが、獣欲を吐き出したことで攻様は久しぶりに人に
戻っていたのです。

攻様は事情を知らなかっただろう受様に深いな思いをさせたと詫び、理不尽
を強いるつもりはないが、他に攻様の獣欲を受け入れられる愛妾が見つかる
までは堪えて人と獣の両方の姿の攻様に奉仕して欲しいと訴えます。

なぜ自分なのかという受様の問いに、攻様は一目見た瞬間、過ちを犯さない
獣の本能が「おまえだ」と思ったと言い、騎士団長は「攻様の言葉を疑う
な。これがあなたの運命だ」と言い放ちます。

果たして受様にとって攻様との出会いは運命なのか!?

同人誌「Beast's nest.」を大幅に加筆改稿しての文庫化になります。魔法や
竜や魔獣が当たり前に存在する世界で、虐げられて生きていた受様が神獣
である攻様に愛されて幸せを掴み、受様を不遇に貶めた者達は罰を負うと
いう勧善懲悪なお伽話風ファンタジーとなります。

お好みが別れるお話かなと思いますが、とても成瀬先生らしい不憫受け救済
系の溺愛モノながら攻様の血筋に神代から続く闇の気配が感られる物語で
す。

読み始めても既視感はあまりなかったのですが、あとがきにて同人誌がベー
スとありまして、手元の同人誌で確認してみました。同人誌は受様以外名無
し状態でしたので各キャラクターにかなり肉付けされていますが、主要人物
や話の大筋、各シーンの重要な台詞等は同人誌版のままで、お伽噺の「めで
たしめでたし」に隠された闇の深さが垣間見れてゾクりとさせられるお話で
した。

攻様も弟である騎士団長も人としての道義や道徳よりも獣としての本能に従
い、自分の愛する者を傷つける存在を許しません。彼ら強者にとって、自分
達と対等ではない弱者の思惑はとるに足らないモノなのです。

攻様は受様を大いに気に入り、大切な相手として遇し、受様の呪いの解呪
方法をも見つけ出そうとしてくれます。兄の攻様にのみ執心する騎士団長、
受様に助言を与える占い師ばば、攻様の元婚約者である傲慢な貴族の娘、
受様を金づるとする義兄、攻様の後継借問題等が絡まり合って進み、最後
まで目が離せません!!

受様が盲目であり、攻様が神獣である為に、お床入りするまでに第三者の
手助けが必須な状態なのですが、兄の事なら何でも知りたい騎士団長が
その介添え役をしているので「獣姦」とか「人前」とか、プレイはかなり
マニアックですので地雷がある方はご注意くださいね。

盲目状態で攻様を無心にもふもふしてる受様がたいへん美味しかったです♪

今回は成瀬さんの既刊『神さまの飯屋』をお勧めとします。このお話も人と
神の思考の差にゾクリとさせられました。

4

同人誌Beast's nest.の商業化

どんなお話かと思ったら、同人誌Beast's nest.を改稿されたお話とのこと。溺愛あまあま幸せハッピー!というよりは、どっか「ぷすっ」と刺してくるような印象のお話でした。イノセント受けがお好きな方は良いかも。本編250Pほど+あとがき。イノセントちゃんはめちゃめちゃ可愛くって好きだったですが、お話がとにかく不思議テイスト(ああ、成瀬先生のお話だ!という印象)でしたので、すいません、中立でお願いします。

目が見えず話すことも出来ないシェラ。母と兄と森の中で暮らしていましたが、ある日何を思ったのか、兄はシェラに「領主様に仕えろ」と街に引き連れていきます。醜いしひ弱な自分が領主様に雇ってもらえるはずがないのに・・と思いながらついていくと、ふかふかしたものが触ってきて、獣の匂いがして、めっちゃその獣に好かれたようで・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
騎士団長(攻めの弟)、ラデク(受けの兄)、ツィリル(精霊、しゃべらない)、カラ(領主様の嫁になりたがっている♀)、おばばさま、ジー・イー(竜)ぐらいかな。ファンタジー感満点です。ツィリルがすごく綺麗・・・・・・

**すごく不思議なお話について

攻めさんの弟さんがですね、冒頭、兄の為にとシェラをあれやこれやと仕込むんですわ。あっ3Pだった?まじ?と思っていたら・・という冒頭からなかなかパンチが効いてまして。
攻めさんはうん、どっしり王様系(獣化するとひたすらイノセント受けにぴすぴす甘えまくる、でも獣姦もある)なんだけど、どっちかっつーと、この弟がなかなか強烈で、攻めさんの印象はややぶっとび気味。

受けさんはひたすらイノセント。イノセントすぎて心配なので金庫保管したいぐらい。いいです、この方。そして芯が強いから、まあ何されても、ごっくん飲み込んじゃう感じでした。成瀬先生、やりたい放題やってないか(笑)と思わず笑ってしまいましたよ、紐パン描写には。

王道話とはちょっと違うのではと思うファンタジーでした。

4

最後のオチに震え上がりました

こちら、ロマンティックで官能的な、お伽噺風ファンタジーです。

目も見えず口も利けず、醜いと罵られ続けてきた主人公。
そんな不憫だけど純真な受けが、領主様の元で幸せを掴む。
そこに、+エロエロ!
そう、これぞ大人の為の官能童話ですよ!

また、本当は怖くて残酷なお伽噺の世界ー。

成瀬先生と言うと、不意にヒヤリと背筋を寒くさせてくれるような、優しいのにどこか残酷な世界観がお得意だと思うんですけど、その持ち味も存分に生かされてました。
意地悪なお姫様や、悪い兄は、容赦無く罰を与えられます。
いや、最後のオチにですね、震え上がりましたよ。
う~ん・・・。
ハッピーエンドでありながら、なんとも苦味が残りますが、本人が幸せなら何も言う事は無いです。


内容ですが、神獣の末裔である領主・リィ×森の民・シェラによる、お伽噺風ファンタジーです。
基本的には甘くて可愛いですが、時々ゾッとくる残酷な展開ありになります。

目も見えず口も利けず、醜いと罵られ続けてきた森の民・シェラ。
人里離れた森で母親と兄と暮らしてきた彼は、突然領主の城に奉公に出される事になります。
ワケも分からぬまま兄に連れられて来た城で、不思議な獣に気に入られ、そのまま犯されてしまうシェラ。
実は領主は神獣の末裔で、溜まった獣欲を吐き出す為の相手としてシェラは選ばれた事が分かりー・・・と言うものです。

まずこちら、ストーリー運びがとても秀逸だと思うんですけど。
主人公で盲目であるシェラの視点で進む為、読者側の情報もかなり限られるんですね。
主人公と共に、謎解き要素が面白いと言いますか。

シェラですが、自身を拾ってくれた兄や母親の仲間から、常に醜いと言われ続けて育ちます。
その為、他の人とは違うミルクホワイトの髪や顔を恥ずかしいものとし、泥を塗って分からないようにしてきた。
オマケに、母親の病を直す為にと万能薬となる虹色の実をとりに行かされた事で、古代竜から呪いを受けて、目も見えず口も利けなくなってしまったんですね。
挙げ句の果てに穀潰しよわばりされて、金貨と引き換えに領主に差し出された・・・。

いや、不幸です。
これでもかと不憫です。
本人が状況が分かっておらず、それでも健気に母親や兄の為にと獣に身体を拓くだけに、とても切ないです。

と、序盤こそかなり痛々しいんですよね。
が、ここからが主人公救済ターン。

繰り返しになりますが、目が見えなくて話す事も出来ない為、シェラは何も分からない状態で城で暮らし始めます。
こう、周囲からされるがままの状態ですが、泥だらけだったのをキレイに洗われ、上質な服を着させてもらい、食べた事も無い美味しい食事を与えられる。
また、目が見えない為、上手く食べられずに困っていると、優しく手助けしてくれる男らしい声の男性。

一体、彼の正体は?
そして、醜いと言われ続けて来たシェラの、本当の姿とはー?
と、読者をワクワクさせてくれる形で進む感じでしょうか。

シェラですが、とにかく純粋無垢で可愛いんですよ。
で、意外とエロい。
彼のお役目と言うのは領主の獣欲を吐き出させると言うものー。
要は、エッチの相手です。

いや、これな~!
領主とシェラの他に、もう準主役と言っていいポジションで騎士団長が存在するんですね。
領主の弟である彼は、異様に兄が大好き。
獣欲が溜まり理性を無くしている領主に代わり、彼がシェラの準備を毎回施すんですよ。
で、エッチ時には付き添う。
いや、何だろう・・・。
飄々としていて、一見優しそうなんだけど、実はかなり酷薄な部分もありと底知れぬ男なのです。
リィ×シェラでありながら、第三の男的に彼が存在して関与してくるため、エロがなんかめっちゃエロい。
う~ん・・・。3Pでは無いんだけど、そんな空気が漂うと言いますか。
騎士団長にエロエロに仕込まれ、領主に激しく抱かれるー。
毎回トロトロになっちゃってるシェラが超エロ可愛いなぁって感じで。
ついでに、兄が異様に好きな弟に、そんな弟を誰より信頼して愛しい表情を向ける領主。
濃すぎる兄弟愛にも滾っちゃうじゃないかよと。

と、そんな中、領主が新しい側室を持つ事になり、ショックを受けるシェラ。
更に、城から突然浚われ、顔を焼かれそうになり・・・と続きます。

実はリィが側室を持つ事にした理由ですが、かなりしょうもない誤解からです。
ついでに、リィはシェラをこれでもかと溺愛してるんですよ。
常にヤニ下がってデレデレなんですよ。
まぁそんなワケで、シェラが泣きそうな顔をしただけで側室の件はアッサリ解決。
また、シェラの「呪い」ですが、こちらも萌えまくるオチつきで解かれます。
いや、初めてリィの姿を目にしたシェラの反応がですね、もう可愛すぎて萌え転がっちゃうんですよ。
ああああ、この受けめっちゃ尊い・・・!みたいな。
呪いが解けて、良かったねえ!! 二人とも!!!と。

と、何もかも解決し、メデタシメデタシで締め括られるかと思いきや、ここから顔を見せるお伽噺の残酷な部分。
意地悪なお姫様や、悪い兄は、罰を与えられます。
かなり容赦無いと言いますか、けっこう残酷だと思うんですけど。
また、純粋無垢だと思っていた主人公の、意外と怖い一面が分かってゾッとしてしまう。
いや、しつこいですが、本人が幸せならいいんですけど。

と、とにかく面白い作品でした。
いや、オチまで最高ですよ。
う~ん・・・。
甘くてエロエロで、そして時に背筋が寒くなる。
まさにお伽噺ファンタジーでした。

17

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