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僕等に名前をつけるなら 上

bokura ni namae wo tsukerunara

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表題作僕等に名前をつけるなら 上

矢野馨 高1,和泉の弟
遠坂和泉 高3,馨の兄

その他の収録作品

  • 僕はおとうと

あらすじ

…弟だなんて、知りたくなかったな

高校3年の春、遠坂和泉は弟・矢野馨と再会した。
両親の離婚で離ればなれになって7年、
寮の相部屋で再び一緒に生活することに。
低くなった声、赤く染まった髪、大人びた表情、知らない名字……
何もかも変わってしまった彼に
最初は弟だと気づかず惹かれていく和泉。
兄弟同士のはずなのに、胸に芽生えたこの感情は…?

作品情報

作品名
僕等に名前をつけるなら 上
著者
あがた愛 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813032373
4

(244)

(93)

萌々

(92)

(39)

中立

(11)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
26
得点
961
評価数
244
平均
4 / 5
神率
38.1%

レビュー投稿数26

ガチ兄弟もの。

作家買い。

あがたさんの新刊は兄弟もの。血の繋がりのある本物の兄弟なので苦手な方は注意が必要かもです。上下巻同時発売になりましたが、上巻の表紙がお兄ちゃんで、下巻の表紙に描かれているのが弟くん。弟くんが攻めの、年下攻めものでもあります。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公は高校3年生の和泉。
偏差値の高い高校で、和泉は優秀かつまじめな生徒。が、彼はゲイで、その葛藤も持ちつつ日々生活している。寮で同室だった先輩と恋人同士だったが、身体がどうしても先輩を受け付けず破局した過去がある。

ゲイで、恋人も作れず、でもセックスには興味がある。

そんな自分に嫌悪感を抱くが自分でもどうしようもない。

そんなときに、新入生が和泉の住む部屋に同部屋になり入寮してきた。その後輩くんの名前は馨。
明るく、人見知りしない性格の馨に安心しつつ、でも彼に感じる懐かしい匂いを不思議に感じていたが―。

というお話。

和泉の両親は、彼が子どもの時に離婚した。
その時に和泉は父親に、弟のかおるは母親に引き取られ、以来離れ離れで暮らしてきた。

馨は、実は子どもの時に疎遠になった弟の「かおる」で…。

まじめで品行方正な兄・和泉。
チャラ男で天真爛漫な弟・馨。

なんというか、この設定だけで萌えツボ刺激されまくる腐姐さまは多そうですが、ここに、「わんこ攻め」&「兄弟であるという禁忌」というこれまたナイスな設定が盛り込まれています。

ゲイであるという葛藤を抱え、それでも品行方正に生きようとする兄と、兄弟という枠を超え、チャラ男に見えるのにそれに相反して兄を一途に想い続ける弟。

良い!
萌えツボがこれでもかと刺激されるのです。

上巻は、馨が和泉に想いを伝えるけれど、それを「兄弟だから」と受け入れることができない兄、の展開。和泉が兄弟であるという禁忌を乗り越えられさえすれば馨はいつでもウェルカムで待ってくれているのですが、そうは問屋が卸さない。

和泉のことが好き。
好きだからこそ、無理強いしたくない。
そんな馨の想いも良かったし、

どうしようもなく馨に惹かれるけれど、兄弟という枷を外せずもがく和泉。
の姿にも萌えと共感を感じました。

上巻では、「体の接触」という点はかなりあっさりです。
和泉が馨を恋人として受け入れられないので当たり前と言えば当たり前なのですが、終盤に馨のベッドで自慰にふける和泉を馨が目撃する、というところから一気にことが進みます。

かつての恋人に触れられたときは快楽どころか苦痛しか感じなかった和泉が、馨に触られどうしようもなく乱れてしまう。ダメだと思うのに、心も身体も馨を求めてしまう。

萌えるんですけど!

と思うところで上巻はおしまい。下巻に続きます。

とりあえず上巻だけ買ってみようかなー、と思ってる方には声を大にして言いたい。
絶対、上下巻まとめて買われることをお勧めしたい。

上巻だけで終わるとか、とんでもない寸止めプレイになります☆

基本的に「兄弟という枠を和泉が乗り越えられるか」を軸に進むストーリーで、そこに終始する展開なので非常にモダモダと進むストーリーです。ですが、彼らの友人たちや家族の話も盛り込まれていて中弛みすることなく進んでいくので一気に読んじゃいます。

あ、それとストーリーとは全然関係ないところですが、

和泉の口元にある黒子が、クッソエロいです!ということも、ここで叫んでおきたいと思います。

18

2人の関係性を的確にあらわした表紙

なんて素敵なんだろう…
と初めて表紙を見たとき目が釘付けになりました。
背徳感からうつむく兄(上巻)と執着心を隠さないまっすぐな目線の弟(下巻)の組み合わせ最高。
性癖に刺さったんだと思います。
表紙買い&作者買いで発売と同時に速攻で読みました。読む前からかなり期待値が高かったにもかかわらず面白かった。
適度にシリアスで純愛、でも弟の執着心半端ないそのさじ加減もすごく好みでした。
絵も綺麗ですね。背の高い馨(攻め)が、甘えながら兄を下からのぞきこむシーンのアングルがうまいなと思いました。
全体的にすごく萌えました。
あがた愛先生の作品の中でダントツで好きです。

11

じわじわ惹き込まれる

好きな作家さん&兄弟ものが好きなのでとても楽しみにしておりました。
ちるちるさんのインタビューでも先生がお答えしていた通り、今までの絵より、もっと密度が高く、美しく完成度が高く…それだけでも「神」評価に値します。表紙もそうですが、内容もじわじわと惹き込まれるものがあります。

本編については既にいくつかあらすじを書かれている方がいらっしゃるので割愛します。
最初から吸引力のある流れ。また上巻の描き下ろしは、幼少期離婚してからの弟・馨のお話。これがなんとも切なく寂しい…。1話幼少期の過去回想の時点では離婚という事実に実感がなかったんだなと思いました。

心理描写も繊細に描かれていて凄く良かったです。弟への気持ちに対する後ろめたさをじっとりしていて喜びを感じました…。
兄弟ものって結構、ヤンデレだったり、強姦凌辱系が多かったりするのですが、そういった要素は皆無なので安心して読めます。

8

禁忌の先の美しさ

わたしは未だかつてこれほど美しく純粋な兄弟の愛、それも禁忌といわれる愛を読んだことがありません。

離婚より離れ離れになった兄弟が学校の寮で再会するお話です。見た目がそれほど似ていないふたり、それを語る幼い頃のエピソードがニクイ。何気ないエピソードがのちに確信に迫っていくあがた先生の描き方は素晴らしいのひとことにつきます。

この世界はやはりBLでしか描けない世界であり、純愛以外の何物でもありませんでした。
あがた先生こだわりのtkbがかわいい!!!

6

しっかり者の謙虚なデレが可愛い

上巻だけだと、めちゃくちゃ気になるところで終わりました(笑)


この兄弟、元々の仲が険悪ではないので重くなく安心して読めました。

兄は、"しっかりして!頑張って!"と思うようなのは恋愛の時だけであって、普段は寮長をしているくらいのしっかり者です。でもツンデレ感があって、デレが謙虚なので可愛いくギャップが良かったです。

弟は、こっちもギャップというか、一言で言うと狼っ気のある犬かなと個人的に思いました。そんな弟がたまに見せる弟感!カッコよさとこちらも可愛さを兼ね備えたイケメンが拝めました。

あっという間に読み終えたかのようなストーリーへの引き込まれ具合だったので、ガッツリした血縁関係を気にしないなら買って損はないと思います。面白かったです!

5

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