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「お前からの告白、5年ぶり8回目やな〜」「いや、3年ぶり10回目だから」
久しぶりに読み返しましたがやはり最高の作品でした。
出会いは学生時。お互いに違う性格ということから惹かれ合い、そして長年の親友に、それから恋人に。
攻めの長年の片思いの葛藤やら受けの葛藤などなど。漫画を読むというより感覚的にはストーリーに入り込んでいるような感覚になりました。
それこそ最高位の描写はそれほど細かいことではないけれど、ようやく合体したシーンなどは攻め側に感情移入して一緒に喜んでしまうくらいでした。
そしてお互いに思い合ってる素敵な関係。また読み直します。
10年間三木を想い続けてきた鶴間とそれをことごとく躱してきた三木。
付き合うことになってもふたりの間には相変わらずゆるい空気が流れていて"親友"から"恋人"へと名前が変わっただけのようにも見えるけれど、確かにそのカタチは変わっているのを話の端々で感じることができました。
関係を大きく変えるようなエピソードがあるわけではないけれど、何気ないやり取りを恥ずかしがるふたりにほっこりしたり明るい雰囲気の後でしんみりと考えてしまうような場面があったり…不思議な魅力に引き込まれてしまう作品でした。
それぞれに生きる環境は違うけれどお互いの生活に隔たりを感じないのも素敵だったし、これからも気ままでゆるく幸せに暮らしていくんだろうなというふたりの未来を想像できるところも良かったです。
本当にすごーく日常系でした。まったりのんびり、恋人になる前後の変化もあったりなかったりゆっくり。でもその中に過去回想がたくさんあるので、長い時間をかけて募りまくった想いが伝わってきます。くっつく瞬間だけは、え…そんなあっさり!?と、今までの鶴間が可哀想になっちゃいましたが、それもこの二人らしい始まりなのかな。
日常系といっても、一話ごとの充実度というか満足度が高いです。生活感溢れる二人で、きゅんとか萌えとかの激しいテンションの上がりはないんだけど、ほっこり温かい気持ちになれます。たまに出てくるおばあちゃんもイイ味出してて好き。
友達の延長から家族になっていくようで、でもちゃんと愛情と独占欲が見える絶妙な関係が良いです。一生添い遂げる二人の始まりを見た幸せに浸れるみたいな。とても安心して見守れる二人でした。
欲を言えば学生時代も現代も同じ絵なので、若さや成長が絵で分かると良かったなあと思いました。
親友として付き合っていた二人が一線を越えていくお話。
絵柄も内容もゆったりしています。
攻めがとにかく一途で美大生の頃から今まで10回は告白しては振られ…。
ですがとうとう、あることをキッカケに二人は友人である壁を越えます。
二人とも感情豊かだったりのんびりしていたり…。
大きな事件もなく、周りの人もいい人ばかりで優しい世界でした。
受けの性格も裏表なくのらりくらり、だけれど尊重を忘れず結局は攻めを受け入れてくれる度量もあります。
ただ、攻めに「執着」が付いていますが長らく片想いをしていたこと以外、執着をあまり感じられませんでした。
話も同じテンポが続き、ずっと平和なので途中から段々と物足りなさがありました。
「話せば長いふたりの話」の続巻が出る前に、こめり先生の評価の高かったこちらの作品を読んでみました。
やはりとっても良くて好みでした。
鶴間と三木の何でもない日常のやり取りがとても好きで、そこに入って来るお互いへの好意とかホント堪らなかったです。
しかも三木が鶴間の告白を無視し続けてた理由とか、一緒に居られなくなると想像した途端の了解とか、実は三木の方が経験が少なくて一途だったと知った時は萌えまくりました。
このお話で大好きだったのは、三木のお婆ちゃんでした。乃里子さんがしっかり者で可愛らしくて、まさか三木と鶴間の後押しをしてくれた時にはフフってなりました。
ずっと見守りたくなるような恋のお話でした。
こめり先生の作品大好きです!