電子限定おまけ付き
「とりたん」の2巻目。
にして完結編。
いやー、意外だった…。小鉄子作品は巻数が多いものが多いので2巻完結だと思わず読んでました。
そして、はいそうです。
完結編ということで濡れ場あり。小鉄子作品と言えば恋人同士になってからエロに至るまでがまでが長い、というのも定番なので、いろいろな意味で今までの小鉄子さんのイメージを覆す(もちろん悪い意味じゃないですよ!)作品でした。
ということでレビューを。
主人公は探偵(と本人は言い張っているが実情は「何でも屋」)の犬崎。
彼は「鳥の言葉を理解でき、会話することができる」という特殊な能力持ちさん。
その力を使って知り合ったカラスの「クロ」に片思いしていたけれどあえなく失恋。そして、そのクロに似た声を持つDKの充からキスをされちゃって…?
というところまでが1巻のお話。
2巻は犬崎と充の恋の行方と、クロ=充なのか…?という謎を追う展開でした。
充も実はとある秘密を抱えています。
ネタバレになってしまうのでここでは書きません。ぜひ、本を手に取って彼の秘密を確認してみてください。
小鉄子作品にしては巻数が少ない作品なので、二人の恋の行方という点ではややあっさり目。
が、彼らの恋には、鳥を介して下地ができてたんですね。
まさに、鳥に関する秘密を抱える二人ならではの恋、でした。
作中、充はDKですが、終盤に彼が大学生になった時のお話も収録されています。
大学生になった充が、…
カッコいい!
小鉄子作品がお好きな方なら、彼のイケメンぶりにKOされること請け合いです。
犬崎くんと充の恋。
その点においては成就に至る過程があっさりしていて、痛い展開も、ぐるぐるする恋心も、この作品にはありません。さらに濡れ場も少なめ。小鉄子作品らしい、可愛らしい絵柄に相反するようなエロっぷりは今作品では鳴りを潜めています。
が、そういったものがないからこそ、穏やかな気持ちで読破できる、ほのぼの可愛らしい作品でした。
『とりたん 1』の続編です。
高校3年生→大学1年生の黒木 充と探偵(何でも屋)の犬崎 望のお話。
前作では、充くんが理由を話さずに犬崎さんに謝った後にキスをして立ち去りました。
その場に1人残された犬崎さんは呆然とします。
今作は、その続きになります。
充くんにキスされたことで一睡もできなかった犬崎さん。
翌日、テスト帰りの充くんに街で声を掛けられます。
公園のベンチでサンドイッチを食べる2人。
勇気を出してキスをした理由を訊ねた犬崎さんに充くんが返した答えは…。
お互い秘密を抱えたまま、お付き合いすることになった2人。
充くんは「クロ」の正体が自分だってことを犬崎さんになかなか言えません。
まさか鳥に乗り移れるなんて普通は信じられませんよね。
でも、鳥と会話ができる犬崎さんなら大丈夫!
こんな能力が何の役に立つの?と思っていた犬崎さんが充くんに伝えた
「見つけてくれてありがとな」
このセリフに充くんのチン〇が硬くなったのも無理はありません(笑)
クールで気配りもできる高校生の充くんに、大人なのに頼りなくて可愛い犬崎さんのバランスがとても良かったです。
この先もお互い一途だろうなって感じが伝わりました。
「鳥」が繋いだ2人の縁。
山本小鉄子先生の可愛い絵柄と面白い設定で最後まで楽しく読めました。
描き下ろし『疑問解決』
犬崎さんは不思議に思っていたことがありました。
充くんが毎回どうやって同じカラスに乗り移れたのか?
描き下ろし『初めての…』
大学受験に合格したら充くんとHをする約束をしていた犬崎さん。
とうとうその日がやって来ました♡
1巻1話から2巻14話までの各扉絵の鳥も楽しめました。
山本小鉄子先生のあとがきで鳥の種類の答え合わせができます。
「とりたん」はファンタジーですがコミカルなので、何の抵抗もなく作品に入り込めますよ。
鳥好きな方にはもちろん、ほっこり幸せな気持ちになりたい方にもおすすめです。
面白かった~!1巻から久しぶりな気分でしたので、1巻から読み直して、この完結2巻を読ませていただきました。ちなみに電子版を購入しました。
鳥と話せる犬崎くんと、鳥に憑依?できる充くん。日本のどこかのフツーの街なのに、どこか非日常な二人。日常の中の非日常感といった部分と、全体的に優しくて、コミカルでほのぼのとした、この雰囲気がとても好きです。
1巻終わりで充くんにキスされて戸惑う犬崎くん。しかし、徐々に二人はお互いのことを話して、通じあっていきます。付き合うのも自然な流れって感じで、大きな紆余曲折はないですけど、そこがまたこの作品の良さなのかな、と。
充の家の猫たちも健在、今回もわんちゃん、鳥…動物たちかわいいです。
完結は寂しいですが、とてもよくまとまったお話だと思いました(上から目線ぽくてすみません、言い方が見つからなくて)
小鉄子先生の作品ののんびりスローペースは当たり前と
いうか、なんかもうむしろ焦らされたいというか。
既刊でもさんざんおあずけをくらっているので、
2巻なんてまだまだだよなあ〜なんて余裕ぶっこいて
いたら…え?か、完結!?
序盤から充の秘密の告白かと思いきや、なんと犬崎に
交際を申し込む普通の告白で、んんん?となり、
結構あっさりとお付き合いを始めるふたり。
1巻の充からの不意打ちのキスから、
まさか2巻でお泊まりにまで進む関係になるなんて…!
ちょっと心の準備が追いつかなくて鳩が豆鉄砲を食った
ような感覚でした(笑)
この巻ではイケカラスのクロはがっつりと出てきませんが、
代わりに意外とやきもち焼きでかわいくて
イケメンな充をしっかりと見られます。
鳥に対するファンタジックな秘密をもつ充と犬崎の
ほんわかとして、小鉄子先生の鳥愛に溢れたお話でした。
完結は残念ですが…。
トビラ、好きなのは1巻ではハシビロコウで、2巻は
ペンギンも捨てがたいんですが、やっぱり充ですね〜。
とりたんって有りますけど、探偵としてよりも便利屋な犬崎。
鳥の言葉を、種別越えて操れるのはすごいですよね!
でも、あちらこちらにいるから大変。
大概、自己主張激しい鳥さん達。
そんな日々で鳥助けしたり、名前呼びしてきたカラスに出会う…
イケメンカラスを好きになっちゃった犬崎が、斜め方向な感じですが。
イケメンカラスの中の人(❔)が、充だったのね!
充が、なかなかスペック高めの高校生男子ですよね~
犬崎は、探偵業してるけど可愛い感じです。
充が年上の大人な雰囲気に惹かれると言うよりも、隙がある放って置けないところとか、鳥絡みのミステリアスさに惹かれたのかなぁ…
充と犬崎が、思ったよりも甘々に仕上がっておりました。
えっちも、初めて同士とか‼️
なんなの、可愛くて呼吸困難になるわ…
不思議だけど、不思議過ぎない日常感があるのは、さすがの山本小鉄子先生だと思いました。