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やってしまった。とうとう男と寝た。それも一度に三人と――。人の何倍も禁欲的でいなければならないのに。
溺愛複数ものが読みたくて選んだこちらが大正解。
オメガ二種である自分を卑下して影で生きてきた誓。オメガ二種としてしか見ない異母兄や見合い相手の言動からも後向きになっちゃうのも解る。
そんな誓を最悪のお見合いから救い出したのが父の遺言で婿候補となった阿坂・陣口・村瀬。この3人が後向きな誓の殻を破っていくのが気持ちいいし誓が少しずつ前を向くのが嬉しい。
異母兄や見合い相手の横槍にも負けず愛を深めていく誓と3人に胸いっぱいになりました。閉じこもった誓に声をかける所とか強引でときめいた。
誓の選択に拍手を送ります
作家買い。
西野さんと言えば複数の攻めが一人の受けを溺愛する、といった展開が思い浮かびますが、今作品もそのイメージを覆すことのない、これぞ西野ワールド、といったエロ甘な作品でした。
主人公は誓。
此ノ白グループのドンであった此ノ白賢三氏の嫡男ではあるものの、オメガの母は賢三の愛人であり日蔭の身だったこと、そして誓自身「オメガ二種」という特殊な性を持つことから子どものころからうちに閉じこもり気味に生活してきた。
それでも絶大な力を持つ父に庇護され生きてきたが、父が亡くなったことで生活は一変。
誓を持て余した腹違いの兄により、売られるように一人のベータに嫁ぐことになるが―。
誓は、彼自身の性により何もかもをあきらめて生きてきた過去がある。
兄によって引き合わされたベータとも、そのまま奴隷のように娶られていくことに絶望しつつ諦念もしている。
そんな彼のもとにやってきたのは3人のアルファ。
誓の将来を案じた亡き父によって、誓の結婚相手候補としてやってきた。意にそわないベータとの婚姻関係を破棄してくれた三人のアルファに感謝の想いを抱く誓だけれど、「番候補」ということでその三人のアルファ・阿坂、陣口、村瀬に抱かれることになり―。
西野さんの新刊は、タイトルからも推測できるようにオメガバースもの。
西野さん×オメガバース、ということで期待を裏切らないエロ度の高い作品です。何しろ、西野作品らしく三人も攻めさんがいるのです。
あの手この手で快楽に叩き落される誓のエロさは安定の西野さん作品といったところか。
が、3人も攻めさんがいて、さらにオメガバースものでありながら、エロ度は(西野作品にしては)ややマイルドだった気がします。
攻めさんたちが、等しく誓を愛してくれてるからかな、なんて思いました。
誓は著しく自己評価が低い。
それにはさまざまな要因が絡み合っっていますが、とにかく彼は彼自身に価値を見出していない。
だからこそ、父の命で自分を娶らざるを得ない三人の男たちに同情もするし、自分の「これから」を上手に見据えることができません。
そんな誓の心と身体を、攻めさんたちは少しずつ、でも時に強引に奪っていく。それもこれも、誓への深い愛情あってのこと。執着攻め、というよりは、溺愛、という表現の方がしっくりくる愛情表現。
この過程に非常に萌えました。
正直に言ってしまうと、西野さんのエロはこってり過ぎてちょっと食傷気味というのか。それが西野さん作品の大きな魅力の一つではあるのですが、そこまでエロはいりません、という気分になる。
が、今作品はエロ度は高いものの、きちんと誓の想いも受け止めつつの強引さだったので非常に良かったです。
複数の攻めさんが登場する、ということで、登場している3人の攻めさんはタイプが異なります。
多くの腐女子の皆さんの、お好みに合う攻めさんがいらっしゃるのではないでしょうか。
個人的には、ビジュアル、内面ともに阿坂さんが一番ドツボに入る攻めさんでした。
亡くなった父親からの遺言で、3人のアルファ婿候補とひとつ屋根の下、誰と結婚するかを決めなければならないオメガ二種の誓。
3人から身体中、全方位からエロ可愛がりを受ける、めくるめくオメガバースエロ。
オメガ二種という希少なオメガ性の誓は、3人のアルファたちからロックオンされて、エロと溺愛の求愛をされます。オメガ二種は、普通のオメガよりも強い欲情を感じるため淫乱だとされています。一部のアルファからは偏見と侮蔑に満ちた目で見られ、誓は自分の性に対する嫌悪感を感じ、自己肯定感が低いまま生きてきました。
それが3人のアルファたちによって変えられました。オメガ性ということも、オメガ二種だということも、彼らは蔑んだりはせずそれを長所だと認めています。
誓にセックスを教えることも、オメガ性であることの素晴らしさを身体に染み込ませているといったスタンス。でもただ可愛い誓とセックスしたかっただけでしょ、って思うんですけどね^ ^
彼らは誓のことを本当に大事に大事に、お姫様のように扱っています。4人での生活が家族のようだと、ある種心地よさを感じ始めている誓。ピンチのときも颯爽と現れて助けに来てくれる3人ですが、いつも3人で現れるなんて仲良し過ぎ(笑)
この中から誰かを選ぶことができず、そのことを伝えるとアッサリ了承するあたりも、西野先生ぽい。誰かを切り捨てることなく、全員を救済する道筋のハッピーエンドはさすがです。
アルファの男たちは番になれなくても、発情期は3人でシフト組めば良いじゃん、と。何というフットワークの軽さよ(笑)誓の発情期はずっと続くんだね〜…それもそれで大変だと思いますが、みんなが幸せならいっか^ ^
溺愛ラブラエロを堪能した一冊。面白かったです♪
こちら、オメガバース+4Pになります。
これ、「オメガ二種」と、オメガの中でも特に淫らだとされながら、未だ男を知らない清楚な主人公ー。
そんな彼を、それぞれいい男三人でエロエロに調教して、立派な淫乱に育てる(解放する)みたいのがテーマじゃないかと思うんですけど。
4Pなので、ラブの部分ではどうしても軽く感じられちゃうし、ストーリーとしてもライト。
それなりに切ない展開や山場なんかもあったりしますが、アッサリ片付いてしまうため、肩透かし状態と言いますか。
ただ、とにかく攻め三人が受けを溺愛していて、同居生活でもエッチでも、めちゃくちゃ甘いのです。
そして皆で幸せになりましたと、ハッピーなのです。
ひたすら甘々エロエロな複数ものが読みたい方には、とても素敵な作品だと思うんですけど。
個人的には、めっちゃ楽しかったですよ。
ところで、これは私の勝手な意見であり、あくまで希望ですが。
エロ特化が苦手な方は、最初から今作は避けていただければと思います。
何故なら、西野先生と言うと濃厚なエロ描写が魅力であり、読者もそこを期待して購入すると思うんですよね。
で、作者さんも、そんな私達読者の期待に応えようと、エロエロ描写を頑張ってくれてると思うのです。
そんな存在で特に評価してもらいたいのが「エロ描写」ですので、エロ特化が苦手な方が読まれて、「エロばっかりで飽きる」と言った感想を持たれると、いちファンとして、とても悲しいものがありまして。
あと、完全に向いていない作品ですので、時間とお金を無駄にしてもらいたくないとも思います。
あくまで希望ですし、他の方のご意見を否定するつもりではないので、ご理解いただければと思います。
ちなみに、今回はワンパターンのエロばっかりとか、暴走しすぎて男性向けみたいなエロばっかりとかとは、全然違うお話です。
こちらは作者さんにとっても、貴重なご意見なのではないかと思っています。
ザックリした内容になります。
此ノ白グループの御曹司で、「オメガ二種」である誓。
これまで父親の庇護の下、オメガでありながら純潔を守って来たんですね。
ところが、その父親が亡くなると、遺言により三人のアルファの候補と同棲して、その中から一人の花婿を選ぶ事になりー・・・と言うものです。
で、同棲してみると、それぞれ過去の知り合いだったり一方的ながら見初めて気にかけてくれてる相手だったりで、三人が三人とも誓に好意を持っている。
そんな、受けを手に入れようとやる気満々の三人+誓との、超甘々エロエロ同居生活がメインの作品でしょうか。
こちらですね、ちょっと引っ掛かるのが、なんか全体的にアッサリと言う所なんですよね。
主人公である誓ですが、「オメガ二種」と言う自身の性を疎んでいて、セックス対して強い拒絶感を持っています。
一度セックスを経験して快感を知ってしまえば、もう自分を止められないと本能的に察知してるんですよね。
この為、初めてのエッチ(4Pです)の後、強い恐怖を感じて一人行方をくらまそうとしたりする。
あと、誓を狙う男から拐われと、それなりに緊迫感のあるエピソードや展開はあるのです。
あるのですが、めちゃくちゃアッサリ解決しちゃう。
いや、攻め陣がそれぞれ超ハイスペでデキる男の為、その能力でもってアッサリ解決出来るのは納得なのです。
でも、肩透かし感は否めない。
あと、ちょい説明不足感があって、「オメガ二種」と言うのが、結局は普通のオメガより淫乱でフェロモンが強くて、「運命の番」が存在しないんだなぁと、読みながらなんとなく納得するしかない。
面白い設定なので、もう少し読者に分かりやすく、掘り下げてもらえたらなぁと、ちょっぴり残念と言うか。
とは言え、今作の一番の魅力ですが、なんと言っても4Pでの超濃厚エロ。
そして、逆ハーレム状態での溺愛描写!
そう、攻め陣がですね、とにかく受けに甘くて優しいのです。
ついでに、紳士的な彼等が「もう我慢も限界だ」と、受けに対して欲望をみなぎらせてるのも楽しいと言いますか。
まぁそんなワケで、一度夜這いをかけられてからは、もうひたすら4Pでのエロエロエロ。
えーと、これ、しつこいですが、攻め陣がとにかく誓に甘いんですよ。
なので、「きれいだよ」「可愛いよ」と誓をお姫様のように扱い、三人でトロトロに蕩けさせる甘々エロ。
いや、西野先生と言うと、エロ時に受けに無体な事をする、S攻めが多いじゃないですか。
それが今回は、お仕置きエッチ時でさえ、印象としては甘々なんですよね。
いや、若干の射精管理とかの、「駄目だよ。お仕置きだと言っただろう?」とかはあるんですけど。
これ、誓もまた、最初こそ「許して・・・っ」とか言ってるけど、あっと言う間に「気持ちいい・・・っ」になっちゃうので、痛々しさと言うのも感じずにすむ。
個人的には、いつまでも形ばかり「いやあっ」とか言ってる受けより、誓みたいに欲望に素直な受けの方が好きだったりしますし。
あと、男らしく硬派な阿坂に、軟派な陣口、そして穏やかで優しい村瀬とそれぞれ魅力的な男達が、牽制しあったりしながらも、妙な友情みたいのを築いてるのも楽しかったりして。
この三人での軽口の応酬、なんだかとっても萌えますよ。
まぁそんな感じで、若干ライトではあるんですけど、とにかく溺愛描写と濃厚エロが楽しい作品でした。
ラストもとっても爽やかでハッピーですしね。
「溺愛調教」の性癖押しの説得力が凄いと思ったので、Kindle Unlimitedのこちらを読んでみました。てか読み放題で西野さんのこんな強烈な作品が読めて良いのかっ⁉︎全員引き摺り込んじゃいますね…
こちらの方が主人公のネガティブな内面の変化があるのかなと楽しみに読んだのですが、裏切られる(というか五月蝿い外野が再び現れる)以外はそこまで無かったです。
主人公のオメガに3人のアルファが求婚する図で、キャラの書き分けがハッキリされているので、ちょっと典型的な気はすれど読み易いです。カフェチェーンのオーナーそんなに儲からないだろとか、みんなで同じ会社に入る意味が分かりません(しかも出勤は別)。窮地の脱し方が同じなのは安易だし…
「溺愛〜」を先に読んだというのも関係あるかと思いますが、こちらは予想より穏やかというか、私が刺激の強いものに慣れてしまったのか、西野さんのオメガバースかと身構えていたので思ったよりサラッと読み終わりました。もうちょっと一人ずつの甘い会話や接点が濃いと良かったなぁ。
発情期はオメガバースの転換期と山場に使われますがこちらも例外でなく、でも思ったほど困ったことにならず普段よりちょっと強いくらいでした。
もしKindle Unlimitedで読まれる方がいれば、「ラブ♡コレ15thアニバーサリー」にも今作の番外編の短編とイラストの設定集や没案が掲載されているので、おすすめです。