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もう10年以上も前の作品ですが、余り古さは感じなかったです。
岩清水さんは前々から気になっていた作家さんなのですが、作品を読んだのはこれが初めてです。
ヤンキーものを探していて見つけたと思うのですが、序盤は正にそんな感じです。
しかもギャグっぽいので、暴力は出てくるのですが、それ程血なまぐさくはないです。
転校生の坂崎の立ち位置が面白い。坂崎自身もかなりハンサム(美人と言うべきか…?)なのですが、性格も男前で好みです。
予想していなかったのは後半の展開。
序盤とガラッと雰囲気が変わって、かなりシリアスな感じになります。
加賀の家庭環境が関わってくるのですが、これは人によって好みが分かれるかも。
H度はかなり高いのですが、かなり普通じゃないこともやってます(汗)。
なので、かなりハードなHが苦手な方はご注意を。
途中、これはどうやって終わるのか心配になりましたが、坂崎が思いの外懐が深く、加賀もくじけない男で良かったです。^^
1冊まるごと同じカップルのお話です。2話目まではよくあるとんでも学園BLなストーリーなのですが、3話目から趣が変わっていきます。
・『極東I LOVE YOU』
転校生の坂崎が隣の席の問題児、加賀に興味を持ったことから始まるストーリー。想像と違うタイプの加賀の思わぬ笑顔を見たり、人には見せない一面を見て坂崎が加賀を好きになるというのは理解できるのですが、その後すぐにHしてしまうのが(しかも学校のプールで!)あまりに超展開過ぎて、あれれ?と感じたのですよ。寡黙な加賀が簡単に受け入れるのも、なんだか早すぎない~?とね。だけど最後まで読むとちゃんと理解できるようになっています!
・『クレイジースプリング』
加賀に執着する狂春のスピンオフ的お話。狂春の容姿がステレオタイプに不気味な狂人顔です。好きだから加賀をいじめてしまうのですが、やり過ぎです(笑)成就するはずないw
・『赤い浸食 砂の果実』『甘い痛み』『恥辱の楽園』『 甘い残像 』
ここからがこのお話のメインです。家庭教師の曽我部が鬼畜すぎて、ぎょっとするような内容なのですが、曽我部の気持ちも加賀の気持ちもとても丁寧に描かれています。執着して支配して自分を保つ曽我部と、執着を受け入れることで安心を得ていた加賀。ありのままの自分を愛してくれる坂崎と出会って「許された」加賀。加賀をまるごと受け入れる坂崎が、一貫して男前なのがとてもいい。加賀と反対に、坂崎は家族に愛されて育った子供なんだろうなってわかる。愛をよく知る人でした。加賀と坂崎はリバがあるのですが、彼等にとってとても重要なリバです。
暴走したり迷走したりと作品としては荒っぽい所があるのですが、描きたいところがちゃんと伝わる、良い作品だと思います。
どうしても忘れられないシーンがあって、電子書籍の読み放題で、再読。
そのシーンは、加賀が、家庭教師・曽我部との変態プレイの中で、強制的に、お尻から液体を噴出させられるシーン・・・と書くと、身も蓋もないですね。はい、スカトロまであります、この作品。飲ザーとか、結構キツいシーンもあり。
苦手な方は気を付けて。
2005年発行なので、10年以上前の作品です。ギャグとか、とんでもなキャラクターとか、今読むとキツい部分もありますが、何だか心に残るんだよなあ・・・
加賀が、家庭教師に犯されながらも「束縛されているという安心感」を得ていたとか、加賀が目の前で犯され、酷い恥態を晒しても、「好きやねん」って言ってくるワンコのような主人公・坂崎の存在とか、全てが癒しにつながっていくような気がする。
色々あっても、笑顔で許しちゃう加賀はえらいなあ。そして、加賀が受けた恥辱を、自分のことのように怒ってくれる坂崎は、愛が深いなあ、名前の通り。
シリーズ6作品とのことですが、終盤に向かって、話がどんどん良くなります。
3作目で、家庭教師が出てからが本番って感じ。
こういうの、お好きな人はどうぞ。
好き嫌い別れる作品かと思いますが、好きな人、私も仲間です。
暴力や無理矢理という言葉に惹かれて購入するならおすすめしません。そういう表現はありますが慣れてる人にはぬるいです。あとキャラクターの表情がパターン化してます。スカ要素も少しはありますがこれも慣れている人にはそんなもの‥?と感じると思います。ただ絵柄は綺麗なのでそこが救いですね。私はamazonさんで本体1円手数料257円で購入したのでまあ納得は出来ましたがわざわざ新刊を定価で購入するほどのものではないと思います。
きれいな愛に昇華された「ラブ・プリズム」といった印象を受けました。
加賀君の環境なんて本当に最悪だし、いくら愛ちゃんと出逢えたと言っても、これだけひどいことをされていたらどうやったら救われるのか頭を抱えてしまいそうな設定を、見事に救って大団円にしてくれたことに感動です。
最初は狂春というトンデモ不良キャラのおかげで、アホエロギャグっぽいのですけど、その後加賀君の秘密が明らかになり、SM・スカトロありの病みまくりハードプレイに。
どうすんだこれ、といったところからの奇跡の大団円、という展開。
愛ちゃんと加賀君の絆の強さに感動。加賀君は、強くて優しいなぁ。そしてそれを包む愛ちゃんもめちゃ男前。
なんだかすごいタイトルがついているので腰が引けましたが、いい話でした~。
あれだけすごいプレイシーンが結構あるのに、そういう読後感を持てるのは決して私が変態だからではないと思う!(思いたい)
良い作品だからです、もちろん。