津嶋さん、忘れたの? みっともないアナタに一目惚れしたんだよ。

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表題作泪のプライスレス

興野 陽武(大金を抱えて上京した謎の青年・DIYショップ店員)
津島 宗吾(過去のトラウマと人恋しさの間で葛藤する青年・料理人)

その他の収録作品

  • あとがき(描きおろし)
  • カバー裏 漫画2P

あらすじ

両親の三回忌の後、帰りの新幹線で泣いていた津嶋宗吾にハンカチを差し出してくれた人懐こい笑顔の青年・興野陽武。

人恋しさから流されるまま一夜を共にした後、泣き顔に一目惚れしたと興野に告白され戸惑う津嶋だったが、偶然、興野のカバンの中に大金が隠されていることを知ってしまい!?

作品情報

作品名
泪のプライスレス
著者
五月女えむ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人uno!
発売日
ISBN
9784801967618
3.8

(60)

(17)

萌々

(25)

(13)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
228
評価数
60
平均
3.8 / 5
神率
28.3%

レビュー投稿数8

涙が目を引く表紙

朗らかな人柄ながら謎の大金を持つ訳アリな
興野と悲しみを抱え前に進めないままでいる
津嶋の涙をきっかけに始まるお話しです。

大事な人を失って孤独を感じ、自責の念にかられて
後悔をして、辛い思いをしてきた興野と津嶋。

似た境遇のふたりが偶然に出会い、惹かれ合って
お互いが過去と向き合う強さをくれる存在になっていく。
興野があの時、行動していたから。
津嶋があの時、涙を流していたから。
人との縁って不思議で素敵なものだなあとしみじみと
感じました。

レーベルが麗人uno!なのでエロ特化!!
(描写はがっつりエロいのですが)かと思いきや
身体の繋がりだけじゃなく、気持ちの面でもしっかりと
求め合って支え合っていくふたりの関係性が丁寧に
描かれていて、ストーリーもしっかり、
エロもばっちりでとても読み応えがありました。

元々絵柄はお綺麗ですが、さらに洗練されたタッチの
エッチシーンはエロエロで乳首の描写もたまりませんし、
電子(Renta!)ですがおタマのぷるっと感まで楽しめて
大変満足致しました♡

10

男の涙はプライスレス

五月女えむ先生の新刊は、何らかの事情を抱えて上京してきた青年・興野と、年上で男前な豆腐専門店の料理人津嶋のラブストーリー。

両親の三回忌の帰り、東京へ向かう新幹線で一人涙を流していた津嶋は、優しい年下の青年・興野と出会います。
天候のトラブルのため急遽名古屋のホテルに宿泊することになった2人ですが、飲みながらしていた身の上話の中で、津嶋は自分がゲイであることをふと漏らしてしまう。
慌てる津嶋に対し興野は「俺バイだから気にしないでください」と言い、その流れで身体の関係を持ってしまった2人(挿入なし)。
実は新幹線の中で津嶋の美しい涙に一目惚れしていた…という興野ですが、バッグの中に何やら怪しい大金を隠し持っていて…!?

上京してはきたものの、職も住む場所も決まっていない興野。
人懐っこくコミュ力の高い彼は、豆腐屋のオーナー夫妻にも気に入られ、同じく夫婦が経営する津嶋と同じアパートに住むことに。
そして、毎晩のようにセックスする関係になるものの、津嶋は興野の持つ大金に犯罪性があるのかどうか気になって仕方ない。
ハッキリとそれについて話してくれない彼への不信感もあり、なかなか恋人関係にはなれないままで…。

2人のラブストーリーと濃厚なエロ、加えて大金を巡るトラブルや、津嶋の抱える亡き両親への思いなど、P222に込められた内容の濃さに当てられました!

2人がそれぞれに抱えていたもの、諦めてきたもの、逃げてきたこと。それを今度は2人で力を合わせて乗り越えて取り戻していく。
そんな愛の形や、一緒に物事に立ち向かって前に進んでいこうとする決意に胸が熱くなりました。
タイトルどおり、作中何度か男の涙が出てきます。
そのどれもがとても綺麗。
男性って日常的に泣くことをあまり許されていないと思うんです。
だからこそ、本当にいろいろな感情がMAXになったときに流される涙に、とても意味があるように思えました。

最初の出会い〜エッチな関係が続いてるときの印象とは違って、この2人めちゃくちゃ純情です。
特に興野のいい子度の高さったら…!
めちゃくちゃいい青年!
一生、2人、支え合って幸せに生きて欲しいなぁと願わずにはいられない。

五月女えむ先生、過去作でのファンタジーやアラブはもちろん、短編でもすごく内容濃く展開力のある作品を描かれる作家様なんですよね。
そんな先生の描くリアルな舞台での恋愛長編。
ハイ、今回もバッチリ「濃ぃー!」を頂きました!!!
とにかく読み応え抜群です(^-^)

セリフにもちょっと特徴があって、言葉遣いだとか言い回しがいい感じに若者っぽくないというか、そこがなんか妙にエロいんです。
本当毎回思う。エロいなー♡って。
表紙からもわかるように、エロの要は“乳首”です。
絵柄も色気があり、人物の表情が強くてとても印象的。

「爽やかな読み心地<濃厚な読み心地」
という方にはオススメしたい作家様であり、作品です♪

8

謎とラブとエロと…

涙腺と乳首の弱い料理人・津嶋と、優しい訳あり青年・興野のちょっと危険なラブストーリーです。

両親の三回忌の帰り、新幹線で号泣する津嶋に、
興野がハンカチを差し出すところから物語は展開していきます。
新幹線のトラブルから一夜を共にする二人ですが、
興野は鞄に大金を隠し持っており……

人懐こく優しい興野は、どうにも訳ありな様子。
上京してきた彼と同じアパートに住むことになった津嶋は、
興野に惹かれていくのですが、
大金のことが気になって仕方ありません。

度々起こる嫌がらせ!
犯人は?
お金の出所は!?

優しくも怪しげな興野ですが、本作は、
興野をどれだけ信じられるかで見方が変わってくると思います。
私は、正直怪しいと思ってしまいましたが、
津嶋は最後まで興野を信じ続けます。

そして、津嶋にも両親の死を乗り越えられない訳があるのです。
訳あり同士の二人を支えるのは、
優しい花田夫婦とクールな弁護士・林。
この味方達が心強い!

津嶋や林の力を借り、興野は大金の件に決着をつけます。
津嶋の過去も二人で乗り越えていき、
物語はハッピーエンドに向かっていくのです。

二人が最後まで支え合い、信じあう姿はとても素敵でした。
〝出会えて良かったね!〟と、心から思えるカップルです。
泣き虫な津嶋が興野にグズグズにされる濃厚Hも見所であり、
擬音や喘声に多用される♡が、二人のラブ度を表しています。

少しだけサスペンス要素ありの純愛ラブストーリーです。
ドキドキする展開に、一気読みしてしまうこと間違いなし!

6

あの日で逢えたことに感謝

悲しさを抱え乗った新幹線で涙を流す津嶋にハンカチを差し出した興野。
偶然出会った二人の切なく温かい素敵なお話でした♡

ゲイなのを知られ喧嘩したまま両親を事故で亡くした津嶋が、
偶然出会った興野と心通わせ津嶋の優しさに救われるのは胸がキュンとなりました!
しかし、お話はその興野の過去によって起こるトラブルがメイン。
これはもぉ切なくて・・・・心優しい興野がなんでこんな目にって可哀想で可哀想で。
新幹線で津嶋にハンカチを差し出した時の興野の状況にもぉ目頭が熱くなりました。

そんな興野が津嶋に出逢えたこと、津嶋がお世話になってる花田夫妻に出逢えたこと、本当によかったぁぁぁの一言でした。
切ないストーリーに色気あるエロシーン。最高でした♡

2

ワンナイトから始まる深い人間ドラマ

新幹線で一人泣き出してしまったところを慰めてくれた青年、興野と一夜を共にしてしまった津島。その翌朝、津島は興野がバッグ一杯の大金を所持していることを知り、行く当てのない彼の面倒を見ることに…。
興野を狙う刺青の男が出てきたりもして、興野の正体は? 大金の出どころは? と謎が深まる一方で、二人はどんどんお互いに惹かれていってしまう。

五月女先生の濡れ場は、画力の高さもあり毎度大迫力で、めちゃめちゃ色っぽいんだけど、本作はかなり乳首なシーンが多くて萌え萌え。
そんなエロの合間に徐々に明らかになる二人の過去。
これが、どちらもなかなかに重く、考えさせられるものがあり、結構ズシンとくる…。最後まで読むと、二人は出会うべくして出会ったような、運命的なものを感じたし、これからも支え合っていくんだろうというのが想像できてホッとしました。

萌え的なことを言うと、受けの乳首はもともと敏感という設定だけど、ビッチというわけでもなく。きっかけはワンナイトだけど、攻めも別にヤリ⭕ンでもチャラくもなく、好青年。二人とも好感を持てるキャラだったので、とても読みやすかった。

1

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