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表題作嫌いな男ランキング

巽雄大,コーヒーショップ店長
榎並,店員

その他の収録作品

  • あのあとホテルにつれこまれました
  • あとがき

あらすじ

「一番嫌いなタイプなんだ」冷たい言葉に隠された彼の本音って――…?
コーヒーショップの店長・巽は、美人な恋人にも職場にも、良いスタッフにも恵まれ順風満帆の日々を送っていた。ところがある日、自分にだけ塩対応なスタッフ・榎並に嫌われていることを立ち聞きしてしまう。居合わせた巽に気づいた榎並は謝ってくれたが…。好かれてはいないとわかっていたけど、「嫌い」なんて言われたら、面白いわけがない。巽は彼の言葉をさえぎり、「どうでもいいよ」と冷たく突き放してしまうが…。

人当たりの良い大人な店長×素直になれないツンデレ男子の嘘から始まった恋の行方は――…!?

作品情報

作品名
嫌いな男ランキング
著者
立野真琴 
媒体
漫画(コミック)
出版社
日本文芸社
レーベル
KAREN COMICS
発売日
ISBN
9784537141665
3.5

(8)

(3)

萌々

(1)

(1)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
25
評価数
8
平均
3.5 / 5
神率
37.5%

レビュー投稿数2

臆病な男の子の恋のお話

大好きな立野さんの新刊!…ということで、あらすじも読まずに購入しました。

お話は、コーヒーショップの店長さん(巽)とスタッフ君(榎並)のすれ違いから始まります。

1ページ目からいきなりの、榎並の「店長が嫌い」発言に目が点になります。
じゃあなんで一緒に働いてるの!?と思ったんだけど、読み進める内に店長が好き過ぎて、リスペクトし過ぎて臆病で素直になれないからだと分かって…。
それからは、榎並が可愛くて。巽の彼女の浮気が分かった時も、巽に知られないように影で動いて…。これをチャンスに奪ってやる!って感じにならなかったのが、榎並らしくて良かったですね。

そして、鈍くて榎並が可哀想だと思っていたら、本気になった巽の独占欲や大人の色気にドキドキしました。…「ずいぶん美味しそうな生豆だね」のセリフには、思わず吹き出しましたが(笑)。

本当に気の毒なのは、榎並に恋していた男子高生君です。とっても良いコだったし、どこかで幸せになった話が読みたいですね。

1

嫌いって言葉は大人も傷つくんですよ~

カフェの店長と、店長限定塩対応な店員のお話。

自分にだけ塩対応な店員が、実は好きの裏返しで冷たかった!
いや~王道ですよね。
でも、店長の巽だって傷ついちゃうよ。ひとですから。
嫌いと言った店員の榎並に対して、冷たくしてしまうんですよね!まあ、これは榎並が良くない。照れ隠しとはいえ、直接的な言葉を放ってしまうと、本人に伝わってしまうと翻せない。覆水盆に返らず、ですよ。

なんだか、榎並が拗らせすぎ。巽が、嫌われたことに腹を立てて思わず、意地悪な態度と発言を巽にしてしまうんですが、それで榎並が傷ついて泣くって!
うーん。報われない思いで有るだけに、隠し通すつもりだった榎並ですが、巽に冷たくされたら傷つくのって何とも…私は健気さよりも、ちょっと面倒臭いと思ってしまいました。

ただ巽は同棲までしていた彼女に、浮気されていても核心に触れられなくて、ずるずる付き合い続けていたわけで。巽の大人だからこその臆病さもわかります。
榎並は、巽の彼女に浮気について詰め寄ったりとなかなか若さゆえに衝動的な行動を取ってしまう。
多分、榎並が追及しなくても遅かれ早かれ巽と彼女は別れていたはず。

なんだかんだで榎並が退職してしまうし、彼女とも別れた巽。二つの別れでは、何故か彼女じゃなくて榎並を思い出す…
榎並を探しだして会いに行ったり。大人なはずの巽が榎並に振り回されていたりするのが、いとおかし。
可愛げない態度が、本心を知って可愛く見える。
もう、王道だもん。ノンケで彼女と同棲していた巽が直ぐにスイッチしたのも許したくなります。もちろん榎並の恋が実るかたちで終わります。

きっと立野真琴先生の描きたいものが詰まったお話なんでしょうと思いました。
ただ、バリスタの事をもっとクローズアップされていたら巽と榎並の魅力がより高まった気がします。

王道が好きな方、王道に触れたい方におすすめしたい作品でした。


3

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