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同じ相手に片想いしてる同士の恋愛と言う、ちょっと変則的な両片思いものです。
いやこれ、安西先生の持ち味が良く生きた、日常系のドラマチックですよ!
二人が恋に落ちてゆく過程にトキメキすぎて、もうひたすら萌え転がりましたよ。
あああ、両片思い、最高すぎる!
全然好みじゃ無くて、むしろ苦手な相手なのに、気がついたら好きになってたって!(≧∀≦)
あと、雑誌掲載作に、書き下ろし(70P程度)を加えての文庫化になるんですけど、この書き下ろしが更に良かった。
雑誌で読まれた方も、ぜひ二人のその後を見届けてもらいたいです。
ちなみに、主役二人がそれぞれ「御堂君」「藤野君」呼びなんですよね。
部分萌えも激しい為、ここにもいたく興奮しちゃいました。
これがね、「司」「スイ」に変わるまでが、セットでツボだったりします。
ザックリした内容です。
高校の頃からの親友・神林に、片想いをしている藤野。
ある時、神林の大学時代の親友・御堂も、彼に片想いしてる事に気づくんですね。
完全にノンケの神林に想いを告げるつもりは無い二人は、同じ相手に片想い同士と言う共通項で意気投合しー・・・と言うものです。
まずこちら、藤野が明るく社交的なさばけた美形。
えーと、仲間にこき下ろされながらも愛されてるって感じの青年になります。
で、お相手となる御堂が、真面目で品のいいイケメン。
ちょい融通がきかなくて、面倒くさいタイプでしょうか。
こちら、キモとなるのが、同じ相手に片想いしてる「同志」って所だと思うんですけど。
いや、この二人ですが、キャラからも分かる通りに、もう全然合わないタイプなんですよ。
それが、「神林」言う共通項で持って、互いに意気投合する。
二人で会うと、神林を褒め称える事で盛り上がるんですよね。
で、二人で過ごす居心地の良い時間に、いつしか相手と会える事の方を楽しみにしだす。
安西先生と言うと、とにかくキャラ達の「恋する気持ち」の描写がお上手だと思うのです。
互いに好きな相手がいて、藤野にいたってはそこそこ男遊びまでしてる。
その上、まったく正反対の気の合わない相手。
が、そんな相手に恋してしまう。
この流れが、めちゃくちゃ自然なのです。
いや、両視点で書かれている為、二人が恋に落ちてゆく時のトキメキ、浮き立つような幸福感、そして自然と溢れてくる愛しさー。
そんなものがとてもキュートに綴られていて、めちゃくちゃキュンキュンさせてくれるんですよ!
あと、この二人。
片想いでありながら、すごく前向きなのも気持ち良くて。
神林をスッパリ忘れようと、彼女が出来そうなのを後押しするんですよね。
いやもう、この時点で、互いにかなり意識してるんですよ。
神林と彼女が仲良くしてる所を見て、互いが「傷ついてるんじゃないか」と相手を心配してるのに、めっちゃキュンキュンしちゃって。
と、話がズレましたが、自分の気持ちを自覚した彼等はですね、告白しようと決意する。
この、居ても立ってもおられないみたいな心情の描写に、こっちも居ても立ってもおられないじゃん!と。
御堂ですが、ずっと告白する事すら出来ない相手に片想いしていて、勝手に告白する事自体が迷惑だと思い込んでたんですよね。
それが、「告白して、何が悪い?」と気づく。
で、すぐさま行動を起こす。
いやもう、男らしくて惚れちゃうじゃん!
片想い、最高じゃん!!
ちなみに、そこそこ男遊びをしてる藤野。
初エッチで、バックはバージンだと分かるのです。
これにも悶絶。
それを知った御堂が、目の色を変えてるのには笑っちゃったけど。
と、ここまでが雑誌掲載作。
ここから、書き下ろしで結ばれた二人のその後になります。
これ、くっついてる二人だから、さぞかし甘かろうとニヤニヤしてましたが。
それがですね、わりとスレ違いが深刻なのです。
付き合いだしたはいいものの、御堂の強い束縛に息苦しさを覚える藤野・・・って感じでしょうか。
この二人、しつこいですが正反対なのです。
そして、互いに好みでもなければ、気も合わない。
当然、齟齬が生じる。
ただ、二人が出した結論が、とにかく素敵なのです。
もうめちゃくちゃ萌えちゃったし、胸が熱くなった。
そう、それでも好きなんだから、諦めて添い遂げて!
てか、喧嘩するほど仲がいいって、これだったか!
とまぁ、そんな感じで、とにかくキュンキュンさせられどうしの尊い作品でした。
ところで、スーツの男二人が並んでる表紙って、何故か異様に萌えちゃう。
抱き合ってるより、萌えちゃう。
何故なんでしょうね?
『両片想い』特集で書かれた作品とのことで、
まさにその通りだったな……という感じです。
主人公は、サラリーマンの藤野とプログラマーの御堂です。
共通の〝好きな人〟を通して知り合い、
好きな人ネタで盛り上がり、
惹かれて合っていく……というお話です。
藤野と御堂は2人ともイケメン設定。
ですが、程よく遊び慣れていて社交的な藤野と、
融通が利かなくて不器用な御堂は対極なタイプ。
でもって、2人の好きな人は神林といい、
無骨でイカツイ男です。
イケメン2人に最高にカッコいい!と持ち上げられる神林が、
最後にはなんだか可哀想にさえ思いましたよ(^◇^;)
いや、イイ男なんですけどね!
理想のタイプじゃないのに惹かれあっていく藤野と御堂をみて、
これって理想と現実は違うというお話?と思いましたが、
全然違いました。
この作品には大きなテーマがあって、
「相性が悪くてもタイプじゃなくても、それでも好きなん
だから、それは最強の『好き』なんだ!」ということ。
本編は正直、可愛い話……と思って終わりました。
だけど、書き下ろしがひっじょ〜に良かった!
付き合い出した2人の思いがすれ違い、
喧嘩ばかりの2人は遂には別れてしまいます。
御堂が藤野を好き過ぎて束縛してしまうんですよね。
藤野のキャラだと思うんですけど、
どうも言葉が足りなくて直ぐにイライラしてしまう。
御堂は御堂で魅力的すぎる(御堂曰く)藤野が心配でたまらない……
好きなのに相性が悪いから別れるくだりが、
もう胸がキュッとして切なくて仕方がなかったです。
この作品のすごいと感じたところは、
タイプの違う2人の相性が最後まで悪いままなところ。
(身体の相性はいいんですけどね^^;);
意見も考えも合わなくて相性最悪なのに、
それでも一緒にいたいし、そのままの君でいていい……
という結論には強く胸打たれました。
だって、やっぱりそれって最強じゃない?
最強といえば、ノンケが男を好きになるのもそうだと思うんですよね。
タイプでもなく、好きになるはずのない相手を好きになる。
これって本能を超えて好きな訳だから最強だと思うんです。
ボーイズラブは最強の〝好き〟だと思うんです!
だから私はBLが好きです^^
随分な余談でしたね……
余談ついでに、本作登場のクレバーのアンダーウェア調べましたよ!
ローライズのボクサーカッコいいですね♡
最初は、藤野視点。その後は御堂視点と交互に展開する、二人の男の片思い。
親友の神林に片想いしている藤野、藤野に神林が紹介した友人・御堂。
神林への片思い歴は、藤野のほうが長い。
神林は、取り立てて美男じゃないけれど性格がとても良いスポーツマン。
ナイスガイの神林は、二人の片思いにちっとも気付かず、アルバイトの女子大生とイイ感じになっている。
いっそ、早く諦めたいと、二人の仲を取り持つ藤野と御堂。
はぁ~・・切ない状況だけど、藤野と御堂が愚痴を言い合える仲になっていてよかった。
それから先の展開が面白い。
御堂に神林以外に好きになる人が出来てしまった。
この物語、コメディ要素多い、楽しめる作品でした。
や〜〜、深い。読む前に思ってたよりも、ずっとずっと深いお話でした。
読み始めてしばらく、「両片想いって本当最高だね〜」なんてひとりごちながらニヤニヤしててごめんなさい。。って感じです。恥ずかし…
以下、内容に触れながらの感想となります。↓↓
幼馴染で…とか、同僚同士で…とか、いろんな両片想いの形があると思うのですが。
今作がちょっと普通の両片想いと違うのは、同じ”神林”という男に片想いしている者同士、つまるところ恋のライバル同士が恋に落ちるというところなんですね。
表紙を見ても分かる通り、この二人、見た目も性格的にも結構正反対なんですよね。
あっ見た目はどちらも”イケメン”なんですが、タイプの違うイケメン。ありがたや…(合掌
そこそこ男遊びもしていて(←や、でもこれ後にえっ!と驚く事実が明かされ萌えまくりました)、明るくちょっとノリが軽くて、皆に冗談でダメ出しされてキャッキャとできるような愛されキャラ、藤野(受)。
長身で優しげな顔立ち、真面目な堅物で両家の後継ぎである御堂(攻)。
この正反対の二人が、同じ想い人である「神林のいいところ」を言い合っているうちに意気投合し、度々メッセージを交わし頻繁に会うようになりー
と進むお話なのですが。
この作品の真骨頂は、終盤も終盤、二人が徹底的に「合わない」ことを痛感し、別れてから!!!!なのです〜〜〜!
愛情深く、それが行きすぎて束縛のような形になってしまう御堂。
位置情報も含めたスケジュールを共有しよう、と藤野に持ちかけ、全力で拒否されます。
…位置情報か…どんなに好きな人でも、私も藤野同様絶対嫌だな・・・
とか思いながら読み進めていたんですが、御堂が本当に求めているのは「束縛すること」「なんでも把握すること」ではないんですよね。
自分がスイ(藤野)を愛しているのと同じくらいスイ(藤野)から「愛されている」という実感を得ること。美形で明るくてモテるスイが「どこにも行かない」という確証が欲しいんです。
思いが噛み合わず、一度は別れを選ぶ二人ですが。
そこからの展開がね…御堂の予想外の行動がね…なんか、なんか感銘を受けました。
そうだよね、人付き合いってこういうことだよね、と。
考え・行動全てが自分と同じ人なんていないんだから。
自分に合わせろって相手に要求するんじゃなくて、自分を変えてみようと行動すること。相手の気持ちにも寄り添い、理解しようとすること。そこなんですよね…
”めちゃくちゃ合わない”相手というのは、もしかしたら”めちゃくちゃ仲良し” になれる可能性を秘めているのかもしれない。
そんなことを考えさせてくれる、素敵な素敵な作品でした✨
今回は同じ友人に片思い中しているプログラマーと会社員のお話です。
片恋相手を通して知り合った正反対な性格の2人が互いの手を取るまで
と性格の違いから思いがすれ違う続編を収録。
受様は高校の陸上部で出会って以来、片恋している友人がいます。長い
付き合いで今では親友と言っても過言ではない友人は、顔こそ厳ついけ
れど高身長で筋肉質、豪放磊落で面倒見の良い男ですが、女子にはその
良さがわからないらしく長らく彼女がおりません。
友人は受様がゲイだと知っても態度を変える男ではありませんが、受様
の気持ちを知ったうえで今まで通りの付き合いができる程、器用な男で
もありません。受様はそんな彼を諦めきれずに他大学に進み、それなり
の付き合いをしていますが、なかなか恋心は消せません。
大手化粧品メーカーに就職した受様は支社配属の2年目で大手サロンと
専属契約を結ぶことに成功し、地方配属の同期の中で1番早く本社に戻
ってきました。
受様が本社勤務の辞令が下りて真っ先に考えたのは「またしょっちゅう
友人に会える」というもので、恋愛感情が落ち着いたからこそそう思え
るのだと素直に嬉しく思えます。
友人は高校時代の部活仲間を集めて「受様のお帰り会」という名の飲み
会をセッティングしてくれ、そこで受様は前からよく話題に上がってい
た友人の大学時代の友人と会うことになります。この友人の友人こそが
今回の攻様になります♪
友人は「友達の友達は友達」という性格なので大学時代の自転車部との
飲み会に受様を誘い、攻様も陸上部の集まりに参加していましたが、
タイミングが合わず同席した事がありませんでした。
友人曰く、受様と攻様は彼の友人の中では1、2を争うイケメンですが、
チャラい見かけの受様に対して攻様はいい所のお坊ちゃまタイプらしく
受様も今回の飲み会で攻様に会うのが楽しみでしたが、遅れてやってき
た攻様の様子から彼も受様と同じく友人に片想いしている事が見て取れ
ました。
二次会を断って攻様を伴ったバーでその事を指摘された攻様は大いに慌
てた様子でしたが、友人を好き事では話が合っても性格も考え方も全く
合いそうにありません。しかもこれも縁と連絡先の交換を申し出た受様
に「何のために?」とまで言う攻様とは今後があるとは思えません。
しかし、受様が慣れない本社勤務にお疲れモードでゲイ仲間とぱっと騒
ごうかと思っていた日に「友人のことで話がある」というショートメー
ルを送ってきて!?
雑誌掲載作であるタイトル作に続編を書き下ろしての文庫化で、共通の
友人に片思いしている2人が惹かれ合っていくというちょっと変わった
三角関係を描いたラブコメディになります♪
三角関係といっても2人が恋する友人を超高い頂点としたトライアング
ルで天辺の友人に向う2辺「⇒」は終始変わらず、2人がお互いを知って
いく中で2人を繋ぐ線を「⇔」にしていく感じです。
攻様の相談とは友人に彼女ができそうだというものでした。友人は自転
車関連メーカーに就職し、営業経験のためにロードバイク店の店長をし
ています。攻様は自分の自転車のメンテを言い訳によく攻様の店を訪れ
ていたのですが、先日訪れると新たに入った女子大生バイトといい感じ
を醸していたというのです。
気になった受様も彼女を見に行きますが、確かにお似合いな2人です。
2人はやっと片恋を諦められると友人の幸せを願いますが、友人の事か
らからお互いの話に及び、徐々に親交を深めていくうちに2人はお互い
こそが気になってなっていくのです。
2人が片恋している友人について好き語りをしている様子がけっこう
萌えツボでした (^m^)
本編は両視点でお互いの気持ちが読者には筒抜けなので、2人の気持ち
の変化にドキドキ&ワクワク、楽しく読ませて頂きました♪
タイトルが意味深で雑誌掲載時もワクワクが止まりませんでしたが、
書き下ろしの続編がまた良かったです。
もともと性格が違い過ぎて共通の友人に恋していなかったら共通点も
ない2人の恋なので、まとまってからも色々ありそうだよなぁと思って
いたら、そんな妄想を楽しませて頂ける案の定な展開で、こちらも
ハラハラ&ドキドキでした。
個人的にはデキカプの後日談な続編はハピエン確定なので、安心して
ハラハラできるので大好物です。勿論、安心して読めるという大前提
が重要ですけど、そもそも本作は性格が合わない2人の恋物語なのです
からこういう未来も有り、こういう山谷があって相手を理解していく
のも有りだと思います。
今回は変形三角関係繋がりで切江真琴さん『恋のゴールがわかりませ
ん! 』をお薦めです。こちらも変わった三角関係が楽しめますよ♪