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や〜〜、深い。読む前に思ってたよりも、ずっとずっと深いお話でした。
読み始めてしばらく、「両片想いって本当最高だね〜」なんてひとりごちながらニヤニヤしててごめんなさい。。って感じです。恥ずかし…
以下、内容に触れながらの感想となります。↓↓
幼馴染で…とか、同僚同士で…とか、いろんな両片想いの形があると思うのですが。
今作がちょっと普通の両片想いと違うのは、同じ”神林”という男に片想いしている者同士、つまるところ恋のライバル同士が恋に落ちるというところなんですね。
表紙を見ても分かる通り、この二人、見た目も性格的にも結構正反対なんですよね。
あっ見た目はどちらも”イケメン”なんですが、タイプの違うイケメン。ありがたや…(合掌
そこそこ男遊びもしていて(←や、でもこれ後にえっ!と驚く事実が明かされ萌えまくりました)、明るくちょっとノリが軽くて、皆に冗談でダメ出しされてキャッキャとできるような愛されキャラ、藤野(受)。
長身で優しげな顔立ち、真面目な堅物で両家の後継ぎである御堂(攻)。
この正反対の二人が、同じ想い人である「神林のいいところ」を言い合っているうちに意気投合し、度々メッセージを交わし頻繁に会うようになりー
と進むお話なのですが。
この作品の真骨頂は、終盤も終盤、二人が徹底的に「合わない」ことを痛感し、別れてから!!!!なのです〜〜〜!
愛情深く、それが行きすぎて束縛のような形になってしまう御堂。
位置情報も含めたスケジュールを共有しよう、と藤野に持ちかけ、全力で拒否されます。
…位置情報か…どんなに好きな人でも、私も藤野同様絶対嫌だな・・・
とか思いながら読み進めていたんですが、御堂が本当に求めているのは「束縛すること」「なんでも把握すること」ではないんですよね。
自分がスイ(藤野)を愛しているのと同じくらいスイ(藤野)から「愛されている」という実感を得ること。美形で明るくてモテるスイが「どこにも行かない」という確証が欲しいんです。
思いが噛み合わず、一度は別れを選ぶ二人ですが。
そこからの展開がね…御堂の予想外の行動がね…なんか、なんか感銘を受けました。
そうだよね、人付き合いってこういうことだよね、と。
考え・行動全てが自分と同じ人なんていないんだから。
自分に合わせろって相手に要求するんじゃなくて、自分を変えてみようと行動すること。相手の気持ちにも寄り添い、理解しようとすること。そこなんですよね…
”めちゃくちゃ合わない”相手というのは、もしかしたら”めちゃくちゃ仲良し” になれる可能性を秘めているのかもしれない。
そんなことを考えさせてくれる、素敵な素敵な作品でした✨
最初は、藤野視点。その後は御堂視点と交互に展開する、二人の男の片思い。
親友の神林に片想いしている藤野、藤野に神林が紹介した友人・御堂。
神林への片思い歴は、藤野のほうが長い。
神林は、取り立てて美男じゃないけれど性格がとても良いスポーツマン。
ナイスガイの神林は、二人の片思いにちっとも気付かず、アルバイトの女子大生とイイ感じになっている。
いっそ、早く諦めたいと、二人の仲を取り持つ藤野と御堂。
はぁ~・・切ない状況だけど、藤野と御堂が愚痴を言い合える仲になっていてよかった。
それから先の展開が面白い。
御堂に神林以外に好きになる人が出来てしまった。
この物語、コメディ要素多い、楽しめる作品でした。
神林片想い同盟!
長年神林に片想いしてる藤野は一目で見抜いてしまった。神林の大学時代からの友人御堂もまた神林に恋をしていると。
神林を軸にして距離を縮める二人が良かったです。
いかに神林が素晴らしいか、男らしくてナイーブで懐が深くて。藤野は押し倒されたい、御堂は押し倒したいと。
そして二人が仲良くなったころに、なんと神林の職場の女子大生バイトが、神林とくっつきそうだと。
鋭い御堂の気付きに、でもそんな女の子なら上手く行きそうと納得。神林には幸せになってほしいのは二人の総意。
そして神林の危機に駆けつけた二人が背中を押して神林を送り出した後に…。
んー。良かった!御堂は真っすぐで情熱的で頑固で融通がきかないけど、藤野を好きで。
藤野もタバコ吸うし縛られたくないしチャラいけど、御堂を好きで。
藤野は遊んでたとか言ってたのに実はアナルバージンで。興奮した御堂は童貞とは思えない巧みなリードで好きだと伝わってきて…。
神林を世界一良い男だと惚れ込んだ二人がまさかくっつくとは!しかもこんなに早く。
確かに神林とくっつくところは想像出来ないし、一生片想いの覚悟もできてて。
そんな二人がくっつくのは良かったんだけど、ちょっと、えー!な気持ちもありつつ。
でも好きな人とキスをしたりエッチするの初めて同士の二人に良かったね!
御堂の彼氏力の高さよ。藤野愛されて幸せだね!
結局彼が好きな人
ここがねー、辛かったです。
好きなのにケンカばかりで。私は御堂を応援派かな?
初めてのお付き合いで大好きなのに、藤野はフラフラしてて束縛を嫌って。
フラフラしないで御堂を安心させて話をして納得させてあげればいいのに。譲らないんですよね。
好きなのに合わない。これは別れたほうがお互いの為かもって辛いです。
一度は別れるも御堂が頑張るんですよ!私はやっぱり御堂派です。
最後はケンカップルみたいな感じでしたけど。
合わないけどそれ以上に会いたい一緒にいたいからってのは新鮮だったけど、うーん手放しで喜べないかなあ。
合わないって思いながら付き合うのキツくないのかな?
せめて藤野がもっと自分のことを御堂に話してあげればいいのに。
同じ男を好きになったもの同士がなぜかくっつちゃう話
片やチャラ系の華やかイケメンで辛い時には誰かの体温が必要(恋する思いは別として時には体も癒されたい)
片や頭の固い王子様系イケメンで愛のない接触は認めない(恋する相手一筋の童貞)
同じ趣味を持つ者同士が出会って気があって盛り上がっていつしか心通わせ好きになる、っていうのがよくあることだから、(男の)趣味が同じで…からのハッピーエンドっていうのもありかもと思わせる展開が面白かったです。
藤野は高校の時から同級生の神林に片思いしています。
ある集まりで神林の大学の同級生が同じく神林に片思いしていることに気がついたことから二人の交流が始まるのです。
好きなところは何があっても生き残れる強さがいいとか喉仏がいいとか重い荷物もってくれたとか、女子の恋話トークみたいで面白い!
お宝画像を交換しあってキャッキャしているイケメン二人っていうシーンを実際見てみたくなりました。
藤野の「くちびるくっついただけはファーストキスにカウントしない、舌入ってないからセーフ」説に笑いました。
思いが通じあってハッピーエンドっと思ったらもう一波乱です。
好き好き大好きな思いを惜しげも無く注ぐ御堂に対して、束縛が鬱陶しいめんどくさいと思ってしまう藤野、
自分の方が相手を思う気持ちが多くて、相手からの思いが足りと不安に思う御堂。
お互い反省して歩み寄って終わるんじゃなくて言いたいこと言って喧嘩しても会いたいし好きだと思うのだからいいんだという結論が珍しくていいなと思いました。
好みじゃないのに好きだから最強?何が?
御堂が狭量とも思えないんですが、私も狭量なのかも?
藤野がいい歳こいてバカみたいに自分勝手すぎるだけなんじゃないか?沸点が低すぎて引く。
ムッとしつつも嫌われないように妥協してる御堂にいちいちつっかかる必要なくないか?ちゃんと話し合えばいいだけじゃないの?藤野のほうがよっぽど狭量だと思うんだけど。
挙句の果てに腹立ち紛れに簡単に別れを切り出すとは、神林を説得してた時に言ってた言葉を反芻して欲しいわ。人には言えるくせにその言動は相手にどう伝わるのか?ぐらい分からない◯カみたいだから、御堂の気持ちがいつまで保つかチキンレースだな。
久々にこんな奴はずっと後悔し続けてろって受けだったわ。そしてカスみたいな男とそれなりに面白おかしく生きていく方が幸せなんじゃないですかね藤野みたいな男。
御堂なら神林級の男と付き合って幸せに添い遂げられるだろうに。
何より好みじゃないのに好きが最強?な訳ないやん。と思ってしまった。