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表題作偽りのオメガと愛の天使

アーシュ・ランディーナ王国第一王子・24歳~
ラナン・菓子店勤務・21歳位~

あらすじ

砂漠の小国ザラで菓子職人をしているオメガの青年ラナンは幼い息子のリクと二人暮らし。
リクの本当の母親は奔放な双子の妹カリナだが、彼女は赤ん坊とその父親の証の指輪をラナンに預けて行方をくらました。
ある日、ランディーナ王国の第一王子アーシュが、事故で亡くなった第二王子の忘れ形見を探しにザラを訪れた。 ランディーナの王族特有の容姿をもつリク。愛し子を奪われまいとラナンは母親と偽り、
共にランディーナへと渡るが…。

作品情報

作品名
偽りのオメガと愛の天使
著者
柚月美慧 
イラスト
篁ふみ 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
ISBN
9784815532321
2.6

(16)

(1)

萌々

(4)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
3
得点
37
評価数
16
平均
2.6 / 5
神率
6.3%

レビュー投稿数3

残念だった

うーん、期待した程では無かったです。
健気なんですけど全然酷い目に遭って無いし、物語自体が駆け足すぎてご都合主義の感じがしました。

勤めていた菓子店が閉店するから息子の学費を稼ごうと娼館に行こうとしたら、入口でアーシュに止められて結局行っていません。

リクを取り上げられるどころか一緒にランディーナ王国に行って、アーシュどころか王様にも大事にされてお菓子の学校まで開いてました。

妹が現れても身近な人は誰も相手にもしていません。ラナンを貶める事を言った人は王様に粛正されてます。
それでも嘘をついている罪悪感から突発的に王宮から去ります。砂漠で盗賊に捕まっても盗賊の首領はアーシュに恩があるからと、ランディーナ王国に無理矢理連れて行かれて無事に帰還します。

そしてアーシュにリクの母親じゃ無いなら結婚出来ると言われハッとして求婚を受け入れるんです。
リクを守る為に母親と嘘をついて育てていたと、国民からは聖母扱いされて本にまでなってました。

もっと驚いたのがリクを産んですぐに捨てた妹のカリナが、本当は亡くなった第二王子を愛していたからリクの顔を見るのが辛かったから捨てたって話です。ランディーナ王国に来たのは形見の王子の指輪を取り戻す為だったには驚きました。国外追放の半年後には他国の湖で遺体で見つかってます。

これが大したページ数が無いのに詰まってるんです。
最初からアーシュはラナンに対して溺愛気味でした。もっと面白くなったのに、どれか削ってもう少し話を練ればと残念でした。

6

オメガバースである意味があったか?

タイトルの〝偽りのオメガ〟に惹かれて読んでみました。
偽っているのはオメガ性自体ではなく、
育てている子が自分の子ではないーーというところです。


没落した貴族のラナンは、双子の妹・カリナが捨てた子・リクを我が子として育てています。
貧しくて養育費を捻出できないラナンは娼館で働く決心をするのですが、そこで第二王子の子を探しているというランディーナ王国第一王子・アーシュと出会いーー…


リクは家出した第二王子・ダーシャの子だったので、
ラナンとリクはランディーナ王国で暮らすことになります。
まず、なぜ第一王子が家出した第二王子の子を後継候補として探していたのか分かりませんでした。
だって、第一王子である自分がたくさんの子を成せばいいだけの話じゃないのかーー?と。
そこら辺の設定がかなり曖昧でしたね。
ここ、弟のダーシャが第一王子だった方が説得力があったのではないかと思います。

他にもツッコミどころは多いのですが、
ストーリーとしては嫌いじゃなかったです。
ラナンは働き者で優しい母親だし、
惹かれ合うアーシュは包容力もあるし、
無自覚な寂しがりやという愛すべき側面もある。
ラナンだけにみせる嫉妬や独占欲も良いなと思いました。
ただ、好きになっていく過程の描写が薄かったので、
そこはちょっと残念だったかな^^;
それこそ、《運命の番》的な方が納得できたかも……
リクは可愛くてとってもいい子でした。
だからこそ、もう少し存在感が欲しかったよ〜

リクを自分の子だと偽っていることに罪悪感を覚えるラナンの前に、なんとあのトンデモない妹・カリナが現れます。
この妹がラナンを脅し、王宮を引っ掻き回すのですが、
本当に救いようがない妹だなと思いました。
最後は突然、ダーシャへの愛を語り出しーーマジか‼︎
という展開に……

とはいえ、物語自体はハッピーエンドです。
それにしてもランディーナの男たちはラナンが好きですねぇ。
モッテモテで、父子で取り合うほどでしたよ(^◇^;)


6

褐色男子

褐色男子が好きなんです、アラブの装束もこの上なく好き。で購入したものの。
初めましての先生でして、ちょっと自分が予想したのと異なる感じにお話が進んでまして、なんとなく戸惑ってしまって、申し訳ないです、中立です・・
妊娠出産シーン無し、発情期あり、番設定なし・・ぐらいかな。めっちゃつゆだくというほどでも無いように感じました。

双子の妹が出産した子をおいて家を出て行ってしまい、甥っ子と二人なんとか生き延びてきたラナン。三歳になったリクと仲良く暮らしていましたが、収入を得ていた菓子店が店をたたむことになり困っていたところ、リクがランディーナ王国王子の落し胤だというものが現れ・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
リク(父親そっくりの風貌)、カリナ(受け妹、やりたい放題、リクの母)、サラーン(攻め側近)、ダーシャ(リクの父、故人)、トウマ(リクの側仕)、ハバット(ランディーナ国王)、ガルト(盗賊) 等々、ちょこちょこ多数。

++以下内容に触れる感想

受けは健気路線なんだけど、お涙頂戴というほど悲惨な健気さんではない印象です。なんだろうなあ・・・リクを産んだ母で未亡人、未亡人は夫に操をたてるべしという風潮のようで、攻めから言い寄られて「だめです、未亡人なんで!」と言い張るか!と思いきや。

あっさり抱かれちゃうんですよ、これがまた。
あと後半にとんでもぶっとび妹が再登場して、おわ、どうすんねんと思っていたら、その妹もとんでもない終わり方をしまして。

ちょっと想定外な箇所がいくつかありまして、それが「わあ♡」ではなく「え?」という驚きだったので、申し訳ないです、中立となった次第です。

攻めさんはあっさりスパダリの模様。今一つスパダリ感が伝わらず・・・
アラブ装束着てるんだから、もっと腹黒スパダリ感だして!!!と切望したい。

先生、辛口評価ですいません。褐色男子は激萌えで、篁先生の挿絵は絶好調に好きだったんですがちょっと残念。

8

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